私の世代ですと、うっすらと釜本邦茂さんの引退試合(1984年)のニュースを憶えているくらいです。いま記録映像などを観ると、画期的で魔術的なプレーとそれを支える強靱なフィジカル、豹のような柔軟性にも優れた選手だったことが分かります。技術や環境面などの進んだ現在でも、きっと「王様らしい」悠々としたプレーで観客を喜ばせたに違いありません。謹んでご冥福をお祈りいたします。
さて、なぜ東京創元社がペレの追悼を?
実は、ペレ著『ワールドカップ殺人事件』という作品があるからです(残念ながら現在は品切れ中)。Jリーグも始まる以前の1990年、ワールドカップ・イタリア大会の直後に創元推理文庫で刊行されました。サッカーの世界的な普及に尽力してきたペレが、なんとミステリを書いていたなんて、と驚かれる方も多いはず。
世界最大のサッカー大会ワールドカップ。開催国のアメリカは大方の予想を覆し決勝にまで進出した。その折り、プロ・ティームのオーナーが競技場内で殺される。死体の頭部にはスパイクの跡。スポーツ記者マークは恋人を嫌疑から救うため、真犯人究明に乗りだす。〈王様〉ペレがサッカーへの情熱を謳いあげたスポーツミステリ。
サッカーの知識が進んだいまだからこそ、興味をそそられるのではないでしょうか? 次の2026年大会は、『ワールドカップ殺人事件』の舞台ともなったアメリカを含む、北中米大会です。
カルロス矢吹@新刊「ピエール瀧の23区23時 2020-2022」発売中‼︎@yabukihTBSラジオ「たまむすび」、出演完了。お聴きいただき本当にありがとうございました!赤江さん、土屋さん、スタッフの皆さん、リスナーの皆さん、これまで本当に本当にありがとうございました!「たまむすび」、フォーエバー! #tama954 https://t.co/LfkYIjDnS2
2023/01/26 16:41:23