念願の創元推理文庫版『デフ・ヴォイス』が刊行となりました。昨年末のドラマ放送、今月の完全手話付き放送もあり、原作ファン、ドラマファンから大きな話題を呼びました。ぜひ、続きも作っていただきたいと切に思っております。

『デフ・ヴォイス』との出合いは、ちょうど文春文庫版が刊行された時だと記憶しています。タイトルの「デフ」に惹かれて出先で購入したようです(編集部の自分の本棚に某書店のカラフルなカバーがかかっています)。しばらく間が空いて『漂う子』(河出書房新社)が刊行された直後に、はじめて著者の丸山正樹さんにお目にかかりました。
ややダメ元でお願いした、『デフ・ヴォイス』のシリーズ化をご快諾いただき『龍の耳を君に』を刊行したのが2018年。その後『慟哭は聴こえない』『わたしのいないテーブルで』、スピンオフの『刑事何森 孤高の相貌』『刑事何森 逃走の行先』と刊行してきましたが、ぽっかりと空いていたシリーズ第一弾の椅子を、今回ようやく埋めることができました。ビブリオバトルチャンプ本(『デフ・ヴォイス』)になったり、酒飲み書店員大賞(『龍の耳を君に』)に選ばれたりと、じわじわと読者層も広がってきています。

創元推理文庫版『デフ・ヴォイス』の帯メインキャッチに使った「おじさんは、私たちの味方? それとも敵?」は、偶然ドラマ版の番組宣伝と被っています。非常に印象に残るフレーズでしたので、『デフ・ヴォイス』を刊行する際には、必ず使おうと思っていたもので、決してドラマ版に乗ったわけではございません。

さて、シリーズの続編が待ち遠しいところです。先日弊社で「新刊ラインナップ説明会2024」に丸山さんにゲスト出演していただき、「近いうちには」と仰っていただきました。荒井家のその後がどう描かれていくのか楽しみにお待ちください。

デフ・ヴォイス3種
左上:高校生ビブリオバトルグランドチャンプ本を記念した幅広帯のついた文春文庫版11版
右上:山田太一さんの推薦コメント付き帯の文春文庫版初版
下:創元推理文庫版初版