こんにちは見習い編集者のKMです。
最近インターネットで怖い話を読み、令和ベイビーそこのけのお風呂イヤイヤ期に突入しました。部屋にいるだけなら「怖い」は「萌えの歌」を聴いて相殺できますが、お風呂でイヤホンはつけられません。代わりに自分で熱唱しても萌えはせず、別の意味で背筋がおぞぞとなるので困ります。

次善の策として思いつくのは、ずばり「知る」こと。編集部の怪談読み(というかなんでも読んでる)Fさんの講釈を受けることにしました。「この怪談の系統は……」という説明から、ホラー小説の作り方にまで話題が及び、怖さが少しだけ現実に溶けた気がします。このときのFさんには菩薩のごとく後光が射していました。

私が席に戻った後も、FさんはアルバイトのSさんとホラー映画の話題で盛り上がっていました。「呪詛」「鏡の外された洗面台」「点滅するシャンデリア」といった穏やかでない言葉が耳に這い込んできます。そんな折、Fさんが「あれ、何これ?」と声を上げました。視線の先にあったのが、

ちい○わ

これです。正確には「ちいかわカレーの空き箱を切り抜いて、デスクの棚に貼り付けたやつ」です。なぜ、いつから編集部にいるのかは知りませんが、ともかくそういうやつ。Sさんの説明も「カレーの空き箱を切り抜いたやつです」という簡明なものでした。それを聞いてFさんは「へえ、カレー」と頷き、彼らを見つめ、呟きました。


「肉……」


Fさんの正体は菩薩か悪鬼か。異形うごめく東京創元社は現在、創元ホラー長編賞へのご投稿をお待ちしております。




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