おうち時間は「ダイアンのよなよな」に救われている営業部のQです。今回は営業部が行っている激押し企画についてご紹介させていただきます。
激押し企画とはこれまでに刊行された本のオビとPOPを新調し、書店さんにお送りするという企画です。今年に入ってからは3作を激押ししました。
まずは、『名探偵に薔薇を』(城平京)です。
本作は、琴子の可愛さが炸裂したアニメ『虚構推理』の著者でもある城平先生のデビュー作です。
内容紹介:怪文書『メルヘン小人地獄』がマスコミ各社に届いた。その創作童話ではハンナ、ニコラス、フローラが順々に殺される。やがて、メルヘンをなぞったように血祭りにあげられた死体が発見され、現場には「ハンナはつるそう」の文字が……。不敵な犯人に立ち向かう、名探偵の推理は如何に? 第八回鮎川哲也賞最終候補作、文庫オリジナル刊行。
オビでは驚愕の二部構成をアピール。POPは怪文書風にしてみました。
次は『強欲な羊』(美輪和音)です。
内容紹介:美しい姉妹が暮らすとある屋敷にやってきた「わたくし」が見たのは、対照的な性格の二人の間に起きた陰湿で邪悪な事件の数々。年々エスカレートし、ついには妹が姉を殺害してしまうが──。その物語を滔々と語る「わたくし」の驚きの真意とは? 圧倒的な筆力で第7回ミステリーズ!新人賞を受賞した「強欲な羊」に始まる“羊”たちの饗宴。企みと悪意に満ちた、五編収録の連作集。解説=七尾与史
まさに圧倒的イヤミス体験。両親や兄弟、恋人との関係が上手くいっている方にはオススメできません!
内容紹介:事故や通り魔などの過激な動画投稿がやめられなくなり暴走していく女。仲間外れになることを恐れ、同級生の死を願う女子高校生。マンションの隣人に執着し、混迷を深める女……。腹黒い女たちの運命が交錯し、絡み合う。その影に蠢くのは、“羊目の女”なのか──。かつて美人姉妹が殺し合ったという、いわくつきの洋館から生まれる恐怖の連鎖は続く。悪意と企みに満ちた連作集。
次は『未来からのホットライン』(ジェイムズ・P・ホーガン)です。
内容紹介:スコットランドの寒村の古城で暮らすノーベル賞物理学者が開発したのは、60秒過去の自分へ、6文字までのメッセージを送るプログラムだった。孫たちとともに実験を続けるうち、彼らは届いたメッセージを60秒経っても送信しないという選択をしたが、何も起こらなかった。だがメッセージは手元にある。では送信者は誰? ハードSFの巨星が緻密に描き上げた、大胆不敵な時間SF。
本作の原題は「THRICE UPON A TIME」。著者の作品は小説だけでなく、漫画やアニメなどに今なお多大なる影響を与えています。
また、この記事を描いているタイミングで、昨年激押しを行った『シャドウ』(道尾秀介)のさらなる重版が決まりました。
内容紹介:人は、死んだらどうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が自殺したのを皮切りに、次々と不幸が……。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作! 本格ミステリ大賞受賞作。解説=新保博久
POPのコメントは書店員さんに考えていただき、『シャドウ』を持ったM先輩の手を撮影して加工しました。
オビやPOPを作るというのは、プレッシャーを感じるのですが、自分が関わった本が重版すると嬉しいですね。これからも頑張ります!