去る6月15日(木)、荻窪ベルベットサンで行われた『吉田隆一&酉島伝法【響生体】発売記念ライブに、酉島伝法さんとお邪魔してきました。
【響生体】は、バリトンサックス奏者・吉田隆一さんと、小説家でイラストレーターの酉島伝法さんがコラボレーションした楽曲です。
酉島さんが描かれた「響生体」という生き物の「声」を吉田隆一さんがバリトンサックスの無伴奏演奏で表現するという、なんとも素敵なプロジェクト。
この日は、VJ(ビジュアル・ジョッキー)で料理人のeeteeさんによる映像とお料理(『皆勤の徒』社員食堂!)も加わり、盛りだくさんな一夜となりました。
会場の荻窪ベルベットサンは、JR中央線荻窪駅の北口から徒歩8分ほどのところにあります。
酉島さん、高山羽根子さん、倉田タカシさんと一緒だったので駅からの道はほとんど覚えていません。一本道だったような気がします。
到着。入り口には本日の〈『皆勤の徒』社員食堂〉のお品書きがありました。
社長……?
AIBOが気になります。
会場はワンフロア。入って正面にバーカウンター、左手奥には壁一面の鏡。
右手にステージがあり、吉田隆一さんとバリトンサックスの姿がありましたが、椅子がなぜかステージに背を向けるかたちで並んでいる……!?
きょろきょろしていたら、吉田さん、「eeteeさんの映像がスクリーンにうつしだされるので、上演中はみなさんそれを観ながら聴いてください。僕のほうはみなくていいですよ」と。
演奏者に背をむけるライブ……初めてでびっくりしましたが、始まってみると、eeteeさんの映像には時折、演奏する吉田さんの姿が入り、それがなんともいえないかっこよさ。 生ライブを聴きながらMVを観ているような、新鮮な体験でした。
さらに、会場に入って最初に目をひいた鏡にも演奏する吉田さんの姿がうつっていて、ちゃんと映像と演奏者の姿をみることができるようになっていました。
バリトンサックスは、深みのある低音が特徴の木管楽器ですが、吉田さんの演奏は、バリトンサックスの音とは思えない色んな音がしました。
高音から低音まで、まさにたくさんの生き物がさまざまに鳴き交わしているような……
だんだん吉田さんの身体と、バリトンサックスがひとつの知らない生き物であるかのような錯覚に陥っていきました。圧巻でした。
もうひとつびっくりしたのは、吉田さんのMCです。
あんなに全身を使って演奏をしたあとなのに(無伴奏なのでもちろん休みはなく、後半なんて1時間ずっと吹きっぱなし!)、息ひとつ切らさずにこやかにお話をされる姿に、月並みですがプロってすごいなあと圧倒されてしまいました。
開演前や開演後、休憩時間にはeeteeさんがキッチンに入り、注文した方に社食が供されました。
個人的に、ミドリノオバ→緑大葉飯がいちばんツボでした。
酉島さんと吉田隆一さんと百々似。
お疲れさまでした!
吉田隆一×酉島伝法【響生体】は、SONOCAと呼ばれる音楽カードの形式で発売されています。
ベルベットサンのサイトで購入できますよ。https://velvetsun.theshop.jp/items/6823434
SONOCAに使われた酉島さんのイラスト。
ライブ中もスクリーンに投影されました。
社食になった『皆勤の徒』は文庫版が発売中。電子オリジナルの設定資料集『隔世遺傳』もぜひ。
吉田さん、酉島さん、荻窪ベルベットサンの長谷川さん、本当にどうもありがとうございました!
ミステリ小説の月刊ウェブマガジン|Webミステリーズ! 東京創元社 >
【響生体】は、バリトンサックス奏者・吉田隆一さんと、小説家でイラストレーターの酉島伝法さんがコラボレーションした楽曲です。
酉島さんが描かれた「響生体」という生き物の「声」を吉田隆一さんがバリトンサックスの無伴奏演奏で表現するという、なんとも素敵なプロジェクト。
この日は、VJ(ビジュアル・ジョッキー)で料理人のeeteeさんによる映像とお料理(『皆勤の徒』社員食堂!)も加わり、盛りだくさんな一夜となりました。
会場の荻窪ベルベットサンは、JR中央線荻窪駅の北口から徒歩8分ほどのところにあります。
酉島さん、高山羽根子さん、倉田タカシさんと一緒だったので駅からの道はほとんど覚えていません。一本道だったような気がします。
到着。入り口には本日の〈『皆勤の徒』社員食堂〉のお品書きがありました。
社長……?
AIBOが気になります。
会場はワンフロア。入って正面にバーカウンター、左手奥には壁一面の鏡。
右手にステージがあり、吉田隆一さんとバリトンサックスの姿がありましたが、椅子がなぜかステージに背を向けるかたちで並んでいる……!?
きょろきょろしていたら、吉田さん、「eeteeさんの映像がスクリーンにうつしだされるので、上演中はみなさんそれを観ながら聴いてください。僕のほうはみなくていいですよ」と。
演奏者に背をむけるライブ……初めてでびっくりしましたが、始まってみると、eeteeさんの映像には時折、演奏する吉田さんの姿が入り、それがなんともいえないかっこよさ。 生ライブを聴きながらMVを観ているような、新鮮な体験でした。
さらに、会場に入って最初に目をひいた鏡にも演奏する吉田さんの姿がうつっていて、ちゃんと映像と演奏者の姿をみることができるようになっていました。
バリトンサックスは、深みのある低音が特徴の木管楽器ですが、吉田さんの演奏は、バリトンサックスの音とは思えない色んな音がしました。
高音から低音まで、まさにたくさんの生き物がさまざまに鳴き交わしているような……
だんだん吉田さんの身体と、バリトンサックスがひとつの知らない生き物であるかのような錯覚に陥っていきました。圧巻でした。
撮影:長谷川健太郎氏
撮影:長谷川健太郎氏
もうひとつびっくりしたのは、吉田さんのMCです。
あんなに全身を使って演奏をしたあとなのに(無伴奏なのでもちろん休みはなく、後半なんて1時間ずっと吹きっぱなし!)、息ひとつ切らさずにこやかにお話をされる姿に、月並みですがプロってすごいなあと圧倒されてしまいました。
開演前や開演後、休憩時間にはeeteeさんがキッチンに入り、注文した方に社食が供されました。
個人的に、ミドリノオバ→緑大葉飯がいちばんツボでした。
酉島さんと吉田隆一さんと百々似。
お疲れさまでした!
吉田隆一×酉島伝法【響生体】は、SONOCAと呼ばれる音楽カードの形式で発売されています。
ベルベットサンのサイトで購入できますよ。https://velvetsun.theshop.jp/items/6823434
SONOCAに使われた酉島さんのイラスト。
ライブ中もスクリーンに投影されました。
社食になった『皆勤の徒』は文庫版が発売中。電子オリジナルの設定資料集『隔世遺傳』もぜひ。
吉田さん、酉島さん、荻窪ベルベットサンの長谷川さん、本当にどうもありがとうございました!
(2017年6月22日)
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