新連載は、豪華3本立て!それぞれの、人気シリーズ最新作がスタートします。
まず、西條奈加さんの〈お蔦さんの神楽坂日記〉。神楽坂を騒がせる事件を、元芸者のお蔦さんがズバッと解決します。お蔦さんの孫息子であり、本作の語り手である望くんが作る、美味しそうな料理も見逃せません。7月に刊行される、シリーズ第3弾の『みやこさわぎ』と合わせてどうぞ。
次は、古内一絵さんの〈キネマトグラフィカ〉。平成元年に新卒入社した、老舗映画会社で働く男女6人の人生模様を描いた傑作の続編です。令和という新しい時代を迎え、変化していく映画業界の中で奮闘する人々の、新たな物語をご期待ください。
そして、松尾由美さんの〈ニャン氏の事件簿〉。実業家にして童話作家にして名探偵の、愛らしいニャン氏。謎が何より大好きなニャン氏と、その優秀な秘書の丸山さんが、缶詰工場で遭遇した事件とは?キュートすぎる猫探偵の活躍を、たっぷりお楽しみください。
特別企画は、今年2月の「東京創元社 2019年新刊ラインナップ説明会」にて開催され、好評を博した、「対談 北村薫×宮部みゆき」を掲載。「東京創元社 文庫創刊60周年記念」企画として、おふたりが創元推理文庫との出会いや、お薦めの文庫7選を語り合います。おふたりの息の合ったトークは見逃せません。
その他、傑作読切りも勢揃い。奥田亜希子さん「砂に足跡」、西澤保彦さん「ひとを殺さば穴ふたつ」、町田そのこさん「春待ちの家」。深い余韻を残す、各短編をご堪能ください。
また、「選評 第10回創元SF短編賞」や、犯人当て企画第3回「アリバイのある容疑者たち」の東川篤哉さんによる講評も、要注目です。
バラエティに富んだ本書を、どうぞお楽しみに!