みなさまこんにちは。ラムネとフェレットをこよなく愛する翻訳書編集者のSです。今回は、『犯罪』で2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第一位に輝いたフェルディナント・フォン・シーラッハによる戯曲『テロ』の舞台化についてご紹介いたします!
まずは戯曲『テロ』のあらすじを……。
2013年7月26日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされました。テロリストが、サッカースタジアムに旅客機を墜落させ7万人の観客を殺害しようと目論んだのです。しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜します。乗客164人を殺して7万人を救った彼は英雄か? 犯罪者か? 結論は一般人が審議に参加する参審裁判所に委ねられられることになりました。検察官の論告、弁護人の最終弁論ののち、最後に有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意されています。どちらの結末を選ぶのかは、それまで本書を読んできた「あなた」次第なのです。
本書は戯曲なので実際の劇として上演することができます。検察官と弁護人がそれぞれの意見を述べたあとで、有罪か無罪かを観客の投票によって決定します。多数決で多いほうの結末のみが上演されます。
すでに世界各国で上演されており、観客総数は2017年12月現在、全世界で39万人を超えています。下記のサイトで、上演されたそれぞれの劇場の公演日などの詳細とともに、どちらの判決が選ばれたのかを知ることができます。ちなみに、今のところ約61%が「無罪判決」に至ったようです。
そしてなんと!! この衝撃的な戯曲が、日本でも上演されることとなりました!
ハイジャックされた飛行機が向かう先は7万人が観戦しているサッカースタジアム。その飛行機を追って緊急発進した空軍機のパイロットの決断は......。
弁護士(橋爪功)と検察官(神野三鈴)がそれぞれの正義を賭けて、法廷で丁々発止の論戦を繰り広げる。登場人物が知力を傾けて問いかけ、主張したこの法廷の行方を決するのは......。観客のあなたの一票が、現代の正義を決める!!
2018年1月16日から、東京、兵庫、名古屋、広島、福岡で上演が決定しております。上演に関する詳細は以下のサイトをご参照ください。
「TERROR テロ」
HP:http://www.parco-play.com/web/play/terror/
観客の投票によって結末が変わる舞台なので、その日にならないと有罪か無罪、どちらになるのかがわかりません。
担当編集者であるわたしも、『テロ』の原稿を初めて読んだときは「有罪」かなと思ったのですが、ドイツで放映されたドラマを観たときは「無罪」かなと反対の意見になりました。舞台ではまた違った見方ができると思うので、とても楽しみです。
チケットは絶賛発売中ですので、ぜひぜひ足をお運びください!!
ミステリ・SFのウェブマガジン|Webミステリーズ! 東京創元社
まずは戯曲『テロ』のあらすじを……。
2013年7月26日、ドイツ上空で旅客機がハイジャックされました。テロリストが、サッカースタジアムに旅客機を墜落させ7万人の観客を殺害しようと目論んだのです。しかし緊急発進した空軍少佐が独断で旅客機を撃墜します。乗客164人を殺して7万人を救った彼は英雄か? 犯罪者か? 結論は一般人が審議に参加する参審裁判所に委ねられられることになりました。検察官の論告、弁護人の最終弁論ののち、最後に有罪と無罪、ふたとおりの判決が用意されています。どちらの結末を選ぶのかは、それまで本書を読んできた「あなた」次第なのです。
本書は戯曲なので実際の劇として上演することができます。検察官と弁護人がそれぞれの意見を述べたあとで、有罪か無罪かを観客の投票によって決定します。多数決で多いほうの結末のみが上演されます。
すでに世界各国で上演されており、観客総数は2017年12月現在、全世界で39万人を超えています。下記のサイトで、上演されたそれぞれの劇場の公演日などの詳細とともに、どちらの判決が選ばれたのかを知ることができます。ちなみに、今のところ約61%が「無罪判決」に至ったようです。
そしてなんと!! この衝撃的な戯曲が、日本でも上演されることとなりました!
ハイジャックされた飛行機が向かう先は7万人が観戦しているサッカースタジアム。その飛行機を追って緊急発進した空軍機のパイロットの決断は......。
弁護士(橋爪功)と検察官(神野三鈴)がそれぞれの正義を賭けて、法廷で丁々発止の論戦を繰り広げる。登場人物が知力を傾けて問いかけ、主張したこの法廷の行方を決するのは......。観客のあなたの一票が、現代の正義を決める!!
2018年1月16日から、東京、兵庫、名古屋、広島、福岡で上演が決定しております。上演に関する詳細は以下のサイトをご参照ください。
「TERROR テロ」
HP:http://www.parco-play.com/web/play/terror/
観客の投票によって結末が変わる舞台なので、その日にならないと有罪か無罪、どちらになるのかがわかりません。
担当編集者であるわたしも、『テロ』の原稿を初めて読んだときは「有罪」かなと思ったのですが、ドイツで放映されたドラマを観たときは「無罪」かなと反対の意見になりました。舞台ではまた違った見方ができると思うので、とても楽しみです。
チケットは絶賛発売中ですので、ぜひぜひ足をお運びください!!
(東京創元社S)
(2017年12月14日)
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