今月の本の話題

2018.02.15

『高慢と偏見』×ドラゴンのロマンティック・ファンタジー。『龍の騎手』エル・キャサリン・ホワイト

龍の騎手
 メリーボーン荘園は、領地を荒らす野生のグリフォンの群に悩まされていた。被害の大きさに悲鳴を上げたメリーボーン卿は、グリフォン退治のために騎手(ライダー)を雇う決心をした。
 騎手というのは、龍(ドラゴン)、飛竜(ワイヴァーン)などの騎獣を操り、人類に害をなす怪物と戦う高潔な人々。なかでも龍のあるじ(ドラゴンマスター)ともなると、伝説の戦士、火の落とし子イーダンの裔たるデアレッド家の者だけだ。その選ばれし戦士ともなれば、さぞや高潔な人物のはず……。
 だが、メリーボーン屋敷の事務官の次女アリザと、龍の騎手アラステア・デアレッドの出会いは最悪だった。なんとアラステアは、アリザが仲良くしている庭小人ホブゴブリンと大げんかをやらかしたのだ。なんて高慢でいやな奴!
 騎手は全部で五人。アラステアの他に、飛竜の騎手セドリック、その双子の妹レディ・カリス、同じく飛竜の騎手ネリッサ、熊に似たベオリンの騎手エデルだ。ところがグリフォン退治を前にして、五人のリーダーであるセドリックがよりによってアリザの姉アンジェリーナと恋に落ちてしまったのだ。おかげでアリザは姉と共に、グリフォン退治に行く騎手たちの道案内をする羽目になってしまった……。

 ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』を巧みに織り込んだ、ロマンティック・ファンタジー決定版!
『高慢と偏見』を知っていれば10倍面白いけど、知らなくても面白い!) 

(2018年2月15日)



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