Web東京創元社マガジン

全国各地を旅する昆虫好きの優しい青年・魞沢泉（えりさわ・せん）。そんな彼は、人の心の痛みに寄り添う優しい名探偵でもあった――。注目の若手実力派が贈る〈魞沢泉〉シリーズは、思わず驚愕してしまう意外な真相と、胸を打つ人間ドラマを描く人気シリーズ。その見事さから、第2弾『蟬かえる』は、第74回日本推理作家協会賞と第21回本格ミステリ大賞を受賞しました。
好評発売中のシリーズ第3弾『六色の蛹』は、『蟬かえる』に匹敵する傑作ミステリを6編収録した最新作です！

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昆虫好きの心優しい青年・魞沢泉。行く先々で事件に遭遇する彼は、謎を解き明かすとともに、事件関係者の心の痛みに寄り添うのだった……。ハンターたちが狩りをしていた山で起きた、銃撃事件の謎を探る「白が揺れた」。花屋の店主との会話から、一年前に季節外れのポインセチアを欲しがった少女の真意を読み解く「赤の追憶」。ピアニストの遺品から、一枚だけ消えた楽譜の行方を推理する「青い音」など全六編。日本推理作家協会賞＆本格ミステリ大賞を受賞した『蝉かえる』に続く、〈魞沢泉〉シリーズ最新作！
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全収録作には、不思議な謎に絡む、亡くなった人間／残された人間の繊細な感情が描かれています。彼ら彼女らの切ない心模様を、魞沢くんが推理で解き明かすことで、暖かな「真実」も同時にすくい上げ、事件関係者の心も救うことができるのです。
また、本作はシリーズ初の連作長編形式を取っており、第1話の「白が揺れた」と最終話の「緑の再会」まで、内容がリンクしています。エンディングで描かれる魞沢くんの選択を読むことで、ある感慨を得られるのではと思います。

カバーイラスト＆デザインは、シリーズでお馴染みの、河合真維さんとnext door design長﨑綾さん。美しく繊細なカバーをぜひご覧ください。