美輪和音さんと打ち合わせをしていて、学園ミステリ(とはいっても美輪さんですからホラーテイストですけどね)で次はいきましょうか、といったくだりから今回の企画は始まりました。ところが、話を進めている途中で櫛木理宇さんの『ホーンテッド・キャンパス』(角川ホラー文庫)がブレイク、このままではいけないと路線変更して、恐怖症をテーマに据えて第一話「ゴーストフォビア」をお送りいただいた次第です。
しかしまあ、この原稿を読んでみて、えらくぞっとしたことは忘れられません。自分で恐怖症をテーマにしましょうと、言っておきながらその時は後悔しました。僕の苦手なもの、僕の話していないある体の特徴がこれでもかと描かれているではないですか! もちろん美輪さんには一度も話したことのないことばかり。原稿を読みながら鳥肌が立ったのは今回が初めての経験です。そして、恐怖症をパソコンで調べてみるとまたえらいことに、ふとした拍子に画面に出てくるし、挙げ句の果てには苦手なモノで画像が固まることしばし。しばらくしてからの第二話をいただいた時にも、同様に苦手なモノが描かれているなど、とても印象深い作品に仕上がっているかと思います。
読者さんの中には、恐怖症がマッチしない方もいらっしゃるはずですが、そこはご安心ください。主人公・等々力三紅と相手役の神凪怜との関係性や、三紅の姉・等々力芙二子のキャラクター、そしてミステリ味で、あなたを魅了するはずです。どうぞお楽しみください。ただし、画像検索にはくれぐれもご注意を。
ミステリ小説の月刊ウェブマガジン|Webミステリーズ! 東京創元社
しかしまあ、この原稿を読んでみて、えらくぞっとしたことは忘れられません。自分で恐怖症をテーマにしましょうと、言っておきながらその時は後悔しました。僕の苦手なもの、僕の話していないある体の特徴がこれでもかと描かれているではないですか! もちろん美輪さんには一度も話したことのないことばかり。原稿を読みながら鳥肌が立ったのは今回が初めての経験です。そして、恐怖症をパソコンで調べてみるとまたえらいことに、ふとした拍子に画面に出てくるし、挙げ句の果てには苦手なモノで画像が固まることしばし。しばらくしてからの第二話をいただいた時にも、同様に苦手なモノが描かれているなど、とても印象深い作品に仕上がっているかと思います。
読者さんの中には、恐怖症がマッチしない方もいらっしゃるはずですが、そこはご安心ください。主人公・等々力三紅と相手役の神凪怜との関係性や、三紅の姉・等々力芙二子のキャラクター、そしてミステリ味で、あなたを魅了するはずです。どうぞお楽しみください。ただし、画像検索にはくれぐれもご注意を。
(2016年10月6日)
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