6月末の発売より好評を博している、
久青玩具堂(ひさお・がんぐどう)さんの
新刊『まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート』
にお寄せいただいた書店員さんからのご感想をご紹介します!
久青玩具堂(ひさお・がんぐどう)さんの
新刊『まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート』
にお寄せいただいた書店員さんからのご感想をご紹介します!
人は自分の「心」を守る為に色々なことを無意識に選択しているんだな、
と思いました。その小さな違和感をみつけていく芹。無愛想に見えて感情の動きがあまり見えなくても実は大きく動いていて、
それを無意識に一番守っているのが彼女なのでは、と感じました。常連の皆さんがクセ者揃いで好きです!――紀伊國屋書店広島店 藤井美樹さん
ページを開けば、あっという間に、非日常的な空気感に包まれるような読み心地。また、謎の真相に辿りついた時、人間の深層心理の矛盾を強く感じました。事件解決が、最適な答えとは限らない。そして、一見自分とは全く関わりなさそうな謎にこそ、
実はつながりがあるのかもしれない。まさに、自分自身への問いが深まる人生ミステリ。日常の中に落とされた謎が、化学反応のように広がり、非日常に変化していく様子に、
心のざわめきが止まらず一気読みでした!――紀伊國屋書店福岡本店 宗岡敦子さん
「作者は複数いるのか?」と疑ってしまうくらいに、作風が変化するカメレオンミステリー!ビルの住人達も個性的すぎて、最後まで飽きずに読み切っちゃいました!これ、シリーズ化しますよね?――文教堂本部 青柳将人さん
【内容紹介】
高校生の小南通(こなみとおる)は、雨宿りに入った雑居ビルの喫茶店で〝名探偵〟に出会った――。探偵事務所、占いの館、古書店など、ビルに店を構える店子が喫茶店に持ち込む奇妙な謎の数々。日常に退屈していた小南は謎解きに挑むが、正解に辿り着くのは決まって喫茶店店主の娘、三津橋芹(みつはしせり)だった。
会社員の身辺を調べ回る偽探偵の目的、失踪した大学生の行方を日記だけを手がかりに捜す、古書に記された江戸時代の秘剣密室殺人の真相など、トリッキーな難問に挑む高校生コンビの推理と、店子たちのほろ苦い人生模様を描く連作短編集。
【著者紹介】久青玩具堂(ひさお・がんぐどう)
千葉県出身、在住。2010年、玩具堂名義の「なるたま あるいは学園パズル」で第15回スニーカー大賞〈大賞〉を受賞。受賞作を改題したデビュー作『子ひつじは迷わない』がシリーズ化され、人気を博す。他の著作に『漂流王国』『探偵くんと鋭い山田さん』などがある。『まるで名探偵のような 雑居ビルの事件ノート』が久青玩具堂名義での初の著書。