刊行即重版!
週売ランキング上位ランクインの9月新刊、アンソニー・ホロヴィッツ著『ヨルガオ殺人事件』。みなさんはもうチェックしていただけましたか。先読み読者さんのご感想はすでにご紹介しましたが、本日は第2弾! 書店員の方々の前回に負けない熱いコメントをご紹介いたします!

「してやられた!」と叫びたくなるほどの心地よい疲労感兼敗北感でした。癖のある人物が多数配置され、複雑な人間関係。さらに明媚な風景が重なり王道の英国ミステリといった雰囲気を醸し出しています。(中略)構造上の謎を含め、一粒で二度、三度楽しめる珠玉のミステリ。
(明林堂書店 南宮崎店 河野邦広さん)

8年前の事件の真相と現在の女性行方不明事件。ふたつの謎を解くカギは作中作のミステリ。一作で2度楽しめる傑作。素晴らしい訳者のおかげで翻訳ミステリが苦手な私もホロヴィッツを堪能できた。
(平安堂 新長野店 清水末子さん)

答えはすぐ目の前にあったのに、気づけなかった悔しさに喝采と共に歯噛みする。ラストにたどり着いた瞬間、また最初のページから読み返したくなる罠が読者を待っている。
(丸善 丸広百貨店東松山店 本郷綾子さん)

ぐいぐい引きこまれて、アッという間に読み終えました。ただ、『カササギ殺人事件』を読んだら絶対にもっと楽しめる!! ということで、『カササギ殺人事件』を含め、もう一周してきます。
(椿書房 渡部哩菜さん)

古き良き時代の名探偵アティカス・ピュントの『愚行の代償』。そして現代の編集者が謎を解く『ヨルガオ殺人事件』。今回も一粒で二度おいしい。上下巻の長さ、早く犯人が知りたい。でも終わってほしくない! 今回もホロヴィッツは想像以上!
(ジュンク堂書店 新潟店 野口悦子さん)

断言します。これは『カササギ殺人事件』を上回る面白さだ!!(中略)ここに事件のヒントが隠されているとわかって読んでも幻惑されるばかり……。読者は二度の結末に驚嘆させられるだろう。
(くまざわ書店 名古屋セントラルパーク店 大洞良子さん)

色々推理しながら読んでみたものの、全然当たらず……。今回もホロヴィッツの手のひらの上で転がされました!(中略)私の中で今年1番のミステリです!
(匿名)

またしても、アンソニー・ホロヴィッツにしてやられた。ミステリー小説の醍醐味とは、犯人を当てること、そして、より多くの真実を見つけ出すことである。その醍醐味を味わう為、どうか最後の1ページまで気を抜かないでいただきたい。アンソニー・ホロヴィッツ、本当に油断ならない作家である。
(東京堂書店 神田神保町店 中村彩乃さん)

登場人物の多さにまず衿を正して読み始めましたが、そのことはまったく気にならなかったです。「ここが鍵なのかも……?」と思わせる箇所がそこここに散りばめられていて夢中になってしまうからなのでしょう。(中略)クリスティへの見事なオマージュ作品をテキストとして現代の事件を解決するという贅沢なミステリを心ゆくまで堪能いたしました。
(書泉ブックタワー 平沢陽子さん)

スゴイ。作中作のクオリティもたかすぎて、1作品で2つぶおいしい。2つぶたべたら、さらにまた別の味もたのしめるみたいな。巧みすぎる構造にも大興奮。何度読んでも発見があるだろうな。この複雑な構造をむしろホロヴィッツは楽しみながら書いたんだろうな。アティカス・ピュントのシリーズがまたよめるのもうれしすぎる。
(ジュンク堂書店 天満橋店 吉田礼子さん)

名探偵アティカス・ピュント待望の復活! 此度もクリスティを彷彿とさせる構成から始まり、思いもよらぬ二転三転を経て、驚愕の結末に。一作毎に新たな技を繰り出すホロヴィッツには、本当に脱帽である。
(大垣書店 イオンモールKYOTO店 井上哲也さん)

真相は”すぐ目の前にあって”、大胆にもほどがある。にもかかわらず、してやられてしまいました。もう少し用心して読んでいればわかったかもしれない! というのは負け惜しみか……。(中略)もう1回読み返したい。おもしろすぎる。
(ジュンク堂書店 神戸住吉店 大橋加奈子さん)

あの「カササギ」上巻を読み終わって下巻を開いたときの驚きをまさかもう一度味わえるとは…!1冊で2冊分楽しめる。 これを破綻なく作り込めるとは、ホロヴィッツという人はなんて凄いのだろう!
(水嶋書房 金剛店 浦辺千栄子さん)

今回は作家アラン・コンウェイがいかにひねくれ者で意地が悪いかをこれでもかと刷り込まされました。 実際の事件のヒントはアランの作品「愚行の代償」にありと、主人公スーザンと共に探ろうと意気込んだけれど。初読ではサッパリわからず。しかし種明かしされた後読み返すと様々な匂わせポイントが浮かび上がる。アラン〜人が悪過ぎるぞ。
(名古屋大学生協 書籍部南部店 渡邉典江さん)

読み終えて拍手してしまう程お見事でした。(中略) ここから先に答えがありますよとご丁寧に掲示されているにも関わらず、その答えにはまるでピントが合わない。もちろん、そんな推理より読むのに夢中という面もあるが、巧妙にピントをズラしてくるそのやり口は今回も鮮やか…というか驚く程手掛かりだらけだったことに気付かされたときの楽しさがたまらない。
(匿名)

ヒントはいっぱいあるように見えるのに、一番大事な鍵は巧妙に配置されていて一見そうと気づかない。謎が解き明かされたあと、ページをいくつか戻って確認すると、確かにその一言がキラリと光ってそこにあり、愕然とする。見事な手品を見たような、思わず拍手を送りたくなる鮮やかさ。ブラボー!
(三省堂書店 神保町本店 竹田桃香さん)

アラン・コンウェイ、アティカス・ピュント、スーザン・ライランド、この3つの名前が登場するだけでワクワク! 『カササギ殺人事件』の超弩級の面白さがもう一度味わえるということだ!! 緻密に仕組まれた二重の謎解きが再び堪能できる!
(今井書店 TONOMACHI63 浜崎広江さん)

うわっ! 今回もやられた!! ボヤッとした輪郭は見えているのに、ラストのラストまでピントが合わず読まされてしまう。伏線の仕込み方が今まで以上にイリュージョン的で、もう、お手上げです。
(くまざわ書店 錦糸町店 阿久津武信さん)

『カササギ殺人事件』に続くシリーズ第2作目、ということで、ほんとうに楽しみに待っていたのですが、前作をみごとに超えてきましたね! 「作中作」という前作のスタイルはそのままに、伏線に次ぐ伏線、散りばめられたヒントの数々、一言一句見逃すまいと、気付けば何度もミスリードされ、その果てのアハ体験!
(匿名)

本当にホロヴィッツはあらすじだけでミステリー好きをホイホイするのがうますぎる。今回も見事にホイホイされました。(中略)1冊だけで長編・中編・短編を網羅している! こんなエンターテインメントがあるわけ……あった!! 何を言っているかわかるのは読了した同士だけ。この1冊にどれほどの仕掛けが隠されているのだろうか……
(紀伊國屋書店 新宿本店 丸森ひなのさん)

単純に犯人探しが楽しいし、人間の本質、第一印象では読みとけない複雑な心模様が私を混乱させます。性善説じゃないところもいい! むしろ性悪説的。邪悪な中に信念や愛が見え隠れしてるのもいじらしくてすきです。
(ジュンク堂書店 秋田店 進藤さん)


POP、ポスター等の拡材もございます。下記リンク先からダウンロードが可能ですので、書店様はぜひ展開の際にご活用ください。

ヨルガオ_A3ポスター





■著者紹介
アンソニー・ホロヴィッツ/Anthony Horowitz
イギリスを代表するミステリ小説家。代表作であるヤングアダルト向けのアレックス・ライダー・シリーズは世界中で1900万部以上売れている。テレビドラマの脚本家としても定評があり、英国アカデミー賞に輝いた『刑事フォイル』をはじめ、人気作品を数多く手がけた。最近では伝統あるオールド・ヴィック劇場の理事に就任し、様々な全国紙や雑誌に定期的に寄稿するなど、幅広く活躍中。2014年1月、文学活動における功績を認められ、大英帝国勲章のオフィサー(OBE)に叙させられた。007やシャーロック・ホームズの新作を、著作権者公認で手掛けている。

■訳者紹介
山田蘭/Lan Yamada
英米文学翻訳家。アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』『メインテーマは殺人』『その裁きは死』、D・M・ディヴァイン『悪魔はすぐそこに』、ポール・ギャリコ『トマシーナ』、ルイス・ベイヤード『陸軍士官学校の死』、ラドヤード・キップリング『ジャングル・ブック』など訳書多数。