雨が降る日々が続き、梅雨本番となった今日この頃。室内でゆっくりと過ごす時間のお伴としてオススメしたい、『紙魚の手帖 vol.05 JUNE 2022』を紹介いたします!
まず、相沢沙呼さん、石持浅海さん、大倉崇裕さん、倉知淳さん、似鳥鶏さんの豪華競演で贈る、特集「名探偵と名犯人の攻防を描く倒叙ミステリの最前線!」。本格ミステリの第一線で活躍し、倒叙ミステリの人気シリーズを持っていたり、また本企画で倒叙ミステリに初挑戦した、そんな5名の著者による書き下ろし短編をお届けします。
相沢沙呼さんの「ギガくらりの殺人」は、なんとあの名探偵キャラが本誌初登場です。くらりが事件の鍵となる(!?)、異色のミステリは要注目です。
石持浅海さんの「五線紙上の殺意 犯罪相談員〈1〉」は、新連載でもあります。あるNPO法人には、犯罪に手を染めるべきか悩む人が相談にやってくる――という設定から、どんな倒叙ミステリが紡がれるか、お楽しみに。
大倉崇裕さん「空ろの匠」と、倉知淳さん「世界の望む静謐」は、それぞれ〈福家警部補〉シリーズと〈乙姫警部〉シリーズ最新作。唯一人の弟子を殺した老職人と、同僚を手にかけた美術予備校講師の犯行の謎に、およそ警察官に見えない福家警部補と乙姫警部が、それぞれ挑みます。
そして、多彩な作風で知られる似鳥鶏さんが初めて倒叙ミステリに挑戦した、「吾輩は犯人である」。「トラさん」という猫が、かいぬしを欺こうとするが……? 愛らしい短編の結末に、口元がほころぶことでしょう。
また、本特集には『刑事コロンボ読本』で 第72回日本推理作家協会賞と第19回本格ミステリ大賞にノミネートされた、町田暁雄さんのコロンボ関連本を紹介したブックガイド「『Shooting Columbo』の衝撃」も掲載しています。2021年に刊行されたTVシリーズの研究書『Shooting Columbo』が、どんな点で衝撃的だったのか、じっくりと紐解いています。
他にも、第22回本格ミステリ大賞の全選評を一挙掲載しています。本格ミステリ作家クラブの会員による各選評のほか、〔小説部門〕をW受賞した、『大鞠家殺人事件』の芦辺拓さんと『黒牢城』の米澤穂信さん、〔評論・研究部門〕を『短編ミステリの二百年1~6』で受賞した小森収さんの「受賞の言葉」もお見逃しなく。
また、読切も充実。〈ナルマーン年代記〉スピンオフ、廣嶋玲子さん「小瓶の魔族」。第12回創元SF短編賞優秀賞受賞第一作、溝渕久美子さん「台北パテーベビー倶楽部」。〝橋〟をめぐる不思議な物語、フランシス・ハーディング「悪魔の橋」といった、傑作をご堪能ください。
盛りだくさんの内容でお贈りする『紙魚の手帖vol.05』を、どうぞよろしくお願いいたします!
まず、相沢沙呼さん、石持浅海さん、大倉崇裕さん、倉知淳さん、似鳥鶏さんの豪華競演で贈る、特集「名探偵と名犯人の攻防を描く倒叙ミステリの最前線!」。本格ミステリの第一線で活躍し、倒叙ミステリの人気シリーズを持っていたり、また本企画で倒叙ミステリに初挑戦した、そんな5名の著者による書き下ろし短編をお届けします。
相沢沙呼さんの「ギガくらりの殺人」は、なんとあの名探偵キャラが本誌初登場です。くらりが事件の鍵となる(!?)、異色のミステリは要注目です。
石持浅海さんの「五線紙上の殺意 犯罪相談員〈1〉」は、新連載でもあります。あるNPO法人には、犯罪に手を染めるべきか悩む人が相談にやってくる――という設定から、どんな倒叙ミステリが紡がれるか、お楽しみに。
大倉崇裕さん「空ろの匠」と、倉知淳さん「世界の望む静謐」は、それぞれ〈福家警部補〉シリーズと〈乙姫警部〉シリーズ最新作。唯一人の弟子を殺した老職人と、同僚を手にかけた美術予備校講師の犯行の謎に、およそ警察官に見えない福家警部補と乙姫警部が、それぞれ挑みます。
そして、多彩な作風で知られる似鳥鶏さんが初めて倒叙ミステリに挑戦した、「吾輩は犯人である」。「トラさん」という猫が、かいぬしを欺こうとするが……? 愛らしい短編の結末に、口元がほころぶことでしょう。
また、本特集には『刑事コロンボ読本』で 第72回日本推理作家協会賞と第19回本格ミステリ大賞にノミネートされた、町田暁雄さんのコロンボ関連本を紹介したブックガイド「『Shooting Columbo』の衝撃」も掲載しています。2021年に刊行されたTVシリーズの研究書『Shooting Columbo』が、どんな点で衝撃的だったのか、じっくりと紐解いています。
他にも、第22回本格ミステリ大賞の全選評を一挙掲載しています。本格ミステリ作家クラブの会員による各選評のほか、〔小説部門〕をW受賞した、『大鞠家殺人事件』の芦辺拓さんと『黒牢城』の米澤穂信さん、〔評論・研究部門〕を『短編ミステリの二百年1~6』で受賞した小森収さんの「受賞の言葉」もお見逃しなく。
また、読切も充実。〈ナルマーン年代記〉スピンオフ、廣嶋玲子さん「小瓶の魔族」。第12回創元SF短編賞優秀賞受賞第一作、溝渕久美子さん「台北パテーベビー倶楽部」。〝橋〟をめぐる不思議な物語、フランシス・ハーディング「悪魔の橋」といった、傑作をご堪能ください。
盛りだくさんの内容でお贈りする『紙魚の手帖vol.05』を、どうぞよろしくお願いいたします!