和泉日向は、かつての上司の伝手でパーシャンの釜田亮と会うことに。釜田亮が日向の会社のメンバーの引き抜きを画策しているという噂を聞いたためだ……。一方、上阪傑は取材のできない週末に、かつてパーシャンで働いていた元従業員に会いに出かけていく。怒濤の展開で贈る、長編連載第5回。






本城雅人 (ホンジョウマサト )
1965年神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞記者、競馬雑誌デスクを経て、2009年『ノーバディノウズ』でデビュー。翌年に同作で第1回サムライジャパン野球文学賞を受賞。17年に新聞記者たちの地道な取材をテーマとした『ミッドナイト・ジャーナル』が第38回吉川英治文学新人賞を受賞。18年に『傍流の記者』が第159回直木三十五賞の候補となる。近著に『オールドタイムズ』『あかりの牧場』がある。