『あの日の交換日記』『十の輪をくぐる』など、
話題作を次々発表している今大注目の辻堂ゆめさん最新刊『トリカゴ』
みなさんはもうチェックされましたか?
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読書メーターの読みたい本ランキングで1位を獲得、
書店からの事前注文殺到により刊行前重版をした話題作です。

辻堂ゆめさん初の警察小説であり、無戸籍をテーマにした社会派小説であり、
そして辻堂ミステリの到達点ともいえる本作。

本日は『トリカゴ』を読まれた書店員の方々のコメントをご紹介いたします!



人間の尊厳とは? 深く著者の思いをかみしめる。無戸籍というものに一種違った目を向けていた自分を恥じた。人間は人間として生きることは当然の権利なのに、この生きづらい社会の中では、当然のことが当然でない。『トリカゴ』というタイトルが胸にはげしく迫る。
(ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん)

主人公が警官で一児の母なので親近感というか仕事と家庭の両立を考えるとうわぁ大変だーという気持ちですごく応援したくなった。 殺人未遂事件から想像もつかない方向へ事件が展開していき、ハラハラドキドキさせられた。 ありえない話ではない。どこかにいるかもしれない誰かの事件なのだと。
(宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん)

スリリングな警察小説で、人間ドラマで、愛がある。生きることへの強く熱い思いがあふれてくる。(中略)著者の真摯な気概を感じる大作から描き出される真実が胸にささる。不穏なはじまりからどきどきして、目が離せなくて、一気に読み、感動しました!
(うさぎや矢板店 山田恵理子さん)

産まれながらに社会の網からこぼれ落ちてしまった無戸籍者たち。 まさか?!  今の日本で?  いや、見て見ぬふりをしてはいないのか?  奮闘する刑事里穂子の葛藤や苦しみを感じながら 私たちが生きるこの社会が、互いに補い合い明るいものへ向かうことを願いたい。 完璧ではなく、十分を目指せばいい。 心に残る言葉で、涙が溢れた。
(未来屋書店大日店 石坂華月さん)

知らないという事の落とし穴。 親を選んで生まれてくるわけではい。DV夫から逃げる為等、いつ誰がその立場になるかわからない中で他人事ではないと実感しました。 無戸籍でも住民票は取れる等、有益な情報もありがとうございます!!! アレもこれも伏線だったのか、と。 ミステリとしても人間ドラマとしても最高!!  奥行もあり、迷宮もある。こんな小説待ってました!!
(文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん)

ゆめ先生の代表作となる作品だと思います。”この世に存在しない人間”とは……?  社会への問題提起が込められた、渾身のミステリでした。それでも人生にYESと言える社会をと願わずにはいられません。知らずにいることは時に誰かを傷つけるのではないかと自問しました。
(くまざわ書店辻堂湘南モール店 奥田祐子さん)

とんでもないミステリ!!  なんて怖い世の中だろう。こんな事件が起きるとは…。不穏な始まりに現実感が増し震えた。 この世に存在しない人間ってなんてこの現代社会において想像できない。生まれ落ちた環境で人生が変わってしまうのか。社会の理不尽さや人間性についても考えさせられた。 里穂子と羽山のコンビが良かった。続編も期待してます!
(BOOKSえみたすピアゴ植田店 清野里美さん)


ニュースでは聞いたことがある程度だった『無戸籍=存在しない人間!!』がこんなに身近にあり得ていたことに驚きでした。 主人公が仕事に葛藤しながら目をそらさずに事件を解明していく姿はラストになるまで目が離せなくなりました。 とてもすごいミステリを読むことが出来て良かったです!
(コメリ書房鈴鹿店 森田洋子さん)

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■トリカゴ 内容紹介

蒲田署刑事課強行犯係の森垣里穂子は、殺人未遂事件の捜査中に無戸籍者が隠れ住むコミュニティを発見する。そのコミュニティ、通称“ユートピア”のリーダーはリョウ、事件の容疑者ハナは彼の妹だったのだ。無戸籍者を取り巻く状況を知った里穂子は、捜査によって彼らが唯一安心して暮らせる場所を壊してしまうのではないかと苦悩する。だが、かつて日本中を震撼させた“鳥籠事件”との共通点に気づき……。辻堂ミステリの到達点、著者最高の力作!