2020年海外ミステリ最高の話題作! ラーラ・プレスコット『あの本は読まれているか』は、アメリカでなんと出版契約金200万ドル(約2億円)となった驚きのデビュー作です。本国で初版20万部で刊行、世界30か国で翻訳決定、アメリカ探偵作家クラブ(MWA)主催の2020年エドガー賞最優秀新人賞にもノミネート。まさに今年の必読の一冊です!
そんな本書をよりたくさんの方にお届けしたいと思い、特別に「プルーフ」と呼ばれる校了前のデータをもとにした限定見本を作成しました。そして刊行前にいち早く読みたい! という方に向けて、先読みキャンペーンをおこないました。この記事では、キャンペーンにご参加くださった皆様のご感想のごく一部をご紹介いたします!! 皆様、とても熱いご感想をありがとうございました!
(東京創元社S)
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これは文学に救われ、文学を愛した人々の物語。一方で文学の力を恐れた人々の物語でもありました。
「やっぱり私は本が好き!文学が大好き!」こんな気持ちで満たされる幸せな読書体験をありがとうございました。
(R.Oさん)
とにかく夢中になってページをめくった。人間の強さと脆さと、そして美しさと愚かさが詰まった、人間のような小説。詩的でドラマティックで、スピーディーかつスタティックでもあり、まさに物語の流れが二転三転四転…し、惹きつけられて止まなかった。
(20代男性の方)
ドクトル・ジバゴを読んでいた方がより物語に没入できることは間違いないと思うのですが、ドクトル・ジバゴを未読でも、歴史的な背景に疎くても、何かをやり遂げようとする人たちの姿に誰もが胸を打たれるはずです。
もしドクトル・ジバゴを未読で躊躇している方がいれば、心配ないと伝えたい!
これが一番の感想です。
(ぽんさん)
登場人物達の時を追いながら進んでいく歴史の波に乗り、あっという間の読書体験でした。
北の国の身体の芯まで凍りつくような冷気の中で、煮えたぎる人々の熱い想いと、特殊な任務の中で己の興奮とともに生きる人々の葛藤と。
読み終えた今、読む前とは明らかになにか違う想いが自分の中にあると感じます。
本は世界を変える力を持つ。
(キヨエさん)
とても面白かったです。
最初から最後まで、映画を観ているような感覚で読みました。
一冊の著作を巡って、登場人物たちが歴史に翻弄されながらも自分の人生を生きる様にいろいろ考えさせられました。
(40代女性の方)
人との繋がりを、本の力を信じて行動する、普通の、でも凛々しい女性たちに出会える一冊。経験しないことがらを実体験のように感じさせてくれるのが、優れた作品の持つ力。この本はそんな力を蓄えた、必読のエンターテインメントである。
(マダム・リーさん)
なぜ私達は物語を求めるのか。
その答えがこの本にはある。
読書という行動原理の本質を見るような作品。
(プリンさん)
冷戦時代、東西の間で暗躍していたのは男性だけでなかった!
この小説の全体は「あの本は読まれているか」という時点へ到達するために、遠く離れた西と東それぞれのポイントで、複数の女性たちがひっそりと、またときに荒々しく息をする、彼女たちの物語でした。
(撫子さん)
史実に疎いため、どこまでが実話で、どこからがフィクションなのか私にはわかりません。ですがこの作品は間違いなく、東側と西側の双方で『ドクトル・ジバゴ』という1冊の本に運命を翻弄された女性たちの、真実の愛の物語です。
(姫川みかげさん)
冷戦下の国家間の「本」を通した戦いという壮大な物語を描きながら、その当事者達の秘められた想いや葛藤を鮮やかに描いている。一気に作品に入り込むことができ、素晴らしかった。
(40代女性の方)
読了し、この小説が史実を基にしている事にとても驚いたが、「ドクトル・ジバゴ」と同じく、この小説は他でもない“愛の物語”なのだと思う。
時代に翻弄されながら、たくましく生き延びる全ての女性への賛歌の物語だと思う。
(M.Kさん)
スパイものか、ミステリーなのか、なんて思って読み始めたら、そんな簡単なくくりに入りきらない、大きなスケールの作品でした。
ミステリー好きだけで無く、全ての本好きにおすすめしたい本ですね。プルーフ版企画がある理由も、読了後わかりました。
これから、2回目読ませていただきます。
(50代女性の方)
CIAにタイピストとして雇われたはずの女性が任務に携わるよう命じられ、情報員としての訓練を受ける過程はまさにスパイ小説さながら。
果たして計画はなされるのか、任務に携わったものたちはどんな運命を迎えるのか。
最後まで首根っこをつかんで離さない、そんな吸引力の強い作品でした。
(えまのんさん)
私はベルリンの壁崩壊を覚えている世代で、スパイ小説も色々読みましたが、大概が戦う男の物語で、女性はメインの登場人物とはいえなかったと思います。そういう点でもこの小説は新鮮でした。
読んでいる時、映画「ドリーム」も思い出しました。みんなが知っている大きな歴史のイベントの縁の下を支えた女性の物語です。
(みちこさん)