『平凡すぎて殺される』は“平凡すぎる”顔が特徴の青年ポールが主人公の物語です。彼はわけあって無職のまま、彼を身内と思いこんだ入院中の老人を癒す日々を送っていました。ある日、慰問した老人に誰かと間違えられて刺されてしまいます! 実は老人は有名な誘拐事件に関わったギャングで、ポールはさらに爆弾で命を狙われたりとさんざんな展開になります。身を守るには逃げながら誘拐の真相を探るしかない!ということで、予測不能な逃亡劇+謎解きが楽しめる作品となっておりました。
『平凡すぎて殺される』は翻訳者の青木悦子先生が惚れ込んで編集者であるわたしに持ち込みをしてくださった作品で、とにかく読んでいて楽しい、キャラクターが好きになるシリーズです。詳細は下記の記事におもいっきり書きましたので、ぜひご一読いただけますと幸いです。
翻訳者が惚れこんで出版が決まった一冊! 人違いがきっかけで命を狙われた青年が主人公のノンストップ・ミステリ『平凡すぎて殺される』
そんなポール青年が主人公の第2弾が、今回発売となる『有名すぎて尾行ができない』です。ポール青年は恋人のブリジット、元警官バニーと探偵事務所を始めることにします。ところがブリジットとは喧嘩中、バニーは失踪、という大ピンチに。
そんなポールの前に、謎の美女が依頼に訪れます。彼女は、現在国中を揺るがしている不動産開発詐欺事件の被告人3人組のひとりの愛人で、その男の浮気調査をしてほしいと言ってきます。浮気の定義を疑いながらも、お金が必要なポールくんは依頼を引き受け、幼馴染みといっしょにターゲットの尾行を始めるのですが、そこは素人に毛がはえたような状態のため、苦戦します。まあ、探偵の教本として恋人が置いていったチャンドラーを読んでも、いきなり探偵になれるわけがありませんよね……。
そしてターゲットを尾行したり見失ったりしているうちに、またもや殺人事件に巻きこまれてしまいます。同時進行で少しずつ明らかになっていく、ポールと恋人の喧嘩の原因や、失踪したバニーの行方も気になるところ。とにかく個性豊かな登場人物たちが斜め上の行動をするのが面白い、先の読めないミステリです。
あと今回初登場となるジャーマン・シェパードのマギーちゃんも、とっても良い味を出しています。犬好き、犬ミステリがお好きなみなさまも、ぜひお手に取ってみてください!
【クイーム・マクドネル『有名すぎて尾行ができない』(創元推理文庫)2月29日発売記念!】
— 東京創元社 (@tokyosogensha) February 14, 2024
シリーズ第1作『平凡すぎて殺される』を3名様にプレゼント!
1.このアカウントをフォロー
2.この投稿をリポスト(リツイート)で応募完了!
〆切:2月21日(水)12:00/詳細はこちらhttps://t.co/2tuLRdFFe6 pic.twitter.com/HWwSgJKSnS
どうぞよろしくお願いいたします!!