第12回創元SF短編賞受賞作「射手座の香る夏」(『Genesis 時間飼ってみた』所収)、「影たちのいたところ」(『紙魚の手帖 vol.3 FEBRUARY 2022』所収)の著者、松樹凛さんの最新作を、特別読み切りで公開します!
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、瀬見島。30年ぶりにこの土地を訪れた「ぼく」には、ある密かな目的があった――時間遡及理論の応用による出生のキャンセル=〈巻き戻し〉が制度化した世界で、“ふたつ”の思い出のはざまにひとつの謎が浮かび上がる。
■松樹凛(まつき・りん)
瀬戸内海に浮かぶ小さな島、瀬見島。30年ぶりにこの土地を訪れた「ぼく」には、ある密かな目的があった――時間遡及理論の応用による出生のキャンセル=〈巻き戻し〉が制度化した世界で、“ふたつ”の思い出のはざまにひとつの謎が浮かび上がる。
■松樹凛(まつき・りん)
1990年生まれ。慶應義塾大学推理小説同好会出身。2020年『飛ぶ教室』第51回作品募集に佳作入選、21年に第8回日経「星新一賞」優秀賞を、同年「射手座の香る夏」で第12回創元SF短編賞を受賞。22年には短編「影たちのいたところ」を、『紙魚の手帖 vol.3 FEBRUARY 2022』で発表。