しとしとと雨が降り続く今日この頃。そんな雨の日に、室内でゆっくり読書を楽しみたい時にオススメの、『紙魚の手帖 vol.11 JUNE 2023』をご紹介いたします!

まず、特集は「初夏のミステリ読切 5つの謎迷宮」。浅ノ宮遼さん/眞庵さん、北山猛邦さん、京橋史織さん、久青玩具堂さん、大和浩則さんといった、気鋭のミステリ作家によるバラエティに富んだ短編が勢揃いしています。

架空の病、ポオの未発表原稿という独特のモチーフや、予備校、雑居ビルの喫茶店、介護講座といった様々な場所を舞台に、5つの奇妙な謎が描かれます。それぞれの名探偵たちによる鮮やかな解決を、どうぞお見逃しなく。

また、本誌初となるコミック連載に、『ブランクスペース』が話題の熊倉献さんが登場します! 第一話は、ハンターの家系に生まれた少年の物語。彼が本当になりたいものとは……? 
一話完結形式で描かれる、少し不思議で微笑ましい物語をぜひお楽しみください。

他にも、短編や全作品紹介コラムなどで贈るピーター・スワンソン小特集や、宮澤伊織さんの〈ときときチャンネル〉シリーズ最新短編をお届け。更に、第23回本格ミステリ大賞全選評の一挙掲載や、特別企画として若林踏さんによる「2023年上半期翻訳ミステリの動向」と、日本推理作家協会賞の「翻訳小説部門」試行第一回受賞作決定記事なども掲載しています。

見どころ盛りだくさんの『紙魚の手帖vol.11』を、どうぞよろしくお願いいたします!