2ヶ月に一度の「激押し!」企画、2月は『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』(辻真先)です。

深夜の博覧会

【内容紹介】
昭和12年5月、銀座で似顔絵を描きながら漫画家になる夢を追う少年・那珂一兵を、帝国新報の女性記者が訪ねてくる。開催中の名古屋汎太平洋平和博覧会に同行し、記事の挿絵を描いてほしいというのだ。超特急燕号での旅、華やかな博覧会、そしてその最中に発生した、名古屋と東京にまたがる不可解な殺人事件。博覧会をその目で見た著者だから描けた長編ミステリ、待望の文庫化! 著者あとがき=辻真先/解説=大矢博子

『深夜の博覧会』は、年末ミステリランキング3冠を獲得した『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』の前日譚です。名古屋と東京にまたがる不可能犯罪を扱ったミステリでとても面白く、なんといっても昭和の風景描写や空気感が絶品です。読むだけで当時の生活感や博覧会への熱量が伝わってきて、無理と分かっていても実際に昭和のこの時代に行ってみたいと思う作品です。

そして、3月にはその『たかが殺人じゃないか』が文庫化です!
こちらもぜひご一読ください!


●前回までの「激押し!」記事はこちら

《2022年12月》内山純『土曜はカフェ・チボリで』


《2022年10月》フェルディナント・フォン・シーラッハ/酒寄進一訳『犯罪』


《2022年8月》川澄浩平『探偵は教室にいない』


《2022年6月》浅ノ宮遼『臨床探偵と消えた脳病変』


《2022年4月》深緑野分『戦場のコックたち』


《2022年2月》浅倉秋成『九度目の十八歳を迎えた君と』


《2021年12月》丸山正樹『龍の耳を君に デフ・ヴォイス』