北山猛邦最大の傑作『オルゴーリェンヌ』が、ついに文庫化しました!

「物理の北山」の異名でも知られる著者による最高傑作が、ついに文庫化いたしました!
『少年検閲官』に連なる本作は、『焚書法』によりあらゆる書物が焼却の対象となった世界が舞台となっております。
そんな世界で『ミステリ』を探し求める英国少年・クリスは、検閲官たちに追われる少女・ユユに出会います。
さらに、ユユと逃げるクリスは、要素に還元された『ミステリ』が刻み込まれた「小道具(ガジェット)」を検閲する少年検閲官・エノとの再会を果たします。
エノは自らに課された使命に葛藤しながらも、ユユが追われる原因となった「小道具」を求めて、"海墟"に建つ、オルゴール職人たちが住まう洋館・カリヨン邸に向かいます。
そこで待ち受けていたのは、オルゴール職人たちを次々に襲う連続不可能殺人。そしてクリスたち3人が辿り着く、美しくも残酷な"真実"とは――。

イラストは『少年検閲官』から引き続き片山若子さんにお描きいただきました!
そしてデザインも引き続き岩郷重力さんです!
『少年検閲官』と本作を隣りに並べると対照的になっていて素敵です。
お二人とも、いつもいつもありがとうございます。

そしてなんと! 帯にはサインでおなじみのペンギンの姿が……!
北山さん、わがままを聞いてくださって本当にありがとうございます(最高にかわいいです)!

現段階で刊行されている北山作品の中でも最高の物語と最大のトリック、この文庫化を機に是非ご一読ください!

長らく入手困難だった初期の傑作長編『アルファベット荘事件』も、昨年創元推理文庫から復刊、さらに《紙魚の手帖》vol.04には新作短編「神の光」も掲載されております!
『オルゴーリェンヌ』と併せて、是非!