巨大もふが闊歩する世界を舞台に、自分に自信がもてず、周囲をがっかりさせ続けてきた少女アルスルの闘いと成長を描いた、異世界もふファンタジイ『皇女アルスルと角の王』。ねこ助先生のうっとりするようなカバーと挿絵(是非本を開いて見てください!)も大評判です。
 どんな物語なのか、読んでみようかどうしようかと迷っている皆様、先読みしていただいたNetGalley会員の皆様のレビューをご紹介します。
 是非参考にしていただければと思います。

素晴らしい作品でした!夢中で読みました。皇女アルスルの相手を思う気持ちがまわりで支えるものたちまたアルスル自身を強くしていく。彼女の成長がすごくうれしくたくましく思えました。
人外とよばれるものがたくさんでてきて読んでいて楽しかったです!もっと読みたくなりました!
(レビュアー) 

まるで海外の超大作映画を観たかのような満足感!めちゃくちゃ面白いファンタジー作品でした!
世界観や設定が好みなのと、もともとファンタジー作品が好きなのもあって、自分自身も物語の中に入り込んで120%楽しめました!
主人公が成長して行く姿に思わず応援したくなりますし、恐ろしくも美しいような人外達の姿も魅力的でした。
決して明るいお話ではないのに、ページを捲る指が止まらないワクワク感も最高でした。
自分ができる限りの想像力をフルに使って読み進めるのがとても楽しかったです。
もっともっと読んでいたい!他の大陸や他の人外達のお話も読んでみたいです!
面白い作品をありがとうございました!
(書店関係者) 

とても面白い作品でした。設定が秀逸。そして、美味しそうな(!)登場人物の名前や、犬派ネコ派のたわいない争いなど、ともすれば軽くて明るいファンタジーで終わりそうなものなのに、そうはならない重みもありで、読み応えのある作品でした。途中、生々しさもありますが、読後感は悪くなかったです。
著者の別の作品も読んでみたいと思いました。
(図書館関係者) 

劣等生扱いで両親から愛されず自信を持つことができなかった少女が、それでも愛し、信じてやがて英雄に至る物語だった。
まるでヒトのごとく知恵のあるイヌネコや、人外と呼ばれる特殊な力を持つ害獣、そしてギフトと呼ばれる特別な能力を得たそれら人外の王と世界観が独特で理解しがたかった部分もあるが、読み進める手が止まらないくらいに魅力的だった。
序盤から中盤は群像劇かと思うくらいに視点が切り替わることが多く、主人公であるアルスルがなかなか出てこないことにやきもきしたりもしたけど、登場すれば目を惹かれずにはいられないほど魅力に溢れた主人公だったので、彼女を中心に物語が動き始めてからはもう夢中で最後まで一気に読んでしまった。
脇を固めるキャラクターも素敵で、彼女の保護者のようなポジションになった叔父バドニクスや彼の部下である研究者たち、それから親に愛されないアルスルが孤独にならずにすんでいた彼女の二人の姉たち、そして何よりも掴み所のない友リサシーブ。
手に汗握る戦闘シーンがなかったのが意外といえば意外だが、それによって作品の魅力が損なわれることもなく、むしろこの作品にはこの形が合っていたとも思える。
綺麗に終わったようにも感じるけど、未来が気になる点もいくつか残り、できれば続きを読みたいと思わせる結末もまた上手いというか、ズルイ、ニクイ演出だなぁ。
(レビュアー) 

読後真っ先に思ったのは
「久しぶりにツボにはまった作品だった!ああオモシロかった!」
「このシンプルなタイトルに決めるのは大変だったのでは?」
でした。
ページ数を感じさせない読みやすさ
魅力に溢れた個性的な登場人物
リアルとファンタジーが重なったり離れたりするような世界観
そしてなによりかわいいかわいいコヒバとキャラメリゼ!(笑)
特に、成長譚好きな方にはオススメです。
ぜひこの世界の別の話(もちろんアルスルにも登場してほしいものです)も読んでみたいです。
大変素晴らしい作品を読ませていただいたことに感謝します。
(メディア/ジャーナリスト) 

アルスルが上手く自分の言葉で説明できないもどかしさが、私にも覚えのあるもので共感しました。
今後が楽しみな作家さんがまた1人増えた!
(書店関係者) 

人外と人間、世界観が良かった。父皇帝殺しの罪で捕まったちょっと変わり者の末娘アルスル。予知能力を持つ人外リサシーブと出会い、人外の王の一匹を倒すことになる。今まで理解者のいなかったアルスルの成長や、リサや仲間との交流もあって、ストーリーも難しくなく、子どもが読んでもいいんじゃないかと思ったのに、途中でちょっと生々しい描写もあったりしてやっぱり子ども向けじゃないのね、と思ったところでした。
(レビュアー) 

本編は、鍵の騎士団の創始者にして、のちに第五系人帝国の女帝に選ばれた、アルスル=カリバーン=ブラックケルビイが西域の走訃王を倒すまでを描いたファンタジー小説である。
アルスルは人外類似スコアをもち、人になじめず父帝にがっかりばかりさせている。おしゃれは得意で無く、人との付き合いは苦手。
アルスルは父帝殺しの嫌疑をかけられ、イオアキム城の法廷で死刑の判決をうけ、部族の城郭都市ダーウィーズで白豹リサシーブの裁きをうけることととなる。
しかし、アルスルはけなげに生きる。けなげにいきる彼女には彼女を助ける仲間を呼び寄せる。
アルスルの世界は広い。第五合衆大陸には六地域があり六体の人外王がいる。(中略)大陸は第一から第七まであるようだし、七百年前まで第五系人を支配していた七帝帝国がなぜ衰退したかもわからない。謎を沢山のこしたままの物語で、新たな物語が語られるのを望むばかりである。
(レビュアー) 

しっかり練られた世界観と登場人物たち。
骨太のファンタジーでとても面白かったです!!
作中には出てきていない設定やエピソードがまだまだ残っていそうな感じがするので、是非とも続編を期待したいのです!
(書店関係者)