山岸真氏のご厚意により作成・提供していただいた、ジョン・ヴァーリイ作品リストです。《八世界》全短編『汝、コンピューターの夢』『さようなら、ロビンソン・クルーソー』(全2巻)刊行を期に、ここに公開いたします。
■凡例
・《》はシリーズ等を示す。
・《八世界》は八世界シリーズを示す。
・《メタル》は『スチール・ビーチ』にはじまる三部作(予定)を示す。《八世界》とはパラレルな関係(一九七〇年代の作品と設定はほぼ共通するが細部に齟齬がある)。
・《バッハ》はアンナ=ルイーズ・バッハが登場するシリーズを示す。《八世界》と類似の設定が見られ、《メタル》と共通の固有名詞も出てくるが、同一未来史ではない。
・《ガイア》はガイア三部作を示す。
・《Thunder and Lightning》はRed Thunderにはじまるシリーズを示す。
・《きょう》は「きょうもまた満ちたりた日を」と共通設定の作品を示す。
※星雲賞の参考候補情報は不完全です。
■更新履歴
2016年2月5日 公開。
●長篇
1.『へびつかい座ホットライン』The Ophiuchi Hotline(1977)《八世界》
☆浅倉久志訳/早川書房海外SFノヴェルズ(一九七九年)、ハヤカワ文庫SF(一九八六年)
*ローカス賞SF長篇部門第三席、星雲賞海外長篇部門参考候補
2.『ティーターン』Titan(1979)《ガイア》
☆深町眞理子訳/創元SF文庫(一九八二年)
*ローカス賞長篇部門受賞、アナログ読者賞受賞(連載)、ヒューゴー賞長篇部門第二席、ネビュラ賞長篇部門第三席、ディトマー賞海外部門候補
3.『ウィザード』Wizard(1980)《ガイア》
☆小野田和子訳/創元SF文庫・二分冊(一九九四年)
*ヒューゴー賞長篇部門第五席、ローカス賞SF長篇部門第四席
4.『ミレニアム』Millennium(1983)
☆風見潤訳/角川書店海外ベストセラー・シリーズ(一九八五年)、角川文庫(一九八八年)
*ヒューゴー賞長篇部門第三席、ローカス賞SF長篇部門第三席、フィリップ・K・ディック賞候補
5.Demon(1984)《ガイア》
*ローカス賞SF長篇部門第二席
6.『スチール・ビーチ』Steel Beach(1992)《メタル》
☆浅倉久志訳/ハヤカワ文庫SF・二分冊(一九九四年)
*ヒューゴー賞長篇部門第五席、ローカス賞SF長篇部門第五席、プロメテウス賞候補、星雲賞海外長篇部門参考候補
7.The Golden Globe(1998)《メタル》
*プロメテウス賞受賞、ローカス賞SF長篇部門第五席、エンデヴァー賞候補
8.Red Thunder(2003)《Thunder and Lightning》
*エンデヴァー賞受賞、ジョン・W・キャンベル記念賞候補
9.Mammoth(2005)
*ローカス賞SF長篇部門第十席
10.Red Lightning(2006)《Thunder and Lightning》
11.Rolling Thunder(2008)《Thunder and Lightning》
*ローカス賞SF長篇部門第八席
12.Slow Apocalypse(2012)
*ジョン・W・キャンベル記念賞候補、ローカス賞SF長篇部門第九席
13.Dark Lightning(2014)《Thunder and Lightning》
*ローカス賞SF長篇部門第十七席
** Irontown Blues(執筆中)《メタル》
●短篇集
A.『残像』The Persistence of Vision(1978:英版 In the Hall of the Martian Kings)
☆冬川亘・大野万紀訳/ハヤカワ文庫SF(一九八〇年)
*ローカス賞短篇集部門受賞、ギルガメシュ賞SF短篇集部門受賞
B.『バービーはなぜ殺される』The Barbie Murders(1980:改題 Picnic on Nearside)
☆浅倉久志ほか訳/創元SF文庫(一九八七年)
*ローカス賞短篇集部門受賞
C.『ブルー・シャンペン』Blue Champagne(1986)
☆浅倉久志ほか訳/ハヤカワ文庫SF(一九九四年)・邦訳書は原書から二篇割愛
*ローカス賞短篇集部門受賞、ギルガメシュ賞SF短篇集/アンソロジー部門受賞
D.The John Varley Reader(2004)
*ローカス賞短篇集部門受賞
E.Good-Bye, Robinson Crusoe and Other Stories(2013)
*ローカス賞短篇集部門第二十一席
F.『逆行の夏 ―ジョン・ヴァーリイ傑作選―』Retrograde Summer and Other Stories(2015)日本オリジナル
☆浅倉久志ほか訳/ハヤカワ文庫SF(二〇一五年)
G.『汝、コンピューターの夢 〈八世界〉全短編1』Eight Worlds Collection volume 1(2015)日本オリジナル《八世界》
☆大野万紀訳/創元SF文庫(二〇一五年)
H.『さようなら、ロビンソン・クルーソー 〈八世界〉全短編2』Eight Worlds Collection volume 2(2016)日本オリジナル《八世界》
☆浅倉久志・大野万紀訳/創元SF文庫(二〇一六年)
●アンソロジー
◆Superheroes(1995)#リシア・メインハートと共編
●短篇を単独または合本で単行本化したもの(原題等は短篇の項を参照)
◇「タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオ」(1989)#サミュエル・R・ディレイニー「スター・ピット」と合本
◇「PRESS ENTER■」(1990)#ロバート・シルヴァーバーグ「ホークスビル収容所」と合本
◇「残像」(1991)#イアン・ワトスン"Nanoware Time"と合本
◇「PRESS ENTER■」(1997)
●短篇
■【】は収録短篇集を示す。
■同一年内は雑誌月号順→アンソロジー刊行月順で並べた。
▽「ピクニック・オン・ニアサイド」"Picnic on Nearside"(〈F&SF〉一九七四年八月号)【B】【D】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九七八年一月号、【B】【G】
▽"Scoreboard"(〈ヴァーテックス〉一九七四年八月号)
▽「逆行の夏」"Retrograde Summer"(〈F&SF〉一九七五年二月号)【A】【E】【F】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九七九年十一月号、【A】、中村融・山岸真編『20世紀SF4 接続された女』河出文庫(二〇〇一年)、【F】【G】
*ネビュラ賞ノヴェレット部門第三席、ローカス賞ノヴェレット部門第四席、星雲賞海外短篇部門参考候補
*年刊傑作選収録/カー版
▽「ブラックホール通過」"The Black Hole Passes"(〈F&SF〉一九七五年六月号)【A】【E】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/【A】【G】
*ローカス賞ノヴェレット部門第九席
*年刊傑作選収録/アシュリー版
▽"A Choice of Enemies"(〈ヴァーテックス〉一九七五年六月号)
▽「鉢の底」"In the Bowl"(〈F&SF〉一九七五年十二月号)【A】【E】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九七八年十月増刊号、【A】【G】
*ネビュラ賞ノヴェレット部門第二席、ローカス賞ノヴェレット部門第七席
*年刊傑作選収録/カー版、ネビュラ賞アンソロジー
▽「マネキン人形」"Manikins"(〈アメージング〉一九七六年一月号)【B】
☆大西憲訳/【B】
▽「カンザスの幽霊」"The Phantom of Kansas"(〈ギャラクシイ〉一九七六年二月号)【A】【D】【G】《八世界》
☆冬川亘訳/【A】
☆大野万紀訳/【G】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門候補、ローカス賞ノヴェレット部門第四席
*年刊傑作選収録/カー版
▽「汝、コンピューターの夢」"Overdrawn at the Memory Bank"(〈ギャラクシイ〉一九七六年五月号)【A】【D】【G】《八世界》
☆冬川亘訳/【A】、フレデリック・ポールほか編『ギャラクシー 下』創元SF文庫(邦訳一九八八年)・小隅黎訳と誤記
★別題「メモリーバンクは引き出し超過」浅倉久志訳/ケアリー・ジェイコブソン編『シミュレーションズ』ジャストシステム(邦訳一九九五年)
☆大野万紀訳/【G】
*ローカス賞ノヴェレット部門第十席
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版
▽「歌えや踊れ」"Gotta Sing, Gotta Dance"(〈ギャラクシイ〉一九七六年七月号)【A】【D】【G】《八世界》
☆冬川亘訳/【A】
☆大野万紀訳/【G】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門候補、ローカス賞ノヴェレット部門第三席
▽「バガテル」"Bagatelle"(〈ギャラクシイ〉一九七六年十月号)【B】【E】《バッハ》
☆大野万紀訳/【B】
*ローカス賞ノヴェレット部門第九席
▽「びっくりハウス効果」"The Funhouse Effect"(〈F&SF〉一九七六年十二月号)【B】【E】【H】《八世界》
☆大西憲訳/【B】
☆大野万紀訳/【H】
▽"The M&M Seen as a Low-Yield Thermonuclear Device"(デーモン・ナイト編 Orbit 18, 1976)
▽「さようなら、ロビンソン・クルーソー」"Good-Bye, Robinson Crusoe"(〈アシモフ〉一九七七年春号)【B】【E】【F】【H】《八世界》
☆浅倉久志訳/小松左京・かんべむさし編『さようなら、ロビンソン・クルーソー』集英社文庫(一九七八年)、【B】【F】【H】
*ローカス賞ショート・フィクション部門第十六席、星雲賞海外短篇部門参考候補
▽「空襲」"Air Raid "(〈アシモフ〉一九七七年春号[初出時ハーブ・ボエム(Herb Boehm。作者によると発音はハーブ・ビーム)名義])【A】【D】
☆冬川亘訳/【A】
★別題「誘拐作戦」伊藤典夫訳/小松左京・かんべむさし編『気球に乗った異端者』集英社文庫(一九七九年)
*ヒューゴー賞ショート・ストーリー部門第二席、ネビュラ賞ショート・ストーリー部門第二席、ローカス賞ショート・フィクション部門第三席
*年刊傑作選収録/ドゾワ版、ネビュラ賞アンソロジー
▽「火星の王たちの館にて」"In the Hall of the Martian Kings"(〈F&SF〉一九七七年二月号)【A】【D】
☆冬川亘訳/【A】
*ジュピター賞ノヴェラ部門受賞、ヒューゴー賞ノヴェラ部門第二席、ローカス賞ノヴェラ部門第六席、ディトマー賞海外部門候補
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、ドゾワ版
▽「ブラックホールとロリポップ」"Lollipop and the Tar Baby"(デーモン・ナイト編 Orbit 19, 1977)【B】【C】【E】【H】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SF宝石〉一九八〇年十二月号、【B】【C】【H】
*年刊傑作選収録/カー版
▽「イークイノックスはいずこに」"Equinoctial"(デイヴィッド・ジェロルド編 Ascents of Wonder, 1977)【B】【E】【H】《八世界》
☆浅倉久志訳/【B】【H】
*ローカス賞ノヴェラ部門第十二席
▽「バービーはなぜ殺される」"The Barbie Murders"(〈アシモフ〉一九七八年一&二月号)【B】【D】【F】《バッハ》
☆宮脇孝雄訳/〈SF宝石〉一九七九年八月号、【B】、赤城かん子編『Little Selections あなたのための小さな物語(21)わたし』ポプラ社(二〇〇三年)、【F】
*ローカス賞ノヴェレット部門受賞、ヒューゴー賞ノヴェレット部門候補、ティプトリー賞一九九六年回顧部門候補
*年刊傑作選収録/カー版
▽「残像」"The Persistence of Vision"(〈F&SF〉一九七八年三月号)【A】【D】【F】
☆冬川亘訳/〈SFマガジン〉一九七八年十一月号、【A】
☆内田昌之訳/【F】
*ヒューゴー賞ノヴェラ部門受賞、ネビュラ賞ノヴェラ部門受賞、ローカス賞ノヴェラ部門受賞、ディトマー賞海外部門候補、星雲賞海外短篇部門参考候補
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九八九年度十位、一九九八年度二十六位、二〇〇六年度三十一位
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、ドゾワ版、カー版(ノヴェラ)、ネビュラ賞アンソロジー
▽「選択の自由」"Options"(テリイ・カー編 Universe 9, 1979)【C】【D】【H】《八世界》
☆浅倉久志訳/【C】【H】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門第五席、ネビュラ賞ノヴェレット部門第二席、ローカス賞ノヴェレット部門第二席
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、カー版
▽「ビートニク・バイユー」"Beatnik Bayou"(ジョージ・R・R・マーティン編 New Voices III, 1980)【B】【D】【H】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九八二年八月号、【B】【H】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門第三席、ネビュラ賞ノヴェレット部門候補、ローカス賞ノヴェレット部門第二席
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、カー版
▽「プッシャー」"The Pusher"(〈F&SF〉一九八一年十月号)【C】【D】
☆浅倉久志訳/〈SFマガジン〉一九八三年九月号、【C】
*ヒューゴー賞ショート・ストーリー部門受賞、ローカス賞ショート・ストーリー部門受賞、SFクロニクル読者賞ショート・ストーリー部門受賞、ネビュラ賞ショート・ストーリー部門候補
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、カー版、ネビュラ賞アンソロジー
▽「ブルー・シャンペン」"Blue Champagne"(ジョージ・R・R・マーティン編 New Voices IV, 1981)【C】【E】【F】《バッハ》
☆浅倉久志訳/伊藤典夫・浅倉久志編『スターシップ』新潮文庫(一九八五年)、【C】【F】
*ローカス賞ノヴェラ部門受賞、ヒューゴー賞ノヴェラ部門第三席、星雲賞海外短篇部門参考候補
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九八九年度三十三位、一九九八年度十九位、二〇〇六年度二十七位、二〇一四年度九位
▽「PRESS ENTER■」"PRESS ENTER■"(〈アシモフ〉一九八四年五月号)【C】【D】【F】
☆風見潤訳/〈SFマガジン〉一九八六年二月号、【C】・邦訳書目次ではタイトル全角
☆中原尚哉訳/【F】
*ヒューゴー賞ノヴェラ部門受賞、ネビュラ賞ノヴェラ部門受賞、ローカス賞ノヴェラ部門受賞、SFクロニクル読者賞ノヴェラ部門受賞、星雲賞海外短篇部門受賞、ギルガメシュ賞SF短篇部門受賞
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九八九年度二十位
*年刊傑作選収録/ドゾワ版、ウォルハイム版、カー版、ネビュラ賞アンソロジー
▽"The Manhattan Phone Book (Abridged)"(ウェスターコン37・プログラム・ブック, 1984)【C】・邦訳書では割愛、【E】
▽「タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオ」"Tango Charlie and Foxtrot Romeo"(【C】への書き下ろし, 1986)【C】【D】《バッハ》
☆浅倉久志訳/〈SFマガジン〉一九九一年十月号、【C】
*星雲賞海外短篇部門受賞、SFマガジン読者賞海外部門受賞、ローカス賞ノヴェラ部門三位
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九九八年度十七位
*年刊傑作選収録/カー版
▽"The Unprocessed Word"(【C】への書き下ろし, 1986)【C】・邦訳書では割愛、【E】
▽"A Valentine"(モスコンX・プログラム・ブック, 1988)#P・J・ビースと合作
▽「きょうもまた満ちたりた日を」"Just Another Perfect Day"(〈トワイライト・ゾーン〉一九八九年六月号)【D】《きょう》
☆公手成幸訳/〈SFマガジン〉一九九八年一月号
*ローカス賞ノヴェレット部門十二位
*年刊傑作選収録/ドゾワ版
▽"Her Girl Friday"(〈アシモフ〉一九九二年八月号)長篇6の抜粋・このかたちでの邦訳はない。《メタル》
*アシモフ誌読者賞ノヴェラ部門六位
▽"Good Intentions"(〈プレイボーイ〉一九九二年十一月号)【D】
*ローカス賞ショート・ストーリー部門十五位
▽"Truth, Justice and the Politically Correct Socialist Path"(ジョン・ヴァーリイほか編 Superheroes, 1995)
▽"The Flying Dutchman"(マーティン・H・グリーンバーグ編 Lord of the Fantastic: Stories in Honor of Roger Zelazny, 1998)【D】
*ローカス賞ノヴェレット部門十九位
▽"A Christmas Story"(〈F&SF〉二〇〇三年一月号)
▽"The Bellman"(〈アシモフ〉二〇〇三年六月号/一九七〇年代後半にハーラン・エリスン編 The Last Dangerous Visions に発表予定で書かれたが、このアンソロジーは現在も未刊行)【D】《バッハ》
*アシモフ誌読者賞ノヴェレット部門受賞、ローカス賞ノヴェレット部門十四位
*年刊傑作選収録/ドゾワ版
▽"In Fading Suns and Dying Moons"(ジャニス・イアン&マイク・レズニック編 Stars: Original Stories Based on the Songs of Janis Ian, 2003)【D】《きょう》
*ローカス賞ショート・ストーリー部門十三位
*年刊傑作選収録/クレイマー&ハートウェル版
●作者の受賞
一九七五年度ジョン・W・キャンベル賞候補
一九七六年度ジョン・W・キャンベル賞候補
一九七七年度ローカス賞特別賞(この年度のノヴェレット部門で四篇が十位以内にランクインしたことを讃え、そのために票を食いあって受賞に到らなかったことへの救済措置も兼ねて、贈られたもの)
一九八九年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門十四位
一九九八年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門十九位
二〇〇六年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門二十四位
二〇〇九年度ロバート・A・ハインライン賞受賞
二〇一四年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門二十七位
ミステリ、SF、ファンタジー、ホラーの月刊Webマガジン|Webミステリーズ!
■凡例
・《》はシリーズ等を示す。
・《八世界》は八世界シリーズを示す。
・《メタル》は『スチール・ビーチ』にはじまる三部作(予定)を示す。《八世界》とはパラレルな関係(一九七〇年代の作品と設定はほぼ共通するが細部に齟齬がある)。
・《バッハ》はアンナ=ルイーズ・バッハが登場するシリーズを示す。《八世界》と類似の設定が見られ、《メタル》と共通の固有名詞も出てくるが、同一未来史ではない。
・《ガイア》はガイア三部作を示す。
・《Thunder and Lightning》はRed Thunderにはじまるシリーズを示す。
・《きょう》は「きょうもまた満ちたりた日を」と共通設定の作品を示す。
※星雲賞の参考候補情報は不完全です。
■更新履歴
2016年2月5日 公開。
●長篇
1.『へびつかい座ホットライン』The Ophiuchi Hotline(1977)《八世界》
☆浅倉久志訳/早川書房海外SFノヴェルズ(一九七九年)、ハヤカワ文庫SF(一九八六年)
*ローカス賞SF長篇部門第三席、星雲賞海外長篇部門参考候補
2.『ティーターン』Titan(1979)《ガイア》
☆深町眞理子訳/創元SF文庫(一九八二年)
*ローカス賞長篇部門受賞、アナログ読者賞受賞(連載)、ヒューゴー賞長篇部門第二席、ネビュラ賞長篇部門第三席、ディトマー賞海外部門候補
3.『ウィザード』Wizard(1980)《ガイア》
☆小野田和子訳/創元SF文庫・二分冊(一九九四年)
*ヒューゴー賞長篇部門第五席、ローカス賞SF長篇部門第四席
4.『ミレニアム』Millennium(1983)
☆風見潤訳/角川書店海外ベストセラー・シリーズ(一九八五年)、角川文庫(一九八八年)
*ヒューゴー賞長篇部門第三席、ローカス賞SF長篇部門第三席、フィリップ・K・ディック賞候補
5.Demon(1984)《ガイア》
*ローカス賞SF長篇部門第二席
6.『スチール・ビーチ』Steel Beach(1992)《メタル》
☆浅倉久志訳/ハヤカワ文庫SF・二分冊(一九九四年)
*ヒューゴー賞長篇部門第五席、ローカス賞SF長篇部門第五席、プロメテウス賞候補、星雲賞海外長篇部門参考候補
7.The Golden Globe(1998)《メタル》
*プロメテウス賞受賞、ローカス賞SF長篇部門第五席、エンデヴァー賞候補
8.Red Thunder(2003)《Thunder and Lightning》
*エンデヴァー賞受賞、ジョン・W・キャンベル記念賞候補
9.Mammoth(2005)
*ローカス賞SF長篇部門第十席
10.Red Lightning(2006)《Thunder and Lightning》
11.Rolling Thunder(2008)《Thunder and Lightning》
*ローカス賞SF長篇部門第八席
12.Slow Apocalypse(2012)
*ジョン・W・キャンベル記念賞候補、ローカス賞SF長篇部門第九席
13.Dark Lightning(2014)《Thunder and Lightning》
*ローカス賞SF長篇部門第十七席
** Irontown Blues(執筆中)《メタル》
●短篇集
A.『残像』The Persistence of Vision(1978:英版 In the Hall of the Martian Kings)
☆冬川亘・大野万紀訳/ハヤカワ文庫SF(一九八〇年)
*ローカス賞短篇集部門受賞、ギルガメシュ賞SF短篇集部門受賞
B.『バービーはなぜ殺される』The Barbie Murders(1980:改題 Picnic on Nearside)
☆浅倉久志ほか訳/創元SF文庫(一九八七年)
*ローカス賞短篇集部門受賞
C.『ブルー・シャンペン』Blue Champagne(1986)
☆浅倉久志ほか訳/ハヤカワ文庫SF(一九九四年)・邦訳書は原書から二篇割愛
*ローカス賞短篇集部門受賞、ギルガメシュ賞SF短篇集/アンソロジー部門受賞
D.The John Varley Reader(2004)
*ローカス賞短篇集部門受賞
E.Good-Bye, Robinson Crusoe and Other Stories(2013)
*ローカス賞短篇集部門第二十一席
F.『逆行の夏 ―ジョン・ヴァーリイ傑作選―』Retrograde Summer and Other Stories(2015)日本オリジナル
☆浅倉久志ほか訳/ハヤカワ文庫SF(二〇一五年)
G.『汝、コンピューターの夢 〈八世界〉全短編1』Eight Worlds Collection volume 1(2015)日本オリジナル《八世界》
☆大野万紀訳/創元SF文庫(二〇一五年)
H.『さようなら、ロビンソン・クルーソー 〈八世界〉全短編2』Eight Worlds Collection volume 2(2016)日本オリジナル《八世界》
☆浅倉久志・大野万紀訳/創元SF文庫(二〇一六年)
●アンソロジー
◆Superheroes(1995)#リシア・メインハートと共編
●短篇を単独または合本で単行本化したもの(原題等は短篇の項を参照)
◇「タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオ」(1989)#サミュエル・R・ディレイニー「スター・ピット」と合本
◇「PRESS ENTER■」(1990)#ロバート・シルヴァーバーグ「ホークスビル収容所」と合本
◇「残像」(1991)#イアン・ワトスン"Nanoware Time"と合本
◇「PRESS ENTER■」(1997)
●短篇
■【】は収録短篇集を示す。
■同一年内は雑誌月号順→アンソロジー刊行月順で並べた。
▽「ピクニック・オン・ニアサイド」"Picnic on Nearside"(〈F&SF〉一九七四年八月号)【B】【D】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九七八年一月号、【B】【G】
▽"Scoreboard"(〈ヴァーテックス〉一九七四年八月号)
▽「逆行の夏」"Retrograde Summer"(〈F&SF〉一九七五年二月号)【A】【E】【F】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九七九年十一月号、【A】、中村融・山岸真編『20世紀SF4 接続された女』河出文庫(二〇〇一年)、【F】【G】
*ネビュラ賞ノヴェレット部門第三席、ローカス賞ノヴェレット部門第四席、星雲賞海外短篇部門参考候補
*年刊傑作選収録/カー版
▽「ブラックホール通過」"The Black Hole Passes"(〈F&SF〉一九七五年六月号)【A】【E】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/【A】【G】
*ローカス賞ノヴェレット部門第九席
*年刊傑作選収録/アシュリー版
▽"A Choice of Enemies"(〈ヴァーテックス〉一九七五年六月号)
▽「鉢の底」"In the Bowl"(〈F&SF〉一九七五年十二月号)【A】【E】【G】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九七八年十月増刊号、【A】【G】
*ネビュラ賞ノヴェレット部門第二席、ローカス賞ノヴェレット部門第七席
*年刊傑作選収録/カー版、ネビュラ賞アンソロジー
▽「マネキン人形」"Manikins"(〈アメージング〉一九七六年一月号)【B】
☆大西憲訳/【B】
▽「カンザスの幽霊」"The Phantom of Kansas"(〈ギャラクシイ〉一九七六年二月号)【A】【D】【G】《八世界》
☆冬川亘訳/【A】
☆大野万紀訳/【G】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門候補、ローカス賞ノヴェレット部門第四席
*年刊傑作選収録/カー版
▽「汝、コンピューターの夢」"Overdrawn at the Memory Bank"(〈ギャラクシイ〉一九七六年五月号)【A】【D】【G】《八世界》
☆冬川亘訳/【A】、フレデリック・ポールほか編『ギャラクシー 下』創元SF文庫(邦訳一九八八年)・小隅黎訳と誤記
★別題「メモリーバンクは引き出し超過」浅倉久志訳/ケアリー・ジェイコブソン編『シミュレーションズ』ジャストシステム(邦訳一九九五年)
☆大野万紀訳/【G】
*ローカス賞ノヴェレット部門第十席
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版
▽「歌えや踊れ」"Gotta Sing, Gotta Dance"(〈ギャラクシイ〉一九七六年七月号)【A】【D】【G】《八世界》
☆冬川亘訳/【A】
☆大野万紀訳/【G】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門候補、ローカス賞ノヴェレット部門第三席
▽「バガテル」"Bagatelle"(〈ギャラクシイ〉一九七六年十月号)【B】【E】《バッハ》
☆大野万紀訳/【B】
*ローカス賞ノヴェレット部門第九席
▽「びっくりハウス効果」"The Funhouse Effect"(〈F&SF〉一九七六年十二月号)【B】【E】【H】《八世界》
☆大西憲訳/【B】
☆大野万紀訳/【H】
▽"The M&M Seen as a Low-Yield Thermonuclear Device"(デーモン・ナイト編 Orbit 18, 1976)
▽「さようなら、ロビンソン・クルーソー」"Good-Bye, Robinson Crusoe"(〈アシモフ〉一九七七年春号)【B】【E】【F】【H】《八世界》
☆浅倉久志訳/小松左京・かんべむさし編『さようなら、ロビンソン・クルーソー』集英社文庫(一九七八年)、【B】【F】【H】
*ローカス賞ショート・フィクション部門第十六席、星雲賞海外短篇部門参考候補
▽「空襲」"Air Raid "(〈アシモフ〉一九七七年春号[初出時ハーブ・ボエム(Herb Boehm。作者によると発音はハーブ・ビーム)名義])【A】【D】
☆冬川亘訳/【A】
★別題「誘拐作戦」伊藤典夫訳/小松左京・かんべむさし編『気球に乗った異端者』集英社文庫(一九七九年)
*ヒューゴー賞ショート・ストーリー部門第二席、ネビュラ賞ショート・ストーリー部門第二席、ローカス賞ショート・フィクション部門第三席
*年刊傑作選収録/ドゾワ版、ネビュラ賞アンソロジー
▽「火星の王たちの館にて」"In the Hall of the Martian Kings"(〈F&SF〉一九七七年二月号)【A】【D】
☆冬川亘訳/【A】
*ジュピター賞ノヴェラ部門受賞、ヒューゴー賞ノヴェラ部門第二席、ローカス賞ノヴェラ部門第六席、ディトマー賞海外部門候補
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、ドゾワ版
▽「ブラックホールとロリポップ」"Lollipop and the Tar Baby"(デーモン・ナイト編 Orbit 19, 1977)【B】【C】【E】【H】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SF宝石〉一九八〇年十二月号、【B】【C】【H】
*年刊傑作選収録/カー版
▽「イークイノックスはいずこに」"Equinoctial"(デイヴィッド・ジェロルド編 Ascents of Wonder, 1977)【B】【E】【H】《八世界》
☆浅倉久志訳/【B】【H】
*ローカス賞ノヴェラ部門第十二席
▽「バービーはなぜ殺される」"The Barbie Murders"(〈アシモフ〉一九七八年一&二月号)【B】【D】【F】《バッハ》
☆宮脇孝雄訳/〈SF宝石〉一九七九年八月号、【B】、赤城かん子編『Little Selections あなたのための小さな物語(21)わたし』ポプラ社(二〇〇三年)、【F】
*ローカス賞ノヴェレット部門受賞、ヒューゴー賞ノヴェレット部門候補、ティプトリー賞一九九六年回顧部門候補
*年刊傑作選収録/カー版
▽「残像」"The Persistence of Vision"(〈F&SF〉一九七八年三月号)【A】【D】【F】
☆冬川亘訳/〈SFマガジン〉一九七八年十一月号、【A】
☆内田昌之訳/【F】
*ヒューゴー賞ノヴェラ部門受賞、ネビュラ賞ノヴェラ部門受賞、ローカス賞ノヴェラ部門受賞、ディトマー賞海外部門候補、星雲賞海外短篇部門参考候補
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九八九年度十位、一九九八年度二十六位、二〇〇六年度三十一位
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、ドゾワ版、カー版(ノヴェラ)、ネビュラ賞アンソロジー
▽「選択の自由」"Options"(テリイ・カー編 Universe 9, 1979)【C】【D】【H】《八世界》
☆浅倉久志訳/【C】【H】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門第五席、ネビュラ賞ノヴェレット部門第二席、ローカス賞ノヴェレット部門第二席
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、カー版
▽「ビートニク・バイユー」"Beatnik Bayou"(ジョージ・R・R・マーティン編 New Voices III, 1980)【B】【D】【H】《八世界》
☆大野万紀訳/〈SFマガジン〉一九八二年八月号、【B】【H】
*ヒューゴー賞ノヴェレット部門第三席、ネビュラ賞ノヴェレット部門候補、ローカス賞ノヴェレット部門第二席
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、カー版
▽「プッシャー」"The Pusher"(〈F&SF〉一九八一年十月号)【C】【D】
☆浅倉久志訳/〈SFマガジン〉一九八三年九月号、【C】
*ヒューゴー賞ショート・ストーリー部門受賞、ローカス賞ショート・ストーリー部門受賞、SFクロニクル読者賞ショート・ストーリー部門受賞、ネビュラ賞ショート・ストーリー部門候補
*年刊傑作選収録/ウォルハイム版、カー版、ネビュラ賞アンソロジー
▽「ブルー・シャンペン」"Blue Champagne"(ジョージ・R・R・マーティン編 New Voices IV, 1981)【C】【E】【F】《バッハ》
☆浅倉久志訳/伊藤典夫・浅倉久志編『スターシップ』新潮文庫(一九八五年)、【C】【F】
*ローカス賞ノヴェラ部門受賞、ヒューゴー賞ノヴェラ部門第三席、星雲賞海外短篇部門参考候補
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九八九年度三十三位、一九九八年度十九位、二〇〇六年度二十七位、二〇一四年度九位
▽「PRESS ENTER■」"PRESS ENTER■"(〈アシモフ〉一九八四年五月号)【C】【D】【F】
☆風見潤訳/〈SFマガジン〉一九八六年二月号、【C】・邦訳書目次ではタイトル全角
☆中原尚哉訳/【F】
*ヒューゴー賞ノヴェラ部門受賞、ネビュラ賞ノヴェラ部門受賞、ローカス賞ノヴェラ部門受賞、SFクロニクル読者賞ノヴェラ部門受賞、星雲賞海外短篇部門受賞、ギルガメシュ賞SF短篇部門受賞
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九八九年度二十位
*年刊傑作選収録/ドゾワ版、ウォルハイム版、カー版、ネビュラ賞アンソロジー
▽"The Manhattan Phone Book (Abridged)"(ウェスターコン37・プログラム・ブック, 1984)【C】・邦訳書では割愛、【E】
▽「タンゴ・チャーリーとフォックストロット・ロミオ」"Tango Charlie and Foxtrot Romeo"(【C】への書き下ろし, 1986)【C】【D】《バッハ》
☆浅倉久志訳/〈SFマガジン〉一九九一年十月号、【C】
*星雲賞海外短篇部門受賞、SFマガジン読者賞海外部門受賞、ローカス賞ノヴェラ部門三位
*〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外短篇部門/一九九八年度十七位
*年刊傑作選収録/カー版
▽"The Unprocessed Word"(【C】への書き下ろし, 1986)【C】・邦訳書では割愛、【E】
▽"A Valentine"(モスコンX・プログラム・ブック, 1988)#P・J・ビースと合作
▽「きょうもまた満ちたりた日を」"Just Another Perfect Day"(〈トワイライト・ゾーン〉一九八九年六月号)【D】《きょう》
☆公手成幸訳/〈SFマガジン〉一九九八年一月号
*ローカス賞ノヴェレット部門十二位
*年刊傑作選収録/ドゾワ版
▽"Her Girl Friday"(〈アシモフ〉一九九二年八月号)長篇6の抜粋・このかたちでの邦訳はない。《メタル》
*アシモフ誌読者賞ノヴェラ部門六位
▽"Good Intentions"(〈プレイボーイ〉一九九二年十一月号)【D】
*ローカス賞ショート・ストーリー部門十五位
▽"Truth, Justice and the Politically Correct Socialist Path"(ジョン・ヴァーリイほか編 Superheroes, 1995)
▽"The Flying Dutchman"(マーティン・H・グリーンバーグ編 Lord of the Fantastic: Stories in Honor of Roger Zelazny, 1998)【D】
*ローカス賞ノヴェレット部門十九位
▽"A Christmas Story"(〈F&SF〉二〇〇三年一月号)
▽"The Bellman"(〈アシモフ〉二〇〇三年六月号/一九七〇年代後半にハーラン・エリスン編 The Last Dangerous Visions に発表予定で書かれたが、このアンソロジーは現在も未刊行)【D】《バッハ》
*アシモフ誌読者賞ノヴェレット部門受賞、ローカス賞ノヴェレット部門十四位
*年刊傑作選収録/ドゾワ版
▽"In Fading Suns and Dying Moons"(ジャニス・イアン&マイク・レズニック編 Stars: Original Stories Based on the Songs of Janis Ian, 2003)【D】《きょう》
*ローカス賞ショート・ストーリー部門十三位
*年刊傑作選収録/クレイマー&ハートウェル版
●作者の受賞
一九七五年度ジョン・W・キャンベル賞候補
一九七六年度ジョン・W・キャンベル賞候補
一九七七年度ローカス賞特別賞(この年度のノヴェレット部門で四篇が十位以内にランクインしたことを讃え、そのために票を食いあって受賞に到らなかったことへの救済措置も兼ねて、贈られたもの)
一九八九年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門十四位
一九九八年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門十九位
二〇〇六年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門二十四位
二〇〇九年度ロバート・A・ハインライン賞受賞
二〇一四年度〈SFマガジン〉オールタイム・ベスト海外作家部門二十七位
■ 山岸真(やまぎし・まこと)
1962年新潟県生まれ。埼玉大学教養学部卒。SF翻訳家、研究家。主な訳書に『宇宙消失』『万物理論』をはじめとするグレッグ・イーガンの全作品、マイクル・コーニイ『ハローサマー、グッドバイ』、編著に『80年代SF傑作選』(小川隆と共編)、『90年代SF傑作選』、『20世紀SF1~6』、(中村融と共編)など。資料調査や丁寧なリスト作成でも定評がある。ミステリ、SF、ファンタジー、ホラーの月刊Webマガジン|Webミステリーズ!