みなさまこんにちは。あっという間に年末ですね。今年も東京創元社の本をご愛読くださり、誠にありがとうございました。
翻訳ミステリでは、アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』が年末ミステリ・ランキングすべてで1位を獲得するという快挙! を成し遂げ、喜びに満ちた一年となりました。会社の炊飯器(備品)でお赤飯も炊きましたよ!!(しかし担当編集者はそのとき不在であった……)
『カササギ殺人事件』のほかにもたくさんの作品にご好評をいただき、読んでくださった皆様に厚く御礼申し上げます。
今回の記事では、年末ミステリ・ランキングにランクインした作品について、担当編集者のおすすめコメントつきでご紹介いたします。この機会に、ぜひ気になった作品をお手に取っていただけますと幸いです!
■『カササギ殺人事件』アンソニー・ホロヴィッツ著 山田蘭訳
『このミステリーがすごい! 2019年版』第1位
『〈週刊文春〉2018年ミステリーベスト10』第1位
『2019本格ミステリ・ベスト10』第1位
「ミステリが読みたい! 2019年版」第1位
担当者コメント:年末のミステリランキングですべて1位! ミステリを読む楽しみが凝縮された作品です。クリスティ作品を読んでなくてもお楽しみいただけますが、上下巻揃えて読むことをお勧めします。そうしないと大変なことに……(東京創元社TK)
■『そしてミランダを殺す』ピーター・スワンソン著 務台夏子訳
『このミステリーがすごい! 2019年版』第2位
『〈週刊文春〉2018年ミステリーベスト10』第2位
「ミステリが読みたい! 2019年版」第2位
担当者コメント:予測不可能な殺人計画を描くスタイリッシュなミステリ。美しい悪女ふたりの対決もお見逃しなく!(東京創元社S)
■『蝶のいた庭』ドット・ハチソン著 辻早苗訳
『このミステリーがすごい! 2019年版』第9位
『〈週刊文春〉2018年ミステリーベスト10』第17位
「ミステリが読みたい! 2019年版」第10位
担当者コメント:怖い~~~! と思いつつ、ページをめくる手を止められなかったサスペンスです。徹夜間違いなし!(東京創元社S)
■『日曜の午後はミステリ作家とお茶を』ロバート・ロプレスティ著 高山真由美訳
『このミステリーがすごい! 2019年版』第17位
『2019本格ミステリ・ベスト10』第7位
「ミステリが読みたい! 2019年版」第20位
担当者コメント:ゆるっと楽しめる連作短編集です。お正月はこたつにみかんとお茶を用意してこの本を読むと、しあわせが訪れると思います!(東京創元社S)
■『許されざる者』レイフ・GW・ペーション著 久山葉子訳
『〈週刊文春〉2018年ミステリーベスト10』第9位
「ミステリが読みたい! 2019年版」第8位
担当者コメント:病床の鬼国家犯罪捜査局長官とかつての相棒。老人コンビの活きの良さが光る!(KK)
■『空の幻像』アン・クリーヴス著 玉木亨訳
『2019本格ミステリ・ベスト10』6位
担当者コメント:「白い服の少女が海辺で踊る」イメージが鮮烈な冒頭から、圧巻の解決編までぐいぐい読ませる、匠の技が冴える現代本格の銘品です。(東京創元社MM)
■『悪意の夜』ヘレン・マクロイ著 駒月雅子訳
『2019本格ミステリ・ベスト10』第8位
担当者コメント:女性視点のサスペンスでハラハラ、ウィリング博士による謎解きに納得。合わせ技で二度おいしい一冊。(東京創元社MM)
■『ローズ・アンダーファイア』エリザベス・ウェイン著 吉澤康子訳
「ミステリが読みたい! 2019年版」第18位
担当者コメント:戦争に翻弄されつつも、強く生きる女性たちの姿が胸を打ちます。翻訳原稿を読みながら何度号泣したことか……。(東京創元社S)
■『ピラミッド』ヘニング・マンケル著 柳沢由実子訳
「ミステリが読みたい! 2019年版」第19位
担当者コメント:若き日のヴァランダーが出会った事件の数々。人間そう変わらないことを実感します!(KK)
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2019年、創元推理文庫は創刊60周年を迎えます。それを記念して、名作ミステリ新訳プロジェクトを始動します! ラインナップ第一弾は1月12日ごろ発売のアガサ・クリスティ『ミス・マープルと13の謎』。その後も名作をどしどし新訳でお送りいたしますので、どうぞお楽しみに。
そして元旦には、毎年恒例のこの記事を公開いたします!
「2019年 東京創元社 翻訳ミステリ&ノンフィクション ラインナップのご案内」
来年も面白い翻訳ミステリをたくさん刊行して、皆様のお財布を狙い撃ちしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは皆様、よいお年をお迎えください。
(東京創元社S)