応募は〆切りました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
ドイツで初版発行部数20万部、刊行直後から話題となり大ベストセラーに。フェルディナント・フォン・シーラッハの最高傑作となる『刑罰』を、2019年6月に翻訳刊行いたします。
『刑罰』カバーイラスト(画:タダジュン)
【あらすじ】
ダイバースーツを着て浴室で死んでいた男。裁判で証人の抱える孤独に同情してしまった参審員。人身売買で起訴された犯罪組織のボスを弁護する新人弁護士。高級ホテルの部屋で麻薬常習者になったエリート男性。――実際の事件に材を得て、法律で裁けない罪をめぐる犯罪者や弁護士たちの素顔を、切なくも鮮やかに描きだす。本屋大賞「翻訳小説部門」第1位『犯罪』、第二作『罪悪』を凌駕する珠玉の短篇集。短篇の名手が真骨頂を発揮した最高傑作!
フェルディナント・フォン・シーラッハ作品を翻訳されている酒寄進一先生から、読者のみなさんへのコメントもいただいております。
【読者のみなさんへ】
フェルディナント・フォン・シーラッハがドイツで作家デビューしたのが2009年。硬質な文体で犯罪が起きてしまう瞬間や、罪がそのまま悪にならないあわいを描きだして一躍人気作家になった。代表作は『犯罪』『罪悪』の2短篇集だが、作者は最初から短篇集を3部作にする構想を立てていた。そしてついにその三作目『刑罰』がベールを脱ぐ。そこでは法律で裁けない、つまり罰せない罪の姿を切なくも鮮やかに描きだす。およそ十年の時を経てシーラッハ・ワールドは完成した。堪能してほしい。
刊行に際し、本書を発売前にいち早くお読みになりたい方を募集いたします。
応募期間は、2019年4月15日(月)~4月21日(日)までとなります。
募集予定人数は30名です。応募者多数の場合は抽選となります。
※ゲラ版は、最終稿前の原稿のコピーになります。印刷・製本されたものではございませんので、ご了承ください。また、修正前の誤植等がある場合もございます。
■ご応募について
・応募資格
4月23日(火)頃にお送りする『刑罰』のゲラ版をお読みいただき、2019年5月14日(火)までに感想などのコメントをいただける方
・応募URL
以下のURLのフォームからお申し込みください。
・応募期間
2019年4月15日(月)~4月21日(日)
・募集人数
30名(応募多数の場合は抽選となります)
・結果発表
当選者にはメールにてお知らせの上、ご登録いただいたご住所までゲラをお送りさせていただきます。
また、本短篇集収録作のうち、「最も良かった作品」を投票してください。
また、本短篇集収録作のうち、「最も良かった作品」を投票してください。
・コメントについて
コメントは、こちらでご用意させていただくフォームに、2019年5月14日(火)までにご記入ください。
※いただいたコメントは、書籍の帯、書店用POP、チラシ等の販促物の他、ホームページおよびTwitter、Facebook等で使用させていただく場合があります。
※ご自身のブログ、Twitter等への書き込み・ご紹介については大歓迎いたします。
■書誌情報
・タイトル:『刑罰』
・著者 :フェルディナント・フォン・シーラッハ
・訳者 :酒寄進一
・判型:単行本(四六判上製)
・定価:1,836円(本体価格:1,700円)
・ページ数:224
・装画:タダジュン
・装幀:山田英春
2019年6月刊行!
■著者紹介
フェルディナント・フォン・シーラッハ/Ferdinand von Schirach
1964年ドイツのミュンヘン生まれの作家。ナチ党全国青少年最高指導者バルドゥール・フォン・シーラッハの孫。一九九四年からドイツのベルリンで刑事事件弁護士として活躍し、2009年に『犯罪』で作家デビューした。この作品は実際に起こった事件に材を得て書かれた連作短篇集で、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを描いている。ドイツ屈指の文学賞であるクライスト賞を受賞し、日本でも2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第一位に輝いた。鋭利で洗練された文体と意外性に満ちた物語で絶大な反響を巻き起こしただけでなく、『このミステリーがすごい! 2012年版』海外篇で二位にランクインするなど、ミステリとしても高く評価された。
その後第二短篇集『罪悪』(2010)、初長篇となる法廷劇『コリーニ事件』(2011)、短篇集『カールの降誕祭』(2012)を上梓し、第二長篇『禁忌』(2012)は世紀の問題作として、ドイツのみならずヨーロッパの読書界を驚嘆させた。さらに2015年には戯曲『テロ』を刊行。有罪と無罪、ふたとおりの結末が用意された衝撃の法廷劇は日本を含む世界各国で上演されている。その他エッセイ集などを含む著作は、四十か国で翻訳刊行されている。
■訳者紹介
酒寄進一/Shinichi Sakayori
1958年生まれ。ドイツ文学翻訳家。上智大学、ケルン大学、ミュンスター大学に学び、新潟大学講師を経て和光大学教授。主な訳書に、イーザウ《ネシャン・サーガ》シリーズ、ブレヒト『三文オペラ』、ヴェデキント『春のめざめ――子どもたちの悲劇』、セシェ『囀る魚』、シーラッハ『犯罪』『罪悪』『テロ』『禁忌』、ノイハウス『深い疵』『白雪姫には死んでもらう』『悪しき狼』、グルーバー『夏を殺す少女』『刺青の殺人者』、フェーア『弁護士アイゼンベルク』、フィツェック『乗客ナンバー23の消失』『座席ナンバー7Aの恐怖』ほか多数。