サンデー・タイムズ・ベストセラー第1位
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オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞
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オーストラリアABIA年間最優秀小説賞受賞
お待たせしたました。11月にお知らせした『忘れられた花園』がついに今月発売となりました。
舞台はオーストラリアそしてロンドン、コーンウォール、時代は1900年代はじめから2005年と、空間的にも時間的にも大きな広がりを見せる、謎に満ちた物語です。
かつて『秘密の花園』を読み、『嵐が丘』を読み『レベッカ』を読んで、胸を躍らせたあなたに……。
鍵となるのは、亡くなった祖母のかたみの古めかしい一冊のお伽噺集、今はホテルとなったコーンウォールの壮大な館・ブラックハースト荘と敷地のはずれにあるコテージ、そして茨の迷路と封印された花園。
こう書くだけで、もうすでにすべてを知っている私でさえわくわくしてきます。
1913年、オーストラリアの港で、ロンドンから着いた船の乗客が去ったあと、たったひとり取り残されていた少女を港の職員が見つけ、自宅に連れ帰ります。小さな白いトランクと少女。トランクの中身はわずかな身の回り品と、お伽噺集が一冊。
名前も思い出せないらしいこの少女を連れ帰った職員は、妻とふたりで彼女をネルと名づけて育てることに……。
その後、妹たちが生まれ、長女として明るく育ったネルが21歳になった夜、父親は彼女に真実を告げます。ネルは、自分が何者であるのかがわからないという驚愕から、心を閉ざし、人が変わったようになってしまいます。
時は流れ2005年、祖母ネルを看取った孫娘カサンドラに、祖母の友人が驚くべき知らせを持ってきます。
ネルが彼女にイギリスのコーンウォールにある小さなコテージを遺してくれたというのです。なぜ、祖母はそんなコテージを持っていたのでしょう? いつ手に入れたのでしょう? 祖母の遺したノートと、かたみの古びたお伽噺集を手に、彼女はコーンウォールを訪れます。
コテージは、今はホテルとなった豪壮な館・ブラックハースト荘の敷地のはずれ、崖の上にありました。そして、そこには茨の迷路と、閉ざされ忘れられた花園が……。
カサンドラの祖母ネルはいったい誰だったのでしょう? ネルはブラックハースト荘とどんなつながりがあったのでしょう? 幾重にも重なる謎、最終章ですべての謎が明らかになるまで、まさに巻おくあたわずという言葉が相応しい極上の物語です。
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■数々の書評から
魔力に満ちた一冊――ニューキャッスル・ヘラルド
最後の最後に明かされる真実。驚愕の真相とはまさにこのこと――カーカス・レビュー
読者を別世界に誘う壮大で豪奢な作品――NYデイリー・ニュース
モートンは読者を時に驚かし、時に当惑させ、そして徹底して楽しませてくれる――スター・テレグラム
あざやかな筆致、堪能すること間違いなしの作品――デイリー・エクスプレス
ダフネ・デュ・モーリアの完璧なまでの後継者――ル・フィガロ
(2011年2月7日)
【2009年3月以前の「本の話題」はこちらからご覧ください】
本格ミステリの専門出版社|東京創元社