今月の本の話題Science Fiction

2014.01.01

【新年特別企画】2014年 東京創元社 SFラインナップのご案内


新年あけましておめでとうございます。
本ページでは2014年に刊行予定のSF作品のラインナップをご案内いたします。読書計画の参考にしていただければ幸いです。
本年もご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
(タイトルは一部を除き仮題です)

【新創刊!《創元海外SF叢書》】(四六判 仮フランス装)
イアン・マクドナルド
イアン・マクドナルド長編
The Dervish House/下楠昌哉訳
(3月刊行予定)
月曜の朝、犠牲者のいない自爆テロがすべての始まりだった! EUに加盟し、天然ガス&ナノテク景気で盛り上がる近未来のイスタンブール。東洋と西洋、過去と未来、現実と神秘が融けあう街を、それぞれの目的のために駆け回る6人×5日間の大冒険。英国SF協会賞・キャンベル記念賞受賞。解説=酉島伝法

キジ・ジョンスン
キジ・ジョンスン短編集
At the Mouth of the River of Bees/三角和代訳
(5月刊行予定)
余命わずかな愛犬と最後のドライブに出た女性が遭遇した不思議な出来事を描く表題作「蜜蜂の川の流れる先に」、小さな救命艇の中で正体不明のエイリアンと一緒になった女性の体験を描く衝撃作「スパー」など、バラエティに富んだヒューゴー賞・ネビュラ賞はじめ数々の受賞作を収める、初の邦訳短編集。

レイ・ヴクサヴィッチ
レイ・ヴクサヴィッチ短編集
Meet Me in the Moon Room/岸本佐知子・市田泉訳
(7月刊行予定)
既訳短編「僕らが天王星に着くころ」「セーター」「ささやき」により熱烈なファンを生んでいる、ワン・アンド・オンリーのユーモラスで優しい作風を持つ短編SFの名手による、初の邦訳短編集。

レイ・ヴクサヴィッチ
マーク・ホダー長編
The Strange Affair of Spring Heeled Jack/金子司訳
(11月刊行予定)
「もうひとつの」19世紀ロンドン。謎の連続通り魔「バネ足ジャック」の正体をめぐり、型破りな冒険家リチャード・バートンとマゾでデカダンな詩人アルジャーノン・スウィンバーンのコンビが活躍する、タイムトラベル+スチームパンク・エンターテインメント・シリーズ第1作。2010年フィリップ・K・ディック賞受賞。

このほか創元SF文庫からは、ロバート・F・ヤングの長編タイムトラベルSF『エリダーン』、ヒューゴー/ネビュラ賞2冠のジョー・ウォルトン『アマング・アザーズ』、キム・スタンリー・ロビンスンのネビュラ賞受賞大作宇宙SF『2312』、アイスランド語からの英訳版でP・K・ディック賞特別賞を受賞するという快挙を達成したアンドリ・S・マグナソンのユーモラスな破滅SF『ラブスター』、イスラエル出身の新鋭ラヴィ・ティドハーによる超能力SF『暴力の世紀』など、注目作・新作を続々刊行予定です。


【日本SFの注目作】
■松崎有理『イデアル』(仮)(単行本/創元日本SF叢書)
繊細な感性と大胆な奇想を併せ持つ作風で注目を集めた、第1回創元SF短編賞受賞者による、待望の第一長編。その世界では、科学技術の根幹である数学の知識が「学寮」の内部のみで受け継がれ、一般社会に公開されない。そんな世界で若者たちは……。第1回創元SF短編賞受賞作を表題作とするデビュー短編集『あがり』は、11月に創元SF文庫化。

■宮内悠介『エクソダス症候群』(仮)(単行本/創元日本SF叢書)
すべての精神疾患が医療技術の発展により管理下におかれた近未来に、いまだ貧困な社会である植民地・火星へ赴任した青年医師。彼の勤務先は、増築がつづけられた結果、10棟が生命の樹のように配置された巨大病院であった。第1回創元SF短編賞山田正紀賞受賞作を表題作とするデビュー短編集『盤上の夜』が直木賞候補となり、さらに日本SF大賞を受賞した新鋭による待望の初長編。

■高山羽根子『うどん キツネつきの』(単行本/創元日本SF叢書)
すこし不思議な家族が繰り広げる、とても不思議な日常生活を、新感覚で紡ぎだす俊英登場。「候補作中、これはもっともセンスのいい作品だ」(山田正紀、第1回創元短編賞選評より)――第1回創元SF短編賞佳作に輝いた表題作を始めとする、著者初の短編集。

■大森望/日下三蔵/飛浩隆編『原色の想像力3』(創元SF文庫)
お待たせしております。第3回創元SF短編賞の最終候補作から選りすぐった、前代未聞のオール新人作家SFアンソロジーの第3弾。

■都筑道夫/日下三蔵編『未来警察殺人課[完全版]』(創元SF文庫)
三課=殺人課とは「殺人事件を捜査する部署」ではなく「殺人を行う部署」である――短編の名手を代表するSFミステリ全15編を1巻本で贈る。

■都筑道夫/日下三蔵編『銀河盗賊ビリイ・アレグロ/暗殺心(アサッシン)』(創元SF文庫)
ながらく入手困難だった都筑道夫の怪盗スペースオペラ&忍者ファンタジイが合本版で復活。恐るべきストーリーテリングの妙。

■柴野拓美/牧眞司編『柴野拓美SF評論集』(仮)(単行本/キイ・ライブラリー)
翻訳家・作家にして、数多のSF作家を送り出した伝説の同人誌〈宇宙塵〉編集長・柴野拓美(筆名・小隅黎)は、何よりもSFに対する透徹した論考において貴重な業績を遺した。また人生をささげたファン活動にまつわる歴史的エッセイも集成。初の単行本著作集。

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