あけましておめでとうございます。
 
今年刊行予定のSF・ファンタジイ作品ラインナップの一部をご案内いたします。本年の読書計画の参考としていただければ幸いです。
ここに紹介した以外にも、新作や名作の復刊・新訳など、東京創元社は創元SF文庫60周年を迎える今年も良質の作品をご紹介してまいります。
本年もご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

(日本語タイトルは一部を除き仮題です)


創元日本SF叢書・単行本・創元SF文庫の国内SF注目作

■笹本祐一『星の航海者(たびびと)』(創元SF文庫、3月刊)
人類が初めて開発に成功した系外惑星ディープブルー。そこに暮らす惑星記録員のミランダは、約120年ぶりに訪れる恒星間記録員メイアのアテンドを命じられる。冷凍睡眠を繰り返しながら宇宙を渡るメイアの半生は、人類の宇宙進出史と重なり合っていた――『星のパイロット』と同じ宇宙を舞台にした新シリーズ開幕!

 
■倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』(創元日本SF叢書、初夏刊行)
骨太の近未来SFにはじまり、独特の浮遊感ただよう幻想小説や、タイポグラフィを駆使した実験小説まで、柔軟にして力強いイマジネーションの結晶9編を収めた初の作品集。
 
■空木春宵『幻象ファンタスマゴリイ』(創元日本SF叢書、夏刊行)
初作品集『感応グラン=ギニョル』『SFが読みたい!2022年版』の「ベストSF2021 国内篇」第3位、第二回みんなのつぶやき文学賞国内5位に選出。《異形コレクション》『夜のゆめこそまこと 人間椅子小説集』などにも名を連ね、ますます活躍の幅を広げる空木春宵の第二短編集。
 
『紙魚の手帖 vol.12 Genesis』(8月刊)
2018年から2022年まで単行本で刊行された書下ろしアンソロジーシリーズ《Genesis》が東京創元社の総合文芸誌『紙魚の手帖』に合流! 8月発売号をまるごとSFで彩る。注目作家による書き下ろし短編のほか、SFブックレビュー拡大版も。
 
■久永実木彦『七十四秒の旋律と孤独』(創元SF文庫、冬刊行)
人類が滅亡した宇宙。かつて人に創られたロボットたちは、“特別をつくらない”という掟を守り、宇宙を観測していた――第八回創元SF短編賞受賞作を収録した鮮烈なデビュー作が待望の文庫化。第42回日本SF大賞候補作。

 
■藤井太洋『まるで渡り鳥のように 藤井太洋SF傑作集』(創元日本SF叢書)
時は22世紀。拡張現実(AR)の観測ステージを備えるラボで鳥の渡りを再現する研究者が選んだ道と、その先に広がっていた思いもよらない未来とは――海を越えて生息地へ渡る鳥、春節に故郷へ帰る華人、そして宇宙を縦横に渡る人類。時間と空間と種族を越えた「渡り」への想像力を、忘れがたい物語へと昇華させた表題作ほか、科学と人間と社会への希望と祈りに満ちたSF傑作集。
 
■宮澤伊織『ときときチャンネル』(創元日本SF叢書、秋刊行)
十時(ととき)さくらは、同居人の天才科学者・多田羅未貴(たたらみき)の研究や発明を配信し、収益化して生活費の足しにすることを思い立つ。目指せチャンネル登録者1000人! たぶん日本初の動画配信SFシリーズ、ついに書籍化。
 
■秋田禎信『ノーマンズ・ソサエティー』(創元日本SF叢書)
記憶をリセットする技術が発達し、不都合があればすぐに以前の人格と記憶を捨て、新たな人間に生まれ変わることが常識となった、近未来の社会。なぜか何回リセットしても、お互いに関する記憶を夢で思い出してしまう少年《スコップ》と彼が恋する少女《小声》は、廃棄処置される直前、街の外から来た男・レールローダーの手引きで脱出する。しかし、ふたりに追っ手がかかる。なぜ、廃棄される子供にすぎないのに命を狙われるのか?彼らが見る夢の意味とは?《魔術士オーフェン》の著者が描く、SF長編。

■高島雄哉『いであとぴこまむ』(創元日本SF叢書)
いであはアニメ制作会社の新入社員。大学時代にSF小説の新人賞を受賞したことが決め手で、SF考証として正社員に採用されたのだ。駆け出しながら、大好きなアニメ制作の役に少しでも立ちたいと仕事に励む日々。そんないであには秘密があった。夢で出会う、自分と同じ新人SF考証の女の子――ぴこまむのこと。ぴこまむは宇宙の彼方に住んでいる異星人だ。いであとぴこまむは、遠く遠く離れた場所でそれぞれ‟SF考証”という特殊かつ奥深い仕事に邁進する。新感覚のお仕事SF小説!

■八島游舷『天駆せよ法勝寺』(創元日本SF叢書)
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宇宙僧七人が九重塔に乗り込み、佛理学の力で恒星間を駆ける――大胆な世界設定で話題を呼んだ第九回創元SF短編賞受賞作「天駆せよ法勝寺」の発表から5年、「法勝寺」の登場人物たちの若かりし日々を描くエピソードを積み重ねた長編版がついに刊行。さらに奥行きとアイデア密度を増した、「佛(ほとけ)パンク」の世界がその全貌を現す。

 
 
創元海外SF叢書・単行本・創元SF文庫の海外SF注目作

■ユーン・ハ・リー『蘇りし銃』(創元SF文庫、1月上旬刊)
Revenant Gun (2018) by Yoon Ha Lee/赤尾秀子 訳
暦法改新から9年。ジェダオは自らの不死を維持しようとするクジェンの手によって蘇り、彼のもとで艦隊を率いて出撃する。一方、チェリスは姿をくらまし、六連合の復活を阻止しクジェンの野望を挫くべく独自の動きを見せていた。銀河を巻き込んだ各者の思惑が交錯する中、いよいよ最終決戦が迫る。『ナインフォックスの覚醒』『レイヴンの奸計』につづくローカス賞受賞三部作完結編。2019年ヒューゴー賞、クラーク賞候補作。
 
■N・K・ジェミシン『輝石の空』(創元SF文庫、2月上旬刊)
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The Stone Sky (2017) by N. K. Jemisin/小野田和子 訳
古代絶滅文明が遺した巨大な力を用い、数百年ごとに文明を滅ぼしてきた〈第五の季節〉を永久に終わらせ世界を救おうとする母。同じ力を用いて、憎しみに満ちた世界を破壊しようとする娘。地球の裏側にある古代文明の遺跡都市をめざし、それぞれの最後の旅がはじまる。前人未踏の3年連続ヒューゴー賞長編部門受賞、『第五の季節』『オベリスクの門』につづく三部作完結編! ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞作。

 
■ジェイムズ・ホワイト『生存の図式』(創元SF文庫、3月刊)
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The Watch Below (1966) by James White/伊藤典夫 訳
第二次世界大戦のさなか、連合国輸送船団のタンカーがUボートに沈められた。だが船内は生存可能な状況が保たれており、生き延びた男女五人は海中に閉じこめられたまま生活を始める。一方、はるか恒星間をゆく異星人の巨大な移民船団があった。彼らは冷凍睡眠のもと、十数世代かけて居住可能な惑星を目指している。ふたつの物語が交互に語られる本格SF長編。

 
■エディ・ロブソン『思念通訳者の殺人』(創元SF文庫、5月刊)
9781250807342
Drunk on All Your Strange New Words (2022) by Eddie Robson/茂木健 訳
近未来。人類はテレパシーを用いて会話する異星文明ロジアと接触し、友好的な関係を築いていた。リディアはニューヨークでロジ人の文化担当官フィッツの専属通訳を務めていたが、通訳の副作用で酩酊に似た状態になっているあいだに、フィッツが何者かに殺害されてしまう。重要容疑者にされたリディアは、事件の真相を突きとめるべく、警察の目をかいくぐって捜査をはじめるが……

 
■ケン・リュウ ホン・ジウンほか『七月七日』(創元海外SF叢書 四六判仮フランス装、初夏刊行)
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Seventh Day of the Seventh Moon(2021)/古沢嘉通・小西直子 訳
日中韓三か国の作家による韓国のオリジナルアンソロジー。東アジア全域にわたり伝えられている七夕伝説をはじめとし、中国の春節に絡んだ年獣伝説、不老不死の薬を求める徐福伝説など、さまざまな伝説や神話からインスピレーションを得て書かれた九つの物語を収録。著者による短いあとがきつき。

 
■D・H・ウィルソン&J・J・アダムズ編『AIロボット反乱SF傑作選』(創元SF文庫、夏刊行)
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Robot Uprisings (2014) edited by Daniel H. Wilson & John Joseph Adams/中原尚哉 他訳
人類よ、恐怖せよ――進化を続けるAIとロボットは我々の生活に浸透しつつあるが、もしもそれらが反乱を起こしたら? AI(人工知能)という言葉を発明した伝説的科学者ジョン・マッカーシーの短編小説をはじめ、アレステア・レナルズ、イアン・マクドナルド、ヒュー・ハウイー、アーネスト・クライン、コリイ・ドクトロウらによる傑作13編を収録。

 
■カレン・オズボーン『記憶のアーキテクト』(創元SF文庫、秋刊行)
9781250215468
Architect of Memory (2020) by Karen Osborne/赤尾秀子 訳
宇宙に進出した人類は、事実上国家と化した企業の支配下で厳格な階級制社会を築いていた。そこへ攻撃をしかけてきた異星種族ヴァーイ。彼らの攻撃で人類は危機に瀕するが、突如として攻撃は中止され、休戦状態が訪れた。主人公の女性アシュランは恋人ケイトらともにサルベージ船を運用していたが、あるときヴァーイの兵器らしき球体を発見する。

 
■東京創元社編集部・編『創元SF文庫総解説』(A5判、年末刊行)
1963年に創元推理文庫SF部門としてスタートし、2023年に60周年を迎える創元SF文庫。フレドリック・ブラウン『未来世界から来た男』に始まり800冊近くに及ぶその全作品を、SF作家や評論家が徹底解説。さらに書き下ろしのエッセイや対談を収録する、創元SF文庫の公式ガイドブック。
 
 
単行本・創元推理文庫(F)の国内ファンタジイ注目作

■乾石智子『神々の宴 オーリエラントの魔道師たち』(創元推理文庫、1月上旬刊)
本の魔道師ケルシュが街で拾った少年は、狐に似た獣を連れていた――「ジャッカル」、生命の魔道師が向き合うことになった過去の亡霊とは――「ただ一滴の鮮緑」など5編を収録。闇を抱え、人々の欲望の澱を引き受ける。迫害を受け、体制に反抗する人々を助け、賞賛を浴びることもない、そんな市井に生きる魔道師たちの姿を描く短編集。巻末にオーリエラントの神々の資料を付す。

 
■白鷺あおい『赤ずきんの森の少女たち』(創元推理文庫、2月上旬刊)
祖母の遺品の中には、大切にしていたらしいドイツ語の本があった。十九世紀末の寄宿学校を舞台にした少女たちの物語。赤ずきん伝説の残るドレスデン郊外の森、学校で囁かれる幽霊狼の噂、校内に隠された予言の書と宝物の言い伝え。そこには物語と現実を結ぶ奇妙な糸が……。『ぬばたまおろち、しらたまおろち』の著者がグリム童話をもとに描く、神戸とドイツの不思議な絆の物語。
 
■佐藤さくら『幽霊城の魔導士』(創元推理文庫、5月刊)
魔導士の訓練校ネレイス城は幽霊が出るといわれていた。夜になると目撃される不気味な幻、人が消えるという噂……。だがこの城にはもっと恐ろしい秘密が隠されていた。抑圧されたせいで口がきけなくなった孤児の少女ル・フェ、聡明で妥協を許さないがゆえに孤立したセレス、臆病で事なかれ主義の自分に嫌悪を抱いているギイ。ネレイス城で出会った三人が城の謎に挑む。『魔導の系譜』の著者が力強く生きる少年少女の姿を描く感動作。
 
■廣嶋玲子『妖怪の子、育てます3』(創元推理文庫、7月刊)
〈妖怪オリジナルキャラクター〉募集で大賞に選ばれたキャラクターが登場する作品を含め、人気の登場人物(妖怪)たちを主役にした短編を収録した短編集。
 
■乾石智子『久遠の島』(創元推理文庫、夏刊行)
書物を愛する人のみが上陸を許される〈久遠の島〉、そこでは世界中のあらゆる書物を読むことができる。だが、人の悪意が楽園に悲劇をもたらす……。デビュー作『夜の写本師』に連なる本の魔法と復讐の物語。

 
■上田朔也『ダ・ヴィンチの翼』(創元推理文庫、秋刊行)
村はずれにひとり暮らす少年コルネーリオは、瀕死の剣士を助けたことで、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチが残したという兵器をめぐる探求の旅にくわわることに。治癒の魔力をもつ少年と身体は弱いが賢い少女がフィレンツェの命運を握る秘密に迫る。
 
■鈴森琴『騎士団長アルスルと翼の王』(創元推理文庫、冬刊行)
鍵の騎士団を率いるアルスルは、新皇帝の命令で大陸の中央〈空域(ヘヴン)〉で起こっている危機を解決するように命じられる。変わり者の皇女アルスルの成長を描いた『皇女アルスルと角の王』に続く第二弾。
 
■庵野ゆき『竜の医師団』(創元推理文庫、秋・冬刊行)
孤児の少年リョウは、カランバスでは勉強をすることが許されぬヤポネの民。だがあるきっかけから、この世界で最も大切な竜の健康を維持する〈竜の医師団〉の入団試験をうけることに……。異世界医療ファンタジイ。
 
■松葉屋なつみ タイトル未定(創元推理文庫、冬刊行)
幕末、江戸。幼い頃の体験がもとで妖嫌いになってしまった、真面目で堅物の八丁堀の与力藤十郎は、辻斬りを目撃したことから妖たちと関わることに……。『星砕きの娘』の著者が描く妖怪ファンタジイ。


単行本・創元推理文庫(F)の海外ファンタジイ注目作

■リン・トラス『図書館司書と不死の猫』(創元推理文庫、1月刊)
Cat Out of Hell (2014) by Lynne Truss/玉木亨 訳
図書館を定年退職したばかりのわたしに届いた、不思議な猫についてのメール。なぜか人の言葉をしゃべるその猫は、死ぬたびに生き返る数奇な半生を送ってきたそうで――。本を愛する不死の猫と、その周囲で起こる不可解な事件。好奇心をくすぐられ、調査を始めたわたしを待ち受ける意外な展開とは? 元・図書館司書と謎めいた猫が織りなす、ブラックで奇妙で、なのに心躍る物語。

 
■マット・ラフ『ラヴクラフト・カントリー』(創元推理文庫、春刊行)
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Lovecraft Country (2016) by Matt Ruff/茂木健 訳
朝鮮戦争から帰還した黒人兵士アティカスは、何者かに囚われた父を救出するため、伯父のジョージと幼馴染で霊媒師の母を持つレティーシャとともに謎の土地「アーダム」を目指すが……。18世紀後半から1950年代に至るまでの二世紀にわたるアメリカの闇の歴史と魔術的闘争を描く、連作長編ホラー。

 
■エリン・モーゲンスターン『地下図書館の海』(四六判上製、3月刊)
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The Starless Sea (2019) by Erin Morgenstern/市田泉 訳
大学院生ザカリーが図書館で出遭った、著者名の記されていない本。そこには誰も知るはずのない自らの少年時代の不思議な体験が記されていた。本の秘密を追う彼は謎の男に導かれて魔法の扉をくぐり、どことも知れない地下に広がる〈星のない海〉の岸辺にある、物語で満ちた空間にたどりつく……『夜のサーカス』の著者が贈る、めくるめく物語の魅力をめぐる傑作本格ファンタジイ。

 
■キャサリン・アーデン『塔の少女』(創元推理文庫、4月刊)
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The Girl in the Tower(2018)/金原瑞人・野沢佳織 訳
戦いの末に熊を封じたワーシャは、故郷に居場所を失い冬の王に与えられた馬を供に旅に出た。道中盗賊に掠われた子供たちを助けたことから、盗賊討伐に向かっていたモスクワ大公の一行に加わることになったが、そこには数年前に家を出た兄の姿があった。女がひとり旅をするなど認められるはずはなく、ワーシャは男のふりをして大公の一行に加わるが……。運命に逆らい生きる少女の成長と戦いを描く三部作第二弾。

 
■ロイス・マクマスター・ビジョルド『魔術師ペンリック3』(創元推理文庫、夏刊行)
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Penric's Labors(2020、2019、2020)/鍛冶靖子 訳 
病で倒れた老女を助けたために、歳経た庶子神の魔をその身に宿すことになってしまったペンリック。神殿魔術師となったペンリックの活躍を描く名手ビジョルドのヒューゴー賞部門賞受賞シリーズ第三弾。

 
■ジョーン・エイキン『お城の人々』(単行本、秋刊行)
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The People in the Castle(2016)/三辺律子 訳
『月のケーキ』『ルビーが詰まった脚』に続く、エドガー賞、ガーディアン賞受賞の名手によるちょっぴり不気味で不思議な短編集第三弾。

 
■キャサリン・アーデン『魔女の冬』(創元推理文庫、秋・冬刊行)
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The Winter of the Witch(2019)/金原瑞人・野沢佳織 訳
ワーシャと彼女を取り巻く人々の運命は、冬の王と熊の対決の行方は。三部作完結。

 
■フランシス・ハーディング『アンラベラー』(単行本、冬刊行)
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Unraveller(2022)/児玉敦子 訳
呪いにかけられた過去を持つ少女と、呪いを解く力を持つ少年。コスタ賞受賞の『嘘の木』の著者による、少女と少年の冒険と成長の物語。

 
■アンドリュー・カウフマン『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件/奇妙という名の五人兄妹【合本文庫化】』創元推理文庫(F)
The Tiny Wife (2020)/ Born Weird(2012) by Andrew Kaufman/田内志文 訳
銀行強盗から“もっとも思い入れのあるもの”を奪われてしまった人々に、奇妙なことが起こりはじめる。身長が日に日に縮んでしまったり、心臓が爆弾になってしまったり。母親が九十八人に分裂した男性もいれば、夫が雪だるまに変身した女性も……。(『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』
危機を回避する力、道に迷わない力、希望を失わない力、許しの力、戦う力。祖母から奇妙な力を授けられたウィアード家の五人兄妹。三女アンジーは祖母の指示で、それぞれ〈力〉と悩みを抱え、離ればなれに暮らしている兄と姉二人と弟を集める旅に出るが……。(『奇妙という名の五人兄妹』
奇才アンドリュー・カウフマンのあっと驚く不思議な物語を合本で贈ります。

 
■ジェフリー・フォード『最後の三角形』(海外文学セレクション)
The Last Triangle and other stories by Jeffrey Ford/谷垣暁美 訳
共感覚を持つ少年が、生まれて初めてコーヒー味のアイスクリームを口にした瞬間、目の前に現われた女の子。自分と同じく共感覚を持つ幻想の少女との不思議な交流を描いたネビュラ賞受賞作「アイスクリーム帝国」他、SFからファンタジイ、ホラーまで多彩な魅力に溢れたフォードの幻想世界14編を収録する。
 

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 応募方法は東京創元社の公式Twitterアカウント(@tokyosogensha)をフォローし、下記のツイート(以下をクリック)をリツイートするだけ!


※応募締切は1月10日(火)昼12時です!
※該当ツイートをリツイートしてくださった方の中から、「5名様」を抽選で選ばせていただきます。
※非公開アカウントは抽選の対象外です。
※ご当選者のみに、1月13日(金)昼12時までにTwitterのダイレクトメッセージ機能を使ってご連絡差し上げます。賞品をお送りするため、ご住所とご本名をお伺いいたします。ご了承のほど、お願い申し上げます。

(2023年1月2日)