皆さま、本日はようこそ東京創元社〈Webミステリーズ!〉へお越しくださいました。
製作課のSです。(ここで盛大な拍手)
脚本・演出:製作課Sにより、『製作課Sのヅカ日誌 第4幕』を公開いたします。

このような状況下ですが、ライブ配信なども豊富になり、なんだかんだで宝塚活動を楽しめている今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
個人的には年始の月組大劇場公演の大千穐楽も無事迎えられ、月組大ジャンプを約一年越しにリベンジできたことはとても感慨深かったです。
有栖川有栖先生原作の『幽霊刑事』も観劇できました!

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観劇前に原作を拝読しばっちり予習をしておりまして、なるほど舞台にするとここがあんな感じになるのね!とか、タカラヅカニュースで流れた初日の舞台挨拶の映像で有栖川先生の後ろ姿を拝見したりと充実した宝塚ライフを送っております。

また印象深かったのが月組トップ娘役の美園さくらちゃんのMSです。
(MS=ミュージックサロン:娘役さんのディナーショーのこと。)
ポスターが公開された時点で優勝!!!とガッツポーズを決めていたのですが、ショー自体もMC含めて美園さくらの本領が発揮されていました。
自分のショーの中で、X軸とY軸を体で表現しようとしたり、バッティングフォームを披露する娘役さんっています?
しかしながら、さくらだからやるわ……と納得させてしまうのがすごいところだと思うのです。
そんな月組の愛すべきトップ娘役の美園さくらちゃんですが、先日から月組トップスター珠城りょうさんとともに退団公演が始まっております。
トップになるということは同時に退団へのカウントダウンも始まるということなんですよね……。
宝塚を卒業する8月15日までその姿をしっかりと目と心に焼き付けていきたいと思います。
ちなみに私は美園さくらちゃんが新人公演で演じたエリザベートがとても好きなのです。
『エリザベート』は宝塚歌劇だけでなく外部でもたびたび舞台化されており、役者さんによって、様々な解釈のシシィ(エリザベート)が楽しめます。
「私は誰々さんの演じたシシィが好き!」という方もいらっしゃることでしょう。

私はお風呂に入りながら「私だけに」と「私が踊る時」と本公演時のエトワールを熱唱していますし、シシィスターに憧れ、サロンド宝塚でシシィの衣裳かスカピンのマルグリットの衣裳のどちらを着ようか迷っています。
『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラの白いドレスもいいですよね。2019年タカラヅカスペシャルで宙組の芹香斗亜さんがドレスをぶん回していたのが記憶に新しいですね。

そして秘密結社・東京創元社ヅカ部の日頃の地下活動により、弊社内では至る所にヅカ要素がちりばめられています。
(デスク周りに宝塚グッズを置いたり、社内に宝塚のフライヤーを貼ったりするのが主な活動です。あとは各々が勝手に舞台を観に行きます。)
普段宝塚になじみのない弊社社員の目に無意識に宝塚グッズを入れることによって、徐々に宝塚を浸透させていくというアレです。サブリミナル効果です。

さて先日、「『ほんものの魔法使』が復刊するまで」の記事が上がっておりましたが、そうなんです!!!!!朝美絢さん東上主演作である『ほんものの魔法使』が弊社より復刊されたのです!!!!くぁwせdrftgyふじこlp!!!!

『ほんものの魔法使』が上演されると決まった際は、原作がポール・ギャリコということもあり、『トマシーナ』など弊社でも刊行しているものがございましたので、少しだけ身近?に感じてはおりましたが、ヅカ部員による水面下での交渉が行われていたとは露知らず、弊社から復刊するかも?という話を聞いた際は「ほぉ~ん……」とスンっとした顔でおりましたが、内心は宝塚のフィナーレでお馴染みのラインダンスの如く浮足立っておりましたことをここに白状いたします。

そしてそしてまさかの発売前重版!!重版担当の血が滾ります。
全国の朝美絢さんファンの皆さま、ヅカ好き書店員の皆さま、ポール・ギャリコファンの皆さま、弊社ファンタジイ作品ファンの皆さまありがとうございます!!!
東京創元社ヅカ部の熱意とその熱意を汲み取っていただき企画を通してくださった弊社各部署の方々にも感謝です。
イチ宝塚ファンとしてとてもうれしかったです。
帯の朝美絢さんが美しいですが、くらはしれい先生の手掛けてくださった装画も素敵ですのでそちらも注目してみてくださいね!

余談ですが、弊社内にはヅカ部員が各々手に入れてきた『ほんものの魔法使』のフライヤーが4枚くらい貼られています。スタンプラリーでも始めますか……。
そのほかにも大劇場公演やら別箱公演のフライヤーやらを隙あらば貼っていますので、弊社社員のみなさんぜひ探してみてください。

舞台『ほんものの魔法使』宝塚バウホール公演は本日初日ですね!おめでたい!
千穐楽まで無事に駆け抜けられますようお祈り申し上げます。

私はKAAT公演のチケットをなんとかもぎ取ったので、MY初日はまだ先です。
というわけで『ほんものの魔法使』を予習しよう!

それでは皆さまごきげんよう。

ほんものの魔法使 (創元推理文庫 F キ 3-2)
ポール・ギャリコ
東京創元社
2021-05-10