今月の本の話題

2018.06.15

刑事の奥様を悩ませる空腹と謎、すべて解決します。 料理と推理のマリアージュ、七編を収録! 『ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を』

ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を
今日もみなさん、通勤通学お疲れ様です。
いや、在宅でお仕事している方も勿論いらっしゃると思いますけど、正直言ってもう生きているだけで毎日大変ですよね? 少なくとも私はそうです。
そんな日々の疲れを癒すのに最適な一冊をご紹介しましょう。

20世紀ドイツの偉人シュヴァイツァーはこういいました。「人生の苦しみから逃れる手段は二つある。音楽と猫だ」
猫は確かに得難い癒しです。それが犬やフェレットやハムスターや爬虫類である人もいるでしょう。とはいえ、猫(あるいは動物)が苦手、アレルギーがある、事情があって飼えない、など人を選ぶ癒しであることも事実です。すなわち、音楽こそが万人に開かれた癒しの扉と言えるのではないでしょうか。

加えて、手近な癒しとして考えられるものと言えば、毎日必ず巡ってくる……そう、「お食事」です。美味しいものと素敵な音楽、これほど毎日手軽に摂取できる楽しみは他にないでしょう。
といいうわけで(長い前振りだった)、音楽+料理、しかも謎解きまで楽しめる人気シリーズの最新刊、太田忠司さんの『ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を』刊行のお知らせです。

愛知県警捜査一課で“氷の女王”と恐れられる京堂景子警部補は、その捜査能力と体術のキレで知られる課内きっての名刑事です。無表情に加えて抉るような一言で同僚と犯人の心を折る鬼刑事として活躍する彼女ですが、じつは年下の夫・新太郎くんの前だけではデレデレになります。空腹を抱えて帰宅した彼女にさっとサーブされる美味しそうな家庭料理(そう、決して華美で贅沢な料理ではありません)! そして仕事で遭遇した様々な事件に悩む彼女にそっとヒントを与えて回答に導くのも新太郎君の「内助の功」。袋小路の事件に意外な解決をもたらす鮮やかな論理が解き明かす七つの謎に、皆さんも挑戦してみてください。

前作『ミステリなふたり ア・ラ・カルト』でも活躍した、愛知県警鑑識課の職員・築山瞳も捜査一課の一員となって活躍します。ぜひシリーズでお楽しみ下さい!

収録作品
一曲目――白い恋人たち
二曲目――小さな喫茶店
三曲目――雨にぬれても
四曲目――バートランドの子守唄
五曲目――夏の日の恋
六曲目――華麗なる賭け
七曲目――僕の歌は君の歌


(2018年6月15日)



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