2012年に『体育館の殺人』で田中寛崇さんとはじめてお仕事をご一緒したときより、いずれはと考えていた画集の刊行がようやく実現しました。
 当時はまだ、数冊だった書籍装画のお仕事も順調に増え、ミステリ界の大御所である、赤川次郎さんや、池井戸潤さん、山田悠介さんなど、各版元、各ジャンルにてご活躍しています。
 その他ではJ-WAVEのライブイベントのキービジュアル(ポスターなどですね)や、高知の阿波踊り空港の改築の際の壁面イラストなど、書籍だけではないものもお見掛けするようになってきています。

 今回の作品集『ENCOUNTER』では、巨大建築物や恐竜など美少女の組み合わせを中心にしたオリジナル部門。こちらにはこの作品集のために書き下ろしも掲載していますし、これまで発表してきたイラストを厳選して使用しています。
 さらに、装画やポスターなどのお仕事関連のワークス部門。そして特別に田中さんと青崎さんがストーリーの方向性からキャラクター造形までをお二人で合作した「クレープまでは終わらせない」の三本柱でお届けします。
 個人的に気に入っているのは、ワークス部門に収録した「もう一色選べる丼」。青崎さんの『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』に収録されている同名短編の扉絵ですが、今回は単行本版イラストをアレンジしていますので、ぜひお手をとっていただければ。


 ところで、田中さんのカバーイラストでおなじみの〈裏染天馬〉シリーズも、文庫版『図書館の殺人』を刊行したばかり。来る10月4日(木)に、東京・池袋のジュンク堂書店池袋本店にて、田中さん、青崎さんお二人のトークイベントを開催しますので、いろいろなウラ話も聞くことができるかも、です。また、イベントを開催するジュンク堂池袋本店さんでは、『ENCOUNTER』のパネル展も併せて開催します。同様にパネル展を行う書店さんもありますので、弊社HPやツイッターをご覧くださいませ。