昨年のミステリランキング5冠となった『medium 霊媒探偵城塚翡翠』、橋本環奈主演の映画公開で話題の『小説の神様』と、大ブレイク中の相沢沙呼。2009年の第19回の鮎川哲也賞を『午前零時のサンドリヨン』で受賞し、早10年となりました。今回、創元推理文庫で刊行している、『午前零時のサンドリヨン』『ロートケプシェン、こっちにおいで』、そしてノンシリーズ短編集『卯月の雪のレター・レター』の3冊が、11月、12月、来年1月と「3か月連続」で「新イラスト」での全面幅広オビを使用して展開していきます。
 企画としては、2016年から実施されています「TSUTAYA文庫」の一環です。


3点とも、角川文庫の相沢さんの〈マツリカ〉シリーズのイラストを手掛けている、久方綜司さんに描いていただきます。

 まずは、相沢沙呼デビュー作である、『午前零時のサンドリヨン』が展開スタートとなりました。これまでとまた違った雰囲気でお届けです!

午前零時のサンドリヨンオビ付

 まだお読みではない方向けに、簡単に説明を。『午前零時のサンドリヨン』『ロートケプシェン、こっちにおいで』は、「ポチ」こと須川くんが高校入学後に一目惚れしたクラスメイト・酉乃初(とりの・はつ)が、実はマジシャンであり名探偵だったという、とてもキャッチーで魅力的な連作集となっております。実在するマジックのトリックが謎解きに有機的に結びついた、非常に難しいことに挑戦しています。まさに、相沢沙呼の原点でありながら、最高のミステリとして、これまでも評判となってきました(第3作が実に待ち遠しいです!)。

 また、2021年1月展開予定の『卯月の雪のレター・レター』は、「小生意気リゲット」「こそどろストレイ」「チョコレートに、躍る指」「狼少女の帰還」「卯月の雪のレター・レター」を収録した短編集。繊細で傷つきやすい、等身大の女の子たちの物語といえます。個人的には、〈酉乃初の事件簿〉のシリーズも好きですが、『卯月の雪のレター・レター』の儚くも切ない各話に引き込まれます。
 TSUTAYAさんを中心に、順次全国展開を予定しておりますので、どうぞお楽しみに。

【3か月連続3か月連続で新イラスト全面幅広オビ出荷!】