今月の本の話題

2018.01.18

『望楼館追想』の著者が満を持して贈る大作。エドワード・ケアリー〈アイアマンガー三部作〉

幾重にも積もった塵芥の山の中心にそびえ立つ「堆塵館」。そこにはごみから財を築いたアイアマンガー一族が住んでいた。

◎最新刊『肺都』〈アイアマンガー三部作〉3

 穢れの町は炎に包まれ、堆塵館は崩壊した。生き延びたアイアマンガー一族は館の地下から汽車に乗り、命からがらロンドンに逃れた。だが、その頃ロンドンでは奇怪な現象が頻発していた。住人が、いきなり跡形もなく消え失せ、そのあとに奇妙な物が残されているのだ。いったい人々に何が起きているのか? 
 アイアマンガー一族に反発するクロッド。そして瓦礫のなかから命からがら脱出したルーシー。そしてアイアマンガー一族のおそるべき野望……。

 物語はいかなる想像も凌駕する驚天動地の結末を迎える。アイアマンガー三部作堂々完結。



『穢れの町』〈アイアマンガー三部作〉2

 ロンドン、フィルチングの月桂樹の館で暮らす男の子ジェームズ。ある日館を逃げ出したジェームズは、空腹に耐えかねて、ずっとポケットに入れていて決して使うなと固く言われていた金貨でパンを買ってしまう。それがとんでもない事態を招くとも知らず……。
 物の声を聞く能力のあるアイアマンガー家直系の男子クロッド・アイアマンガーと、召使いのルーシー。世にも奇妙で怖ろしい運命に見舞われた、塵屋敷のロミオとジュリエットの運命やいかに? 堆塵館の、穢れの町に何が起きているのか? 

 著者本人による魅力的かつ奇天烈なイラスト満載。『堆塵館』で読書界に衝撃を与えた三部作第二部。

読者の声

*“人間”と“物”とが渾然一体となって頁に溢れ、その濁流のようなイメージが紙面を超えて、凄まじい勢いでこちら側まで飲み込むようで、ハラハラドキドキどころではありませんでした。(30代男性)

*とにかく強いぞルーシー、不屈の闘志。(40代女性)

*弱々しかったクロッドがこんなにも力強い男になっているなんて、ちょっと感動しますよ。(40代男性)

*「今いる場所から一歩前に出る勇気がもう少し欲しい」そんな人にもオススメですよ。(30代女性)

*挿絵と小説の強力な演出力、これだけでも読む価値がある、素晴らしい作品だ。(20代女性)

〈アイアマンガー三部作〉第2部『穢れの町』読者モニターの声を一足お先にお届けします



『堆塵館』〈アイアマンガー三部作〉1

 十九世紀後半、ロンドンの外れに巨大なごみ捨て場があった。幾重にも重なる山のその中心には『堆塵館』という、ロンドンの不用なごみの寄せ集めでできた巨大な屋敷があり、ごみから財を築いたアイアマンガー一族が住んでいた。一族の者は、生まれると必ず「誕生の品」を与えられ、その品を一生涯肌身離さず持っていなければならなかった。
 十五歳のクロッド・アイアマンガーは誕生の品の声を聞くことができる一風変わった少年だった。一方、十六歳の孤児のルーシー・ペナントは、召使いとして堆塵館に入り、館の風変わりな伝統と習慣を教えられ、暖炉掃除係として働くことになる。そしてある夜クロッドと出会ったことで、一族の運命が大きく変わっていく……。

『望楼館追想』から十五年、物への偏愛の著しいエドワード・ケアリーが満を持して送る超大作。

読者の声
*「この物語を待っていた」この壮大な物語を読み終えて、全身に受けた衝撃をひとことで言うならば、こうなる。『堆塵館』は、本物の物語だ。(30代女性)

*いやあ、このケアリーランドったら! ひととモノにまつわるアイアマンガー家の話を、ずっと読んでいたいです。あ~続きが気になる!(50代女性)

*迷宮のように宏壮な堆塵館、恋人たち、一族を取り巻く謎、活劇、死、悪意……(30代男性)

刊行直後から称賛の嵐、エドワード・ケアリー『堆塵館』はこんなに凄い!

(2018年1月18日)


ミステリ小説の月刊ウェブマガジン|Webミステリーズ! 東京創元社
バックナンバー