みなさまこんにちは。10月30日、ネレ・ノイハウスの〈刑事オリヴァー&ピア〉シリーズ最新作『生者と死者に告ぐ』が刊行になります!! 〈ドイツ・ミステリの女王〉によるこの警察小説シリーズは世界累計1000万部を突破! 日本でも、おかげさまでシリーズ7作目まで到達することができました! ずっと読み続けてくださっているみなさま、本当にありがとうございます。
さて、『生者と死者に告ぐ』はこんなお話です。

ホーフハイム刑事警察署の管轄内で、犬の散歩中の女性が射殺された。ライフル銃で80メートルの距離から正確に頭部を狙撃されたのだ。翌日、森の縁に建つ邸宅のキッチンで、女性が窓の外から頭を撃たれて死亡。数日後には、若い男性が心臓を撃ち抜かれて殺害された。被害者たちはいずれも他人に恨まれるタイプではなく、動機に結びつくような共通点もわからない。そして警察署に“仕置き人”と名乗る謎の人物から死亡告知が届く。犯人の目的は? 被害者たちの見えない繋がり(ミッシング・リンク)とは? 刑事オリヴァーとピアが未曾有の連続狙撃殺人事件に挑む!


今回はなんと連続狙撃殺人!!! しかも数日おきに、つぎつぎと狙われてしまいます。被害者たちの意外すぎる共通点とは? そして“仕置き人”が警察署に送ってくる死亡告知は、何を意味しているのか? 今作も圧倒的なリーダビリティで、ページをめくる手が止まりません。編集作業中もとにかく面白くて面白くて! こういうミステリを担当できるのはしあわせだなーと思ってニヤニヤしておりました。

個人的には、『深い疵(きず)』を初めて読んだときの興奮を思い出しました。日本での刊行第1作、シリーズ3作目となるこの作品は、ドイツ本国でノイハウスさんの名前を知らしめるきっかけになった傑作です。複雑な構成にもかかわらず一気に読ませる予測不可能な展開がすばらしく面白いです。『深い疵(きず)』をお好きな方、ぜひ本書も手に取ってください!

そうそう、刑事オリヴァーとピアをはじめとするホーフハイム刑事警察署の面々に、今回は二人の新キャラクターが参入します。これがもう、とてつもないスパイスとなっています。人間ドラマの面白さも本シリーズの魅力ですが、この作品でもたっぷりと味わうことができます! めちゃめちゃ期待して読んでください。

『生者と死者に告ぐ』は10月30日発売です! どうぞお楽しみに!

(東京創元社S)


深い疵 (創元推理文庫)
ネレ・ノイハウス
東京創元社
2012-06-22


白雪姫には死んでもらう (創元推理文庫)
ネレ・ノイハウス
東京創元社
2013-05-31




悪女は自殺しない (創元推理文庫)
ネレ・ノイハウス
東京創元社
2015-06-12


死体は笑みを招く (創元推理文庫)
ネレ・ノイハウス
東京創元社
2016-10-29


穢れた風 (創元推理文庫)
ネレ・ノイハウス
東京創元社
2017-10-21


悪しき狼 (創元推理文庫)
ネレ・ノイハウス
東京創元社
2018-10-31