今月の本の話題

2018.04.20

貴方はいくつミステリ漫画を知っていますか? 福井健太『本格ミステリ漫画ゼミ』

本格ミステリ漫画ゼミ
ミステリ漫画はお好きですか? 本記事をお読みの方の中には、ミステリ漫画がきっかけでミステリ小説を読むようになった方、ミステリ漫画が好きな方は多いのではないでしょうか。

私のきっかけは、『金田一少年の事件簿』でした(正確に言うと、KinKi Kids・堂本剛さん主演版のテレビドラマを観て、原作コミックスを読み、名作と呼ばれるミステリを手に取ってみたという流れです)。不気味な怪人が暗躍するおどろおどろしい殺人事件に、一という親しみやすい少年が名推理で立ち向かう。そんな魅力的な物語がきっかけで、ミステリの面白さに目覚めたと思います。

2018年4月に刊行される『本格ミステリ漫画ゼミ』は、今までありそうでなかった一冊。コミカライズからオリジナルまで、戦後のミステリ漫画史を辿る、史上初のブックガイドです。福井健太さんによる、豊富な読書量に裏付けられた作品紹介は圧巻です!

本書で取り上げられているのは約800作ですが、4部構成の項目の中でどんな作品が登場するか、ざっと一部をご紹介しましょう。

【第一部 国内コミカライズ】
江戸川乱歩、藤子不二雄『怪人二十面相』/横溝正史、つのだじろう『悪魔の手毬唄』/米澤穂信、饅頭屋餡子『春期限定いちごタルト事件』/有栖川有栖、鈴木有布子『月光ゲーム』

【第二部 翻訳コミカライズ】
アガサ・クリスティー、星野泰視『ABC殺人事件』/エラリイ・クイーン、望月三起也『クイーンの事件簿 恐怖の家』/コナン・ドイル、旭岡光志『赤い文字の秘密』/モーリス・ルブラン、森田崇『アバンチュリエ 新訳アルセーヌ・ルパン』

【第三部 オリジナルのミステリ漫画1】

手塚治虫『少年探偵ロックホーム』/魔夜峰央『パタリロ!』/野間美由紀『パズルゲーム☆はいすくーる』/天樹征丸、さとうふみや『金田一少年の事件簿』/青山剛昌『名探偵コナン』/加藤元浩『Q.E.D. 証明終了』

【第四部 オリジナルのミステリ漫画2】
寺沢大介『喰いタン』/絹田村子『重要参考人探偵』/清水玲子『秘密―トップ・シークレット―』/三部けい『僕だけがいない街』/大場つぐみ、小畑健『DEATH NOTE』/甲斐谷忍『LIAR GAME』/城平京、水野英多『スパイラル~推理の絆~』

大御所のコミカライズや、超有名作など盛りだくさん。
知っている作品でしたらその魅力を再確認できると思いますし、知らない作品でしたら「読みたい!」とそそられること間違い無しだと思います。

ぜひ本書を手に取って、素敵なミステリ漫画をめぐる旅をお楽しみください。

(2018年4月20日)



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