冬の本格的な寒さを感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。暖かな室内での読書を満喫したい時にぜひオススメの、『紙魚の手帖 vol.08 DECEMBER 2022』を紹介したいと思います!

まずは、毎年12月のお楽しみ。小鳩君と小佐内さんが活躍する、シリーズ最新短編が今年も登場です。米澤穂信さん「倫敦(ロンドン)スコーンの謎」は、スイーツにちなんだ学校での日常の謎が描かれます。片山若子さんの、キュートな扉絵も見逃せません。

また、今号では本誌初の企画として、読切特集を行いました。記念すべき第1弾のテーマは「冠婚葬祭」。冠婚葬祭にまつわる出来事を通し、登場人物達は己の内面を見つめ直します。飛鳥井千砂さん、寺地はるなさん、雪舟えまさん、嶋津輝さん、高山羽根子さんの豪華執筆陣による、様々な物語をお楽しみくさい。

加えて、超大作として大きな反響を呼んでいる、笠井潔さん『煉獄の時』(文藝春秋)刊行記念の、特別企画もお届けします。エッセイ「矢吹駆連作の舞台裏」で、矢吹駆やナディアにまつわる意外なエピソードや創作秘話をじっくり語っていただきました。

他にも、切れ味の鋭い読切を掲載。近藤史恵さんの〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ最新短編や、丸山正樹さんの〈刑事何森〉シリーズ中編、そして2022年のヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞を受賞した、サラ・ピンスカーの短編をお届けいたします。

年末年始の読書のお供としても、ぜひ本書をお楽しみいただけますと幸いです。