星を継ぐもの【新版】書影
1980年5月の創元SF文庫での刊行以来、日本の読者に長く愛され続けて驚異の刷数104版に到達した、ジェイムズ・P・ホーガンのSF小説『星を継ぐもの』。創元SF創刊60周年に当たる今年2023年7月10日、この名作を装いも新たに、新版として刊行いたします。
さらに8月からはシリーズの続編である『ガニメデの優しい巨人』『巨人たちの星』『内なる宇宙(上下)』を毎月一作ずつ、同様に新カバー・新版で4か月連続刊行いたします。このシリーズ新版連続刊行を記念して、東京創元社では6月13日から29日まで、twitterで読者参加型の企画をおこないました。
『星を継ぐもの』をお持ちの読者の皆様にご協力いただき、初版から104版まですべての版の奥付画像を集めようという企画です。2018年に版数100版を突破した際、同じ企画をおこなったときは、惜しくも揃えられなかったため、5年越しのリベンジでもありました。
●togetterまとめ
初日からたくさんの画像が寄せられ、3日目(6月15日)の時点で2018年の企画で集まった数を超えました。その後も順調に欠けていた版数を報告いただき、7日目(6月19日)には104版中103版が集まり、あとは【19版】を残すのみとなりました。
そして6月26日、この【19版】について、読者の方から以下のような指摘をいただきました。
「【18版】として報告されている奥付に、日付が2種類あります」
※投稿いただいた画像を一部加工しています
ほんとうだ……!!!
この指摘を受けて、東京創元社の社内資料を調査したところ、以下の事実が確認できました。
1983年6月10日:18版の重版日(奥付記載の日付)
1983年8月12日:19版の重版日(奥付記載の日付)
1983年8月12日:19版の重版日(奥付記載の日付)
つまり、ご報告いただいた【18版】のうち8月12日の日付のものは、版数部分を【19版】に改めないまま流通したもの、いわゆる誤植であるということです。ちょうど40年前のこととはいえ、失礼いたしました。
(まことに申し訳ありませんが、この件での返品・交換には応じかねますのでご承知おきください)
――ということで、思わぬ事実の判明もありましたが、多くの方々のご協力のおかげで、
『星を継ぐもの』初版から104版までの
奥付コンプリートを達成することができました!
(という結論にさせてくださいませ)
皆さま、本当にありがとうございます! 画像を投稿いただいた中から、抽選で10名様に『星を継ぐもの』新版の文庫本をプレゼントいたしますので、どうぞお楽しみに!
そして、『星を継ぐもの』シリーズ新版の4か月連続刊行を記念したキャンペーン第2弾の開催も決定しました。また新たな賞品が抽選で当たるすてきなキャンペーンとなっておりますので、詳細の告知をお待ちください。
……そしてそして。
奥付が正しく【19版】になっている『星を継ぐもの』がこの世に存在しないかというと、「絶対にない」とは言いきれません。社内資料には、(おそらく一部分ではないかと思いますが)修正対応をしたという記録がございましたので、もし【19版】をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひとも東京創元社までお知らせください。