【2023/11/15付記】
昨年、大きな好評を以て迎えられたディケンズ他『英国クリスマス幽霊譚傑作集』(夏来健次編訳)の季節がまた到来いたしました。皆様の篤いご支持によって目出度く重版(!)も決まり、ここで昨年も公開いたしました、フランク・R・ストックトン「アップルジョイ古屋敷の幽霊」(夏来健次訳)を再度無料公開いたします。
年末にふさわしい、ノスタルジックで心温まる物語をご堪能下さい。
昨年、大きな好評を以て迎えられたディケンズ他『英国クリスマス幽霊譚傑作集』(夏来健次編訳)の季節がまた到来いたしました。皆様の篤いご支持によって目出度く重版(!)も決まり、ここで昨年も公開いたしました、フランク・R・ストックトン「アップルジョイ古屋敷の幽霊」(夏来健次訳)を再度無料公開いたします。
年末にふさわしい、ノスタルジックで心温まる物語をご堪能下さい。
(下にありますバナーよりお読みいただけます)
また、ここでさらなる吉報をお知らせします。
新たなる怪奇小説アンソロジー、夏来健次編『ロンドン幽霊譚傑作集(仮)』が2024年刊行予定で、現在鋭意進行中です!
冬に読む西洋怪談の楽しみを、炬燵でぬくぬくしながら楽しみにお待ちくださいませ。
【付記ここまで】
おかげさまで11月に創元推理文庫より刊行いたしました『英国クリスマス幽霊譚傑作集』(チャールズ・ディケンズほか/夏来健次・編訳)、たいへんご好評を頂いております。
編者あとがきでも示されている通り、日本では夏こそが怪談シーズンと目されがちですが、むしろ英国ではクリスマスこそが「幽霊の旬」とされています。正反対ともいえるこの東西の幽霊観の違いは、まことに興味深いことです。「クリスマスにはクリスティを」の宣伝文句もあるように、年末年始はまさに読書にぴったりのシーズンです。この季節ならではのにぎやかなパーティや晩餐もいいものですが、夜半にひとりでのんびり、お茶やお酒をたしなみながら、怪談や探偵小説を読みふけるのもまた乙なものかと思います。
ちなみに本書は、クリスマス・プレゼントにも最適です。大切な人へ、そしてあなた自身への贈り物として、ぜひホリデイ・シーズンのうちにお求めください。
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さて、残りわずかとなった2022年、本書編訳者の夏来健次先生より、皆様へ感謝を込めてのクリスマス・プレゼントをお預かりしました。アメリカの作家、フランク・R・ストックトン(1834ー1902)の手に成る、ユーモアたっぷりのジェントル・ゴースト・ストーリーです。
「アップルジョイ古屋敷の幽霊」Old Applejoy's Ghost(1897)
あまりにも有名なリドル・ストーリー「女か虎か」(1882)で知られるストックトンですが、キャリアの始まりは児童向け作品やフェアリーテールにあり、19世紀後半の米国を代表する大衆小説家としても著名です。
冒頭の一節が最高オブ最高なのであらすじは割愛いたしますが、クリスマス・シーズンの喜びに溢れた素敵な物語とのみお伝えします(※一か月の限定公開となりますので、ご注意ください)。炉辺――は現代日本ですとなかなか難しいと思いますが、どうぞ暖かい場所でご堪能下さい。
以上、年末進行で殺気立っているうえに底冷えがやばい編集部からお届けしました。
!!!!!ジーザス!!!!!
■夏来健次(なつき・けんじ)
英米文学翻訳家。主な訳書に、ブロック『サイコ』、ラムレイ『タイタス・クロウの事件簿』をはじめとする《タイタス・クロウ・サーガ》、ロジャーズ『赤い右手』など。 (2022年12月24日/最終更新:2023年11月15日)