古内一絵先生最新作、『二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ』に届いた書店員さんの感想をご紹介致します!【第1弾】

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元号が変わってまだ3年目。何という時代になってしまったんだろうか。それでも、小説には「力」があるから糧となるような感情を思い出すことができる。「自分のために働く」ことを大切にしたい。

(文教堂書店 北野店 若木ひとえさん)



なんだか懐かしい光景。自分のための仕事っていいものだなあと思った。
辛いこと思い通りにいかないこともあるが自分のためだったら乗り越えていけるかもしれない。登場人物それぞれ、どこかに出会っていそうな人たち。自分と重ね合わせたりして読んでいてとても楽しかった。

(宮脇書店 ゆめモール下関店 吉井めぐみさん)

 


老舗映画会社・銀都活劇のその後。大手IT企業に買収されることが決まってしまった銀都活劇。
先の見えない中、砂原達は葛藤しながらもそれぞれに新たな道を切り開いて行く。

混迷する令和の今に、生き方、働き方の道標となるお仕事小説の傑作誕生。

江見さんの奮闘ぶりに泣けました。そして、数年後の彼女に、また会いたいと思いました。

(大垣書店イオンモールKYOTO店 井上哲也さん)

 

時代が変わる、生活様式が変わる、世間のニーズが変われば、会社の形態も変化せざるを得ない。中の社員はそれぞれの選択をせまられる。これほどの業種でも起こっている現象ではないかと身につまされた。1つの映画が過去の人もいま現場にいる人も、そして全く知らない観客もつないでくれた。映画のもつ、かけがえのない力を感じました。

(ジュンク堂書店 三宮店 三瓶ひとみさん)

 

働き方に迷っている人に読んでほしい。何かヒントを見つけたり、そっと背中を押してくれる。それぞれの立場、事情があり、諦めなければならないもの、どうしても譲れないもの、みんな同じ方向に向いてなくていい。ただ自分に正直に恥じず、納得する生き方をしたいと思った。

(ジュンク堂書店 滋賀草津店 山中真理さん)



開幕からグッと引きつけられました。

新しい時代の香りと懐かしい時代の香りが入り混じる最高のお仕事小説。生きてきた時代、会社という組織で、知らず知らずのうちにがんじ絡めになってしまった心が、この物語を読み進めていくうちに優しくほどかれていきました。キネマトグラフィカ、大好きです。

(未来屋書店碑文谷店 福原夏菜美さん)

 

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『 二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ』あらすじ 
新元号が発表された日、老舗映画会社・銀都活劇、通称“銀活”のDVD宣伝チームを率いる砂原江見は岐路に立たされていた。
長く勤めた銀活が、大手IT企業傘下の映像配信会社に買収されることが決まったのだ。社内の雰囲気は最悪で、不穏な噂が飛び交っている。江見も一癖ある部下たちも、この先どうなるかわからない。それでも働き続ける自分は、銀活の名前が消えるまでに何がしたいのか――。

すべての働く人にエールをおくる、傑作エンタテインメント!!



二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ
古内 一絵
東京創元社
2021-09-30