この『メインテーマは殺人』の大きな特徴の一つは、語り手兼ワトスン役を著者アンソニー・ホロヴィッツが務め、虚実とりまぜて物語が進む点。
ホロヴィッツが『シャーロック・ホームズ 絹の家』を書き上げた直後に始まったり、探偵役と知り合ったのが『インジャスティス――法と正義の間』の脚本執筆のときだったり、『刑事フォイル』の今後について悩んだり、はては実在の○ピ○バー○やピ××ー・ジ×ク××といった超有名人も出てきたり。
不可解な老人殺人事件に挑む探偵役は、ダニエル・ホーソーン。このホーソーンがどんな探偵か……それはぜひ本編をお読みください!
今回は、先月実施した『メインテーマは殺人』のゲラ版先読みキャンペーンの感想のごく一部をご紹介します。
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読み始めると何も手に付かなくなるので要注意(笑)。
寝る間も惜しんで読破しました。
令和初の徹夜本です。
(プリンさん)
2018年海外ミステリー総なめにした怪鳥カササギの翌年は、ホーソーンが怪人になってしまう予感がしています。最高の探偵小説でした!!
(あさうみさん)
たくさんのミスリードと伏線があって、「そっちか!」「そうきたか!」と翻弄されながらミステリを読むのは最高に楽しかった。
実在の人物や作品のエピソードが多く盛り込まれていて、制作・創作の裏側を覗き見るような楽しみもあります。
ホーソーンのキャラクターが魅力的。一匹狼の嫌われもの、仕事ができる、何をどういう順番で質問すればいいかわかっている、食事の席で財布を出さない、自分のことを語らない、でも高級住宅地に住んでるらしい! どうなってるんだ!
(エクレアさん)
物語の展開にこの暑さを忘れ、金曜日の夜から日曜日にかけてひと息に読み終えてしまいました。これはすぐれたエンタテインメントが与えてくれる素晴らしい喜びですね!
(ひのさん)
『カササギ殺人事件』とは似て非なる設定でしたが、今作『メインテーマは殺人』も読みやすくて面白かったです。
事件や登場人物たちの背景、全てに神経が張り巡らされていていると感じました。そして事件解決に向けて著者であり、主人公であるアンソニーの視点で進む展開に引き込まれて読む手が止まりませんでした。
(只今小説熟読中さん)
現代版ホームズと言えば、ベネディクト・カンバーバッチ演ずるシャーロックと比べずにいられませんが、まるで異なる人物造形と新たなストーリー展開に、とても大きな魅力を感じます。筋立ても、登場人物の多様なキャラクター設定もさることながら、幾重にも張られた伏線の謎解きに、読み飽きるヒマがありませんでした。
(ままりんさん)
題名のとおり、まさにメインは殺人事件について。ミステリを楽しむならこれを読めば間違いなし。
(Red-skyさん)
面白かった!『カササギ殺人事件』より好き。
カササギ殺人事件が上下巻で躊躇っている人はこっちを読め!とオススメしたい。
最初からグイグイ読めて、でも読みすすめるのが勿体なくなるほど面白かった。
(たけとりさん)
こんなに楽しんだのは久しぶり。わくわくする時間をありがとう!とアンソニーに言いたい。
早く読みたいのに読み終えてしまいたくなくて、ペースダウンしてしまうくらい本当に楽しい作品だった。
(理佳さん)
『カササギ殺人事件』を読んだ時にも思ったが、アンソニー・ホロヴィッツという作家は、本当にミステリーを愛していて、偉大な先輩作家達を尊敬しているのだろう。
『メインテーマは殺人』は、そんな作者の思いがひしひしと伝わってくる。精密で計算されたストーリーと、先が読めない意外な展開が、最後まで読み応えのある上質なミステリーだった。
それにしても探偵役のホーソーン、とんでもなく頭が切れるが心底憎たらしいのに、なぜかまた会いたくなる憎めないヤツ! 再登場希望!
(いくこさん)
面白かったです!!
前作(カササギ殺人事件)とはまた違った本当に凝った構成で、グイグイ引き込まれました。
個性豊かで憎めない登場人物が全員怪しくて目が離せませんし、イギリスの自然豊かな美しい描写も好き。
重くないのに臨場感はたっぷりで、一気読みでした!!
(まらがさん)