今月の本の話題

2018.06.12

【試写会プレゼント!】『悪女イヴ』と『エヴァ』、読んでから見るか? 見てから読むか?

悪女イヴ
 英国人作家・ジェイムズ・ハドリー・チェイスといえば、かつては一世を風靡した感がありましたが、最近では、なぜかほぼ忘れられた存在となっていました。
 とはいえ、一部には熱烈なファンもまだいらっしゃいます。例えば、あの逢坂剛先生はその筆頭でいらっしゃいます。

『ミス・ブランディッシの蘭』『蘭の肉体』『ある晴れた朝 突然に』『その男 凶暴につき』『群がる鳥に網を張れ』『ダイヤを抱いて地獄へ行け』『殺人(ころし)は血であがなえ』……といった印象的なタイトルの作品がかつての創元推理文庫目録にはずらりと並んでいました。
 そのチェイスの作品群のなかでは、ちょっと異色の一冊『悪女イヴ』(旧版は『悪女イブ』でした)――これは1962年にジャンヌ・モロー主演で映画化された、ジョセフ・ロージー監督の『エヴァの匂い』(フランス・イタリア)も有名でした――の新版をお届け致します。
 イザベル・ユペール、ギャスパー・ウリエルという二人が出演する新作映画『エヴァ』(ブノワ・ジャコー監督)が7月7日公開ですから、まさに読んでから見るか、見てから読むか?……です。
 たまたま知り合った名のある劇作家の遺稿を我がものとして発表、一躍人気作家となった男が、一人の娼婦の虜(とりこ)となり、逃れられなくなってすべてを失っていくという物語ですが、その転落劇のすさまじいこと。
 読者は、これでもかというその書きぶりから逃れられずに、最後まで読み進めざるをえなくなる作品です。
たぶん、女性読者は、この落ちていく男のあまりのダメ男ぶりに、いらいらすると思うのです。いかにダメ男好きの女性であったとしても。
 でも、男性読者はどう思われるのでしょう? 感想を聞かせていただきたいところです。

 チェイスの作品は本国イギリス以上にフランスで愛され、今でもフランスでは普通に書店にずらりと並んでいますが、紹介されたのも早く、かつて、日本の仏文学者たちが若き日にフランスに留学した折、原書をひたすら読む中で、英語からの翻訳ということもあり、いくぶん読みやすかったのでしょう、娯楽としておもしろく、しかもフランス語に親しめると、チェイスを次々に読破したということです。というわけで、その昔、仏文の先生方とお話しすると、チェイスを読んだという方がたくさんいらっしゃいました。古い話ですが……。
 7月公開の『エヴァ』の娼婦役はあのイザベル・ユペールですが、最近では『ELLE』、かつては『ピアニスト』『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』……と、怪演(?)で知られる彼女が、どんなエヴァ(イヴ)になるのか……。

Eva.jpg

この映画『エヴァ』の試写会に、15名様をご招待します。
応募は無料です。どしどしご応募ください!
応募方法は簡単、東京創元社の公式Twitterアカウント(@tokyosogensha)をフォローし、下記のツイート(以下をクリック)をリツイートするだけ!


※応募締切は6/19(火)昼12時まで

試写会日時:7月3日(火)開場18:30/開映 19:00(上映時間:102分)
会場: 渋谷 ユーロライブ(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F ユーロスペース内) ◆会場最寄り駅 JR・地下鉄 渋谷駅から徒歩10分。
※駅よりかなり遠いため、余裕を持ってお越しください。

※応募締切は6/19(火)昼12時まで。
該当ツイートをリツイートしてくださった方の中から、「15名様」を抽選で選ばせていただきます。試写上は1枚につき1名様のみ有効です。
※当選された方のみに、6月22日(金)昼12時までにTwitterのダイレクトメッセージ機能を使ってご連絡いたします。「試写状」をお送りするため、メールアドレスを伺いますのでご了承下さい。



『エヴァ』第68回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品
イザベル・ユペール&ギャスパー・ウリエル/ブノワ・ジャコー監督 102分
7月7日 ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー
『エヴァ』公式サイト

(2018年6月12日)



ミステリ・SFのウェブマガジン|Webミステリーズ! 東京創元社
バックナンバー