夏といえば、妖怪! 妖怪といえば江戸時代を舞台にした〈妖怪の子預かります〉シリーズが大好評ですが、この『文豪妖怪名作選』では、そんな妖怪たちの別の姿を探ってみたいと思います。

 文学と妖怪は、実は切っても切れぬほど、密接な仲。泉鏡花や柳田國男、小泉八雲などの妖怪に縁が深い文人はもちろんのこと、意外な作家が妖怪を描いていたりします。
 本書は、そんな文豪たちが描いた様々な妖怪物語を集めた珠玉のアンソロジー。
 カバー&扉イラストは気鋭のおばけ絵師・北村紗希による怖くて可愛い妖怪たち。
 巻末には編者による妖怪愛にあふれた、本格的な解説を収録。

 錚々たる文豪たちによる、妖怪の饗宴をどうぞお楽しみください。

 以下は『文豪妖怪名作選』に登場する妖怪とその著者をランダムに並べたものです。どの作家がどの妖怪を描いているのか結びつけてみましょう。

狸        椋鳩十
ムジナ      檀一雄
件        寺田寅彦
山姫       室生犀星
傘化       小泉八雲
天狗       内田百閒
一反木綿     宮澤賢治
鎌鼬       日影丈吉
河童       瀧井孝作
座敷童      小田仁二郎
ノッペラボウ   芥川龍之介
狐        佐藤春夫

(答は『文豪妖怪名作選』をご覧ください!)

(2017年8月10日)



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