夏めいたうだるような暑さが続いたり、雨が降ったりと落ち着かない今日この頃。そんな6月でもパワーが充填できるような、『紙魚の手帖vol.17 JUNE 2024』をご紹介いたします!

まず特集は、「謎解きの魅力、再発見! 初夏の翻訳ミステリ特集」。2024年の必読作、クリスティン・ペリン『白薔薇(しろばら)殺人事件』冒頭先行掲載や、松島由林さんによる『白薔薇殺人事件』登場人物紹介イラスト、ピーター・トレメインの人気シリーズ〈修道女フィデルマ〉より短編「祝祭日の死体」掲載、ブックガイドなどをお贈りします。
「面白い翻訳ミステリが読みたい!」という方、「2024年に刊行された翻訳ミステリは、どのようなものがあるのだろう? 色々な作品を知りたい!」という方にもオススメです。

読切は、シリーズ最新作2編を掲載。大倉崇裕さんによる、〈福家警部補〉シリーズ「亡霊」は、京都を舞台に“この世から消えた”犯人を追う福家警部補の推理が光ります。川野芽生さんによる、〈不死者の物語〉シリーズ「不死者の物語 ―女生徒」は、寄宿学校で暮らす不死の少女をめぐる美しい物語です。

また、第24回本格ミステリ大賞全選評の一挙掲載や、特別企画として〈魞沢泉(えりさわせん)〉&〈明智恭介〉シリーズ最新作刊行記念「対談 櫻田智也×今村昌弘」なども掲載しています。充実の内容でお届けする『紙魚の手帖vol.17 JUNE 2024』を、どうぞよろしくお願いいたします!

紙魚の手帖Vol.17
ほか
東京創元社
2024-06-12