短編集『あがり』(創元SF文庫)、『イヴの末裔たちの明日』(創元日本SF叢書)の著者・松崎有理さんの最新作を特別読み切りで公開します!

クルーザー船から海に転落してしまったヨーイチが意識を取り戻すと、そこは見知らぬ南の島だった。
傍らにはひとりの美しい少女がおり、彼女が命を救ってくれたのだという。
少女をはじめ、島の人々はヨーイチを客人として丁重すぎるほどにもてなしてくれたが、ほどなくして彼は、この島が世界で唯一〈人身供儀〉、いわゆる〈生贄〉を神に捧げる風習を守り続けていることで有名なコンデイ島であることを知るのだった。

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■松崎有理(まつざき・ゆうり)
1972年茨城県生まれ。東北大学理学部卒。2010年に「あがり」で第1回創元SF短編賞を受賞。同作を表題とした『あがり』のほか、『代書屋ミクラ』『洞窟で待っていた』『嘘つき就職相談員とヘンクツ理系女子』『5まで数える』『イヴの末裔たちの明日』などの著作がある。

あがり
松崎 有理
東京創元社
2013-10-30