さあさ なぞなぞだ! お楽しみの 時間だよ!
どれがいいかな ロープか 銃か?
ナイフは 切れる ぎらぎら 光る
毒はね きくのが遅い かわいそすぎる
炎は はなやか 溺れさせるの 時間がかかる
首つりは あんまり いいやり方じゃない
頭を グシャリ 目も 当てられない
車を ぶつけようか 壁に ドスンと
爆弾なら すごく ご機嫌な 音がする
ほらね いろいろあるよ どれもこれも いたずらっ子を こらしめる方法!
どれにしようかな? 悩ましいね
いずれにせよ あなたはね 逃げも隠れも できないけどね
あははのは

トゥルーリー・デヴィアス  


 スティヴィと同じく過去に起きたエリンガム事件を調べていた、地元ヴァーモント大学の教授ドクター・フェントンが、自宅の火事で死亡した。酒を飲んでいたために逃げ遅れたらしい。
 ドライアイスの二酸化炭素中毒で死んだハイエス、地下道に閉じこめられたまま死んでしまったエリー、自宅の火事で焼死したフェントン。どれも一見事故だが、スティヴィは納得していなかった。80年前の事件で亡くなったエリンガムの妻アイリスとアカデミーの生徒ドッティ、そして行方不明のアリス。何か共通する点が、パターンがあるはずだ。
 そんな折、この地方に雪嵐が迫る。アカデミーの生徒はすべて退去を命じられるが、思惑のあるスティヴィたちは勝手に居残ってしまう。そして……

 天才少女探偵は過去と現在の謎を解き明かすことができるのか? 寄宿学校を舞台にしたミステリ三部作、ついに完結! 

『寄宿学校の天才探偵2 エリンガム最後のメッセージ』

 生徒の不審死、さらに容疑者の失踪と、学校での相次ぐ事件に両親が心配し、スティヴィは無理矢理家に連れ戻されてしまう。せっかく学校にも馴染み、念願だった80年前の事件の再捜査も進んできたところなのに。
 皮肉なことにそんなスティヴィを救ったのは、上院議員のエドワード・キングだった。独善的で保守的で、時代を古き悪しきアメリカに巻き戻したがっている、スティヴィは大っ嫌いな(でも両親は支持している)奴だが、エリンガム・アカデミーにいる我が子を密かに監視してくれるなら、スティヴィを学校に戻すように両親を説得してやろう、と言ってきたのだ。
 他に手はなく、いやいや役目を引き受けたスティヴィだったが、学校で待ち受けていたのは、さらなる事件だった……。

 天才を集めた学校で起きる事件に挑む少女探偵の活躍を描く、シリーズ第二弾。

『寄宿学校の天才探偵』

 エリンガム・アカデミーはヴァーモント州の山の中腹に建つ学校だ。かつて富豪のアルバート・エリンガムがここに広大な土地を購入し、全寮制の学校とエリンガム家の邸宅を建てた。
 だが、そこはエリンガム一家の悲劇の舞台となってしまった。
 アルバート・エリンガムの妻アイリスと愛娘アリスが何者かに誘拐され、身代金を要求されたのだ。身代金は支払われたにもかかわらず、アイリスは死体で発見され、そしてその後の必死の捜索もむなしく、アリスの行方は杳として知れなかった。
 その際に送られてきたのが“トゥルーリー・デヴィアス・レター”だった。差出人はトゥルーリー・デヴィアスと名乗る人物、雑誌や新聞を切り抜いた文字を貼った手紙で、脅迫状ではなかったものの相手を嘲笑うような不気味な内容で、事件の不可解さを際立たせたのだった。
 事件は未解決のままだったが、アリバート・エリンガム亡き後も、エリンガム・アカデミーは、天才や革新者を輩出し続けてきた。願書も入学試験もなし、ドアを叩いた生徒のなかにきらめきが見えたら、入学が許されるのだ。

 新入生のスティヴィは推理マニア。80年前に起きたエリンガム事件に魅せられ、調べている。エリンガムの娘アリスは今に至るまで行方不明のまま。犯人の正体も分からずじまいだった。入学の際の課題として事件の再調査を与えられたスティヴィは、張り切って取り組むが、そんなとき新たに事件が……。

 NYタイムズベストセラー作家が書いた本格ミステリ。