みなさまこんにちは、見習い編集部員KJです。
早速ですが前回に引き続き、今回は4月刊行の書籍についてご紹介したいと思います。
それでは、どうぞ!



AIが囲碁界でも台頭してきた昨今。AIとの対戦でも、対人戦でも、さらなるステップアップを目指す方にもおすすめの一冊です! 



ガーディアン賞受賞の名手による、可愛くて、ちょっぴり不気味で、奇妙な味わいの13編を収録。祖父が住む村を訪れた少年の、不思議な体験を描くのは表題作『月のケーキ』。月のケーキの材料は、桃にブランディにクリーム、タツノオトシゴの粉、グリーングラスツリー・カタツムリをひとつかみ……カタツムリですか……好奇心が勝ちますね。食べてみたいです。




記念すべき100号ということで豪華な企画が盛りだくさんです! 新連載は、気鋭・櫛木理宇による渾身の長編ミステリ『老い蜂』。100号記念読み切りに、青崎有吾「風ヶ丘合唱祭事件」、堂場瞬一「尾行」、山田正紀「サービスエリア」を掲載。大好評【懸賞付き犯人当て小説】、今回はミステリ界の雄・法月綸太郎がお贈りする「心理的瑕疵あり【問題編】」と、異色にして正統の犯人&被害者当てを描いた麻耶雄嵩「紅葉の錦【解答編】」を掲載。また、有栖川有栖×北村薫×宮部みゆきのデビュー30周年記念鼎談も収録。記念付録でかわいいくらりシールも付いています! ちなみに、創刊号は2003年、私が5歳の時に刊行されました……歴史を感じます。


『ビール職人のレシピと推理』エリー・アレグザンダー越智睦


ビールで有名な小さな町・レブンワースで、新作ビールを開発する「わたし」ことスローン。町にオクトーバーフェストの開催が迫る中、ビールをテーマにしたドキュメンタリー映画を撮ることになるも、関係者が殺されて……。
〈ビール職人シリーズ〉二作目となる今作。夏といえばビール! 今夏は家でビールを飲みながら本書を読むのが吉です。




イラクでの爆撃で負傷した軍人アクランド。昏睡状態から目覚めた彼は、人が変わったような行動で周囲を戸惑わせる。退院後、彼はある事件を起こし警察に拘束されるが、その裏でアクランドを巡る関係者たちの思惑が揺れ動く――。
〈現代英国ミステリの女王〉の最新作! 登場人物の誰もが信用できない言動を取るので、翻弄されること間違いなしの、サスペンス長編です。




CIAにタイピストとして雇われたイリーナだが、実はスパイの才能を見込まれており、訓練を受けて特殊作戦に抜擢される。その作戦の目的は、反体制的だと見なされ、共産圏で禁書となっている『ドクトル・ジバゴ』を民衆の手に渡し、言論統制や検閲で迫害をおこなっているソ連の現状を知らしめることだった。
一冊の小説を武器とし、危険な極秘任務に挑む女性たちを描く話題沸騰の傑作エンターテインメント! なんとアメリカで出版契約金200万ドル(約2億円)と刊行前から話題になった、衝撃のデビュー作。刊行後も口コミで絶賛の声が広がり3版も重版した、今年の話題作をお見逃しなく!




幼い頃に神隠しに遭い、その間の記憶を失っている、田舎町に住む小学六年生の拓人。そんな彼の前に、かつて拓人の母と共に三人で暮らしていたという小夜子(サヤ)という、年上の少女が現れるが、どうしても思い出せない。母の入院のため、拓人は小学生最後の夏休みをサヤと共に過ごすことになるが……。
《彩雲国物語》の著者が贈る、この夏にぴったりの、切なく美しいファンタジイ。Webミステリーズ!内に刊行記念スペシャルインタビューが掲載されております。楽器や曲について取材をさせていただいた、sources(ソーシズ)の皆さんの演奏による作中曲3曲とテーマ曲も聴けますので、併せてご覧ください!




過剰なほどの興味をもって他者の人生を眺めて過ごしてきたサタスウェイト。ある屋敷のパーティーに招かれた彼は、不穏な気配を察知する。過去に起きた自殺事件の謎、来客のある夫婦のあいだに張り詰める緊張の糸。その夜、ハーリー・クィンという奇妙な男が助言と共に現れ……。
〈名作ミステリ翻訳プロジェクト〉の一冊。巨匠クリスティが創造した、神秘的な主人公・クィン、謎めいていて憧れます。もし私の前に現れてくれるなら、夕飯の献立に悩んでるときに助言してほしいですね。




昆虫好きの飄々とした青年・エリ沢泉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。昆虫採集が趣味の彼はなぜか、行く先々で不思議な事件に遭遇してしまう。
第10回ミステリーズ!新人賞受賞の表題作『サーチライトと誘蛾灯』や、日本推理作家協会賞候補作「火事と標本」を収録した連作集。軽妙な語り口に鋭い推理、そして意外な結末を見せる魅力的な短編5編が収録されています。
ちなみに私は虫が好きなので昆虫図鑑片手に読みましたが、虫が苦手な方も楽しめます!



鏡像が抜け出し襲ってくると噂の旧校舎の鏡。旧校舎で身に覚えのない目撃談が相次ぎ、ついに美弥自身も自分そっくりの人影に出会ってしまう。次第に追いつめられる美弥の前に、大きな犬と、呪物を集め旅する少年・朱鷺(とき)が現れて……。
『魔導の系譜』の著者が贈る、人々の絆と成長を描いた現代ファンタジイ新シリーズです! 槇えびしさんによる素敵なカバ―イラストに描かれている、中央の大きい犬は朱鷺のお兄さんなのですが、弟に寄り添うような姿が頼もしいです。




ジャーナリストの著者が、アメリカの1割弱の服役囚が収容されている民営刑務所に刑務官として潜入し、その実情を綴った傑作ノンフィクション。
著者が目撃したのは、安すぎる給与、慢性的な人手不足、頻発するトラブルに誰も手を出さない刑務官、経費節減のため医療費などの経費が切り詰められている衝撃的な現場だった――。
日本で民営刑務所というと清潔で過ごしやすく整った環境というイメージがあっただけに、衝撃的な事実の連続でページをめくる手が止まりませんでした。実際にアメリカの政治を動かしたという、重厚なノンフィクションを是非。




主人公は大阪の鷹匠・夏目代助。12年前に失踪した義弟が遺体で見つかったことから、葬儀に出るために、かつて暮らしていた因習に縛られた町に戻り、事件の真相を探ります。
先日『銀花の蔵』で直木賞候補になった実力派による、第一回未来屋小説大賞受賞作。カバ―イラストには、作中に登場する鷹櫛神社の鳥居から見える「冬雷閣」や鷹が描かれているのですが、個人的に冬季雷が下から上に放電しているような力強い白い稲妻が印象的でした。冬季雷が夏季雷の何倍ものエネルギーを放出するように、本作も人間の激情がとてつもないエネルギーとして放たれています!




人類が太陽系に進出した未来、のちにキャプテン・フューチャーの名で太陽系八惑星に知られるカーティス・ニュートンと三人の仲間、フューチャーメンが直面した最初の事件! 
本作は、ヒューゴ―賞・星雲賞受賞作『キャプテン・フューチャーの死』の著者が、正典を入念に読みこみ、リブートしたもの。続編でもパスティーシュでもなく、物語を現代らしく再構築した傑作スペース・オペラです。




地球上の生命が滅亡に向かっていることを知ったデイヴィッド。彼の一族は研究所を造り、クローン技術によって人類を存続させようとする。彼はクローンたちが従来の人類と異なる性質を持つことに懸念を抱くが……。
ヒューゴ―・ローカス・ジュピター賞を受賞した、伝説の傑作SF長編待望の復刊です。
人類のクローニングという“禁忌”を、アメリカ東部・シェナンドアの豊かな自然と共に描いた、哀しくも美しい破滅の物語。


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次回は5月刊の作品を紹介いたします!