2月の新刊ラインナップ説明会でも予告いたしましたが、ついに刊行開始となります〈フレドリック・ブラウンSF短編全集〉。ブラウンが1941~65年にかけての作家生活で書いた全111編のSF短編を刊行順に全四巻に集成して、6ヶ月おきに刊行いたします。
第一巻「星ねずみ」には、有名な某ねずみへのオマージュに満ちた表題作をはじめ、羽が生えて飛び立つミミズを目撃するところから続発する奇妙な出来事の思いがけない真相に突き当たる「天使ミミズ」など、初期の傑作群12編を収録。
さらに巻末には牧眞司氏による全収録作の解題と、鏡明氏による解説も収録し、まさに「全集」と呼ぶにふさわしい豪華版。
ブラウンの奇抜な発想とユーモア、プロットのひねりを存分に楽しめる全集で、ミステリファンやこれが初めてのブラウンという読者の方々にもぜひおすすめです。7月の刊行をお楽しみに。
●第一巻 目次
序文/バリー・N・マルツバーグ
「最後の決戦(ハルマゲドン)」Armageddon
「いまだ終末(おわり)にあらず」Not Yet the End
「エタオイン・シュルドゥル」Etaoin Shrdlu
「星ねずみ」Star Mouse
「最後の恐竜」Runaround
「新入り」The New One
「天使ミミズ」The Angelic Angleworm
「帽子の手品」The Hat Trick
「ギーゼンスタック一家」The Geezenstacks
「白昼の悪夢」Daymare
「パラドックスと恐竜」Paradox Lost
「イヤリングの神」And the Gods Laughed
収録作解題/牧眞司
解説/鏡明