平安朝を舞台にした言語SF「繭の見る夢」が第2回創元SF短編賞の佳作に選出され、『原色の想像力2』で作家デビューした空木春宵さん。19年には久しぶりの幻想ホラー「感応グラン=ギニョル」『ミステリーズ!』に掲載され、その後次々と新作が発表されています。

本日は、短編集の刊行が待ち望まれる空木さんの最新読み切りを特別公開いたします!

女学校を舞台にした可憐で麗しい(ご本人談)お話です。
みなさまどうぞ素敵な年末年始をお過ごしください。

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空木春宵(うつぎ・しゅんしょう)
1984年静岡県生まれ。駒澤大学文学部国文学科卒。2011年、平安朝を舞台にした言語SF「繭の見る夢」が第2回創元SF短編賞の佳作となる。19年、『ミステリーズ!』vol.96の怪奇幻想特集に幻想ホラー「感応グラン゠ギニョル」を発表。また同年、書き下ろし時間SFアンソロジー『時を歩く』に古典落語をモチーフにしたSF幽霊譚「終景累ヶ辻」を、『Genesis 白昼夢通信』に室町時代に実在したとされている遊女・地獄太夫に材をとった「地獄を縫い取る」を発表。後者は竹書房の年刊ベストアンソロジー『ベストSF2020』にも収録された。20年、『Genesis されど星は流れる』に「メタモルフォシスの龍」を発表。21年前半に初の作品集を刊行予定。


Genesis 白昼夢通信 (創元日本SFアンソロジー 2)
水見 稜ほか
東京創元社
2019-12-20