魔導士とは、身体の中に導脈という他の人間にない器官をもち、世界のあらゆるものを構成する〈魔〉の流れを感じ、繫がり、操ることのできる者をいう。そんな魔導士が汚れた存在として差別される国、ラバルタ。研究熱心だが、身のうちに持つ導脈が弱いため、少ない〈魔〉しか操れない三流魔導士のレオンは、ひとりの少年を預かることになる。
それが幼くして家族をラバルタの騎士に殺された孤児の少年ゼクス。桁違いな魔導の潜在能力をもちながら、魔導を学ぶことを拒否するゼクスに手を焼いた都の魔導士協会がレオンに託したのだ。
最初はかたくなだったゼクスだが、レオンの辛抱強い指導の下、次第にその才能を開花させていく。だが、それを見守る師ゼクスの心は複雑だった。

反発、成長、挫折……その果てにたどり着いたのは。
孤独な魂の出会いが王国の運命を変える。



著者は『魔導の系譜』で第1回創元ファンタジイ新人賞優秀賞を受賞した佐藤さくら先生。
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魔導の系譜 1巻 (ブレイドコミックス)
佐藤さくら
マッグガーデン
2020-02-10