今月の本の話題

2014.01.01

【新年特別企画】2014年 東京創元社 翻訳ミステリラインナップのご案内


新年あけましておめでとうございます。
本年で三回目となる特別企画として、2014年に刊行される予定の翻訳ミステリのラインナップをご案内いたします。読書計画の参考にしていただければ幸いです。
ここに紹介している以外にも、大型新人のデビュー作や話題作、現在注目を浴びている北欧・ドイツミステリからお待ちかねのシリーズ最新作まで、東京創元社は創立60周年となる2014年も続々と良質の翻訳ミステリをご紹介してまいります。
本年もご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
(日本語タイトルは一部を除き仮題です)

【強烈プッシュ作】
シャミ
■ラフィク・シャミ
Die dunkle Seite der Liebe
骨肉の争いを続ける2つの一族に生まれ、家族に隠れて逢瀬を重ねる男女の恋物語と、秘密警察官の殺人事件。二つの出来事が304個のエピソードを通してひとつにつながり、100年にわたるシリアの精神、風土を描き出す。巨匠が30年にわたる構想の末、上梓した傑作!

■ルーサー・ブリセット
Q
16世紀、宗教改革まっただ中の中部ヨーロッパが舞台。カトリックへの脅威を排除すべく、ローマ教皇庁が再洗礼派に差しむけたスパイ“Q”の正体は?

アトキンソン
■ケイト・ アトキンソン
『ジャクソン・ブロディの事件ファイル』
『世界が終わるわけではなく』のアトキンソンが書いた私立探偵もののミステリ。本作はBBCでドラマ化されて、その作品はCWAテレビ賞を受賞しています!

ミネット・ウォルターズ
『養鶏場の殺人/火口箱』
英国で実際に起きた事件を基に執筆された「養鶏場の殺人」と、偏見がいかにして悲惨な出来事を招いたかを暴く「火口箱」を収録。現代英国ミステリの女王の魅力が詰まった傑作中編集。

ディケル
■ジョエル・ディケル
『ハリー・クバート事件』
スイス人(フランス語で書く)若い作家によるミステリデビュー作。本国フランスでは100万部超の大ベストセラー。2013年にはイタリア、スペインでダン・ブラウンをおさえて、ベストセラー・トップの座を。12月には英語圏に権利が売れたがペンギンが史上最高額でせり落としたとか……で話題になっています。

S・J・ボルトン
Blood Harvest
「血の収穫祭」と呼ばれる伝統的な儀式が残る英国の小さな町。ある日、教会の墓地と隣家を隔てていた壁が崩れすぐそばにある少女の墓が壊れてしまう。だが墓からは、そこに存在するはずのない二人分の子供の骨が発見され……。次々と起こる暗示的な事件を描く戦慄の雄篇!

■エレン・ウルマン
『血の探求』
養子のため自分の出自がわからず、アイデンティティの欠落に苦しむ“患者”と“精神分析医”の話を盗み聞きする、大学教授の“私”。本文の大部分が盗み聞きで構成された、予測不可能な傑作ミステリ!

■マイケラ・マッコール
Nobody's Secret
謎解きの終わり、それは、初恋の終わり。世界的に有名な詩人エミリー・ディキンソンを探偵役にすえ、彼女の初恋と謎解き、そして詩人の誕生までもを描いた瑞々しいミステリ。

アダム
■ポール・アダム
The Rainaldi Quartet
腕のいいヴァイオリン職人であるジョヴァンニは仲間達と弦楽四重奏を楽しんでいた。しかしその夜、仲間のひとりが他殺体で発見され……。ヴァイオリン職人&刑事のコンビが活躍する新シリーズ開幕!

■アリス・ラプラント
Turn of Mind
彼女を殺したのはわたしなのだろうか。アルツハイマーを患っている「信用できない語り手」の女性の一人称で書かれた、鮮烈な傑作ミステリ!

デウィット
■パトリック・デウィット
Ablutions
登場人物全員泥酔! 『シスターズ・ブラザーズ』の鬼才デウィットのデビュー作。

■ロバート・クレイス
Suspect
銃撃戦で相棒を失い自らも重傷を負った制服警官スコットは、後遺症の痛みと相棒を失いながら生き残ってしまったことへの罪悪感を抱え、仕事に復帰した。新しい任務のかたわら、例の銃撃戦の捜査資料に目を通し、秘かに調べ始めるが……。

フリードマン
■ダニエル・フリードマン
Don't ever get old
最高に格好いい87歳の伝説の名刑事が、人生最後になるかもしれない捜査に臨む。鮮烈なデビュー作。

■ガイ・バート
Dandelion Clock
画家となったかつての少年は、故郷に帰った。かつて親友と美しい少女とともに過ごした思い出の日々。三人は、ある日廃墟の教会で「それ」と出会った……美しい情景と郷愁に満ちた文芸大作。

スローン
■ロビン・スローン
『ペナンブラ氏の二十四時間書店』
サンフランシスコの町中にひっそりとある一軒の書店には、とんでもない秘密が隠されていた!? 500年にまたがる謎を軽快に駆け抜ける、青春ミステリ+冒険エンタテインメント。本と読書を愛するすべての人に贈ります。

■ピーター・ロビンスン
『毒殺』
ヨークシャーの古い屋敷に暮らし始めた音楽家が、その屋敷で、60年前に美しい女性グレースが夫である医師を毒殺し縛り首になったことを知る。本当にグレースは夫を殺したのか? アーサー・エリス賞(ベスト・クライム・ノヴェル)受賞の傑作。

【人気シリーズ最新刊】
グレシアン
■アレックス・グレシアン
The Black Country
『刑事たちの三日間』を超える、ノンストップ・ヴィクトリアン警察小説!

アラン・ブラッドリー
Speaking from Among the Bones
シリーズ衝撃の展開! 『パイは小さな秘密を運ぶ』のフレーヴィア・ドルース・シリーズ第五弾。

S・J・ローザン
Ghost Hero
天安門事件に巻きこまれ死んだ画家の娘を探すリディアとビル、そして美術品専門の同業者ジャック・リー。三人の探偵がニューヨークでたどり着く真実とは。傑作私立探偵小説シリーズ最新作。

ジム・ケリー
『逆さの骨』
第二次世界大戦中に捕虜収容所だった遺跡発掘現場で、脱走兵と思われる死体が発見される。だが彼は捕虜収容所のなかに向かって這い進んでいたうえ、射殺されていた。新聞記者ドライデンは謎めいた殺害状況の真相を調べ始めるが。

クーンツ
■デボラ・クーンツ
Lucky Stiff
巨大ホテルのもめごと処理を一手に引き受けるラッキー。夜の街に出現したミツバチの大群をどうにか退治してまもなく、かつて彼女のボスを陥れようとしたオッズ屋が殺され、知人が容疑者になっていることを知り……。『私の職場はラスベガス』に続く、働く体当たりヒロイン、ラッキー・オトゥールシリーズ第2弾。

■スーザン・イーリア・マクニール
『エリザベス王女の家庭教師』
未来の女王を守れ! ウィンザー城で進行する陰謀に立ち向かう、赤毛の才媛マギー・ホープ。『チャーチル閣下の秘書』の続編登場。

オコンネル
キャロル・オコンネル
『陪審員に死を』
傷病休暇中のライカーが心を寄せる女性の周囲で、恐ろしい事件が次々と起こる。謎めいた女性は本当は何ものなのか? 氷の天使マロリーが、相棒ライカーの事件に挑む。

ローナ・バレット
『本の町の殺人3』
読書家の聖地、本の町ストーナムでまたも事件が! アガサ賞最優秀長編賞候補作。

レスリー・メイヤー
『父の日殺人事件』
ルーシーはティンカーズ・コーヴを離れ、ボストン・ニュースペーパー・カンファレンスに参加することに。ところが、そんなカンファレンスでいきなり男性が死亡。ルーシーは殺人ではないかと疑うが……。

【非英語圏の精鋭たち】
ヘニング・マンケル
『北京から来た男』
スウェーデンの寒村で、19人の虐殺死体が発見された。新聞で犠牲者の中に親戚がいることに気づいたヘルシングボリの女性裁判官ビルギッタは、事件の詳細を調べはじめる。ビルギッタの調査はやがていまや世界経済の一つの中心になりつつある国、中国へと向かうが……。

フレッド・ヴァルガス
Sous les vents de Neptune
CWA賞受賞作。アダムスベルク警視シリーズの最高傑作。30年前にアダムスベルク警視の弟が容疑者のひとりとなった(こんなことがあったのか!)、三つ叉の矛を凶器に使う殺人鬼による連続殺人事件。今、ふたたび同じ手口の事件が……。

■フォルカー・クッチャー
Goldstein
アメリカから来た殺し屋とはみ出し刑事ラートの息づまる対決! 『濡れた魚』のゲレオン・ラート・シリーズ最新刊。

■ミカエル・ヨート&ハンス・ローセンフェルト
DET FORDOLDA
少年の心臓を切り出すという猟奇事件が発生。訳あって国家犯罪局の精鋭チームに参加することになったセックス依存症で超性格の悪い、しかし国で最も優秀なプロファイラー、セバスチャン。チームのメンバーはかつての同僚たちで、セバスチャンを毛嫌いしているが……。

■アンナ・ヤンソン
POJKE FORSVUNNEN
スウェーデンのなかでも中世の面影を色濃く残すゴットランド島を舞台に、地元の伝説や昔話を生かした女性刑事もののミステリ。スウェーデンのアガサ・クリスティ登場!

■アンドレアス・グルーバー
『黒のクイーン』
首と手を切りおとされ、ビロードにくるまれた死体。黄金の街、古都プラハでおきた連続殺人事件に、ウィーンの探偵ホガートとチェコの女探偵のコンビが挑む。

■カーリン・イェルハルドセン
『パパ、ママ、あたし』
置き去りにされた三歳の幼女、公園で発見された赤ん坊、ひき逃げされた女性。フェリー船内で発見された少女の絞殺体。意外な展開を見せる子供の事件を、ショーベリ警視チームの面々が捜査する。

【古典発掘・名作新訳版】
アーサー・コナン・ドイル
『シャーロック・ホームズの最後の挨拶【新訳版】』
「ブルース=パーティントン設計書」などを収めるシリーズ第四短編集。永遠の名探偵、新訳決定版!

ジョン・ディクスン・カー
『テニスコートの謎【新訳版】』
雨上がりのテニスコートで勃発した不可能犯罪。フェル博士シリーズの代表作が新訳で登場。

エラリー・クイーン
『ギリシア棺の謎【新訳版】』
ニューヨークの中央に残る墓地の地下室で見つかったふたつの死体の謎に大学生エラリーが挑む。〈国名シリーズ〉第4弾にして最高傑作に推す人も多い大長編、待望の新訳版。

ヘレン・マクロイ
The One That Got Away
刑務所を脱走したドイツ兵捜索の密命を帯び、スコットランドのハイランド地方にやってきたアメリカ人将校が遭遇する人間消失と密室殺人の謎。第二次世界大戦を背景に異色の設定で贈る本格ミステリ。

■マーガレット・ミラー
Do Evil in Return
女医シャーロットの元を訪れた若い女性。彼女は妊娠4か月で、その子の父親は夫ではない……自殺をほのめかして消えた彼女の後を追うシャーロットを巻き込む異様な事件。緊迫感に満ちた本邦初訳作。

パトリック・クェンティン
『女郎蜘蛛【新訳版】』
演劇プロデューサーのピーター・ダルース最大の危機。長らく入手困難だった幻の名作(本当に名作です)。


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